英語圏での生活にも
とても役に立つ一冊
写真は掃除用具のイラスト
単語が下に書かれている
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家の中を見渡して目に映るものの中で、英語で言える単語は一体いくつあるだろう。table,
chair, book, television, door…等の名詞は、外来語として日本語の中に定着しているので順調に出てくる。でも、細かい事になるにつれて次第に「あれ?これは何だったっけなぁ」と意外と分からない物に囲まれている事に気付く。
朝起きてから、夜寝るまでの行動を「I wake up
at ○○.」から英語で言おうすると、普段当たり前にしていることでも説明できなかったりする。頭の中ではよく知っている場所なのに、英語では道案内が出来ない。「次の角を右に曲がって・・・」が言えない。
英会話を学んでいると、言いたいことがパッと思い浮かばずに言葉に詰まり、痒いところに手が届かないような感覚に歯がゆさを覚えることがある。これらの症状が1つでも当てはまる人には、きっとこの本は役に立つはずだ。
このPicture Dictionaryは、英語の語彙を文字だけでなく目で見て覚えるための絵辞典である。以前紹介した「レインボー英和辞典」にコンセプトが似ているけれど、こちらはアルファベット順に単語が出てくるのではなくて「場面ごと」に関連付けて分類されている。内容からすれば、きっと子供向けの本なのだろうけれど、大人が手にとってみても、目からウロコの事がぎっしり詰まっていると思う。
この本の魅力は、自然・暮らし・犯罪・科学・年間行事・環境・医学・学問など日常生活に密接したありとあらゆる常用英単語が幅広く扱われていることである。見やすいカラーイラストで描かれているのも良い。例えば病院の診察で登場する単語のページでは、器具の名称、診察での動詞、症状の形容詞などを品詞ごとに分類して分かり易くまとめられている。ESLの教授も薦める一冊である。 |