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英語で日常生活記録

 ヤードポンド法撲滅運動 

速道路でスピードメーターを見る。「70Km/hかぁ、それにしちゃ早いような・・・んっ?70ってキロじゃなくってマイル(mile)じゃ〜!」と、実は時速110キロ以上出ていたというベタな勘違いを運転を始めたばかりの頃にした。

肉のパックを買うときに、100グラムほど欲しい私に、意味不明の単位が襲う。ポンド(pound※)ってどのぐらいだっけ?食品のパッケージに書かれた内容量も、ガロン(galon)やらクオート(quart)やらカップ(cup)やら、訳が分からないぞ。一体どうなっているのだ??
 
(※poundの発音は、ポンドではなくパウンドです。)



うしてアメリカはいまだに単位にヤードポンド法を採用しているのだろうか。ヤードポンド法とは、「基本単位として、長さにヤード、質量にポンド、時間に秒を採用する単位系。温度の基本単位には華氏温度を用いる。古くはイギリスで発生し、メートル法が国際的に採用される以前に使用された。(広辞苑より)」というものだ。

ヤードとは3フィートのことで、91.44センチである。1フィートとは12インチのことで、30.48センチである。1インチとは2.54センチ・・・って、どうなってるのコレ。私の身長はって・・・わっっかんないわいッ!

ポンドとは16オンスで、約453.6グラムである。1オンスとは28.35グラム・・・・・って、オイッ一体何だ、この単位はっ!!Kgとgを使えばいいじゃないか。何故にアメリカはメートル法を採用しないのか?世界基準から外れているんだぞ〜!!(声を大に。)



ートル法の国から来た私には、この不可解な単位系を採用しているアメリカはちょっと不便な国である。暮らしの中でこの単位をなんとなく抑えたとはいえ、実際に使うことにはいつまで経っても抵抗がある。自分の身長や体重をとっさにフィートやポンドで言える訳が無い。

転免許の申込み時に、私は初めて自分の身長を○フィート○インチと書いたが、センチからその数字を出すのは面倒だった。身長の数字を1フィート(30.48cm)で割り、余りを1インチ(2.54cm)で割るという手順・・・う〜面倒くさい・・・。

もかく、これが私には受け入れがたいのだ。もしもアメリカ人に「身長何センチ?」と質問しても、彼らから希望のようには答えてもらえない。「私は5フィート11インチよ。」とか言われてしまうのがオチだ。でも、お互いに分かるのか?だって1インチは2.54センチもあるというのに。細かい誤差はどうなっているのだろうか?謎だ。



かと文句を言っても、ここで暮らしてゆくのだから異なる単位にも慣れなければならない。今やなんとなく慣れたという私の状態を説明すると、「慣れ=いいかげんさへの適応」だったように思う。

転中に結構スピードでてるなぁと思っても、みんなと同じスピードだから大丈夫とか、このエンジン音はまだ65マイル位ねとか、根拠の無い野生のカンが身についてしまった。こうして数字に惑わされないでも、メーターをチェックすれば大体思ったとおりの速さで走っているのだ。

体などの容積を表記するのはガロン、クオート(1/4ガロン)、パイント(1/2クオート)、カップ(1/2パイント)なので、これまた面倒くさいので、私はもう勝手に1クオートを1リットルだと思い込んでいる。本当は約0.94リットルらしいけれど、関係無い。1パイントのハーゲンダッツも、勝手に500mlだと思っている。

れにお肉買わなきゃと思って、売り場に行っても話はいたって簡単だった。じゃ、1番小さいパックはどれかなと探すだけなのだから。日本にある独身世帯向けのような小パックはほとんど存在しない。対面式オーダーのコーナーで、ちょっとだけ欲しい場合は・・・じゃ、1/4ポンドで下さい。と頼むようにしている。

りの人たちはポンドをこの1/4、1/2、3/4という4分割にして注文しているので、私も見よう見まねでやってみた。でも、1/4ポンドも欲しくないような場合は、(生ハムやチーズを)○枚切って下さいなどと頼む。こんなに少量で頼んでいる客は私ぐらいだが、気にしない。



の何分の1とかいう表現も、かなり混乱の元だと思う。道路の標識で「次の出口まで1マイル」とあればああ1.6Kmかと分かるが、「3/4マイル」と書かれているといちいち何Kmなのか計算も面倒になる。そうすると、大体このくらいの距離があるなぁとカンで読むしかない。

にも「500フィート」やら「2/10マイル」だとか書かれていると、何故?と言いたくなる。500フィートってどのくらいなのだ?500メートルじゃないよね、と思っているうちに出口がやってくる。500フィートは150メートルちょっとしか無いのだ。150メートルと書いてくれればすんなりわかると言うのに・・・。

れに「2/10マイル」って書くあたりが分からない。「1/5マイル」と書いてはいけないのだろうか。所によりフィートを採用したり、マイルを採用したりするなら何より320メートルと書いてくれたらいいのに。こんなことにこだわるなんて、私もまだまだ頭が固いのだろうか。



れにしても私の予感・・・というか確信に近いのだが、きっと将来もアメリカはメートル法にするつもりは無いのだろうと思う。むしろメートル法の方がおかしいのさぁ〜位に思っていそうな印象さえある。この複雑な単位を捨てて、10進法の便利さを分かってもらえないのだろうか。(多分ムリだ・・・。)

本でいまだに尺や寸が長さの単位だったとしたら・・・想像するだけで不便である。そこから国際的な単位に変更するまでの道のりも険しそうだ。もしもアメリカも単位をメートル法にするのならば、多大な資金と時間が必要なのだろう。日本が単位をヤードポンド法でなはくメートル法にしておいてくれてよかったと心から嬉しい。








 
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