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コミカレESL潜入記 


週末は、宿題てんこもり 

曜日に2分遅れで教室へ行くと、教授はすでに授業を始めていたので、「I am sorry, I'm late.」と素直に謝罪して慌てて空席に滑り込んだ。その謙虚さがよかったのか(?)教授は「It's all right.」と、思ったよりもあっさりと軽く受け流してくれた。

れから20分くらいの間に、さらに数人の学生達が遅れてやってきた。遅刻はだらしなく失礼なことなので当然ともいえるが、特にこの教授は遅刻に関してとても厳しい。

「どこに住んでいるの?」
「○○です」
「私もそこから来ているわ」
「でもバスが遅れて・・・」
「じゃあもっと早く乗りなさい」

「今何時だと思っているの?」
「仕事の都合で・・・」
「仕事で授業に遅れるくらいなら、授業を申し込むべきじゃないわ
 今ならまだお金も戻ってくるし、キャンセルした方がいいんじゃなくて?」

「最初に2,3分遅れてきた人はまだ許せるけれど(・・・って、私のことだ。)15分や20分遅れるのは欠席したも同然です、授業を受ける資格はないわ。」おお怖いっ!これは本当に遅刻できそうにない雰囲気だぞ。その上5分前には教室にいるくらいの余裕さが必要かもしれない。これから私は朝の雑務をほっぽりだして、時間までに学校へ行かねばならない。でも、御飯と味噌汁を愛する夫を持つ主婦の朝はけっこう忙しいんだよなぁ。「じゃ、今日はシリアルね」って訳には行かないもの。



格的に授業が始まった。ESLの最初のメイン課題は、パートナーのインタビューを元にして相手の自伝を書くというものだった。まずはペアになって、相手の生い立ちや出身国での経験などを質問しあう。そこでもたらされた情報をいかに上手く装飾して、読み応えのある文章にするかがポイントだ。

のパートナーはインドから来たV君だ。彼は19歳というクラス1の若さで、4年前にアメリカに来て、高校はアメリカで卒業したらしい。私はV君に「インド映画の「ムトゥ」って知ってる?何年か前に日本で流行って、私も好きなの。ラジニカーントっていう俳優が出ているんだけど・・・」と質問。インド映画という意外な共通点を見つけて、インタビューは快調にスタートした。ありがとうムトゥ。

概には言えないがアメリカに留学しているインド人のクラスメイトの多くは裕福な家庭の出身で、教養が高いのように思う。憲法は身分制度を廃止しているとはいえ、ヒンズー教の宗教に基づく生活と身分制度は切っても切れないつながりがあるらしい。インドは貧富の差が激しい国なので、留学出来る人はごく少数派だ。

界には多く国があるが、その中でも日本人のように「割と普通の人」が留学や移住や海外旅行を経験できる国は稀だ。それらを実現するには当然ながらある程度のお金が必要になるので、各国の留学生が母国では富豪であったり、非常に優秀で高い教育を受けていたりすることが多い。母国ではお手伝いさんが何人もいたような人が、アメリカで勉強をしながらウエイターをして生活しているという話は沢山ある。日本に関していえば、国民の所得や生活水準の平均が他の国よりも高いということだろう。

はV君にインドでの暮らしや食生活についてと、将来の夢についてインタビューした。コンピューターのスペシャリストになるというのがV君の夢だという。パートナーの自伝は第1稿を月曜日に提出なので、早めに取り掛からなければいけないな・・・。



業中にあれこれ発言する学生がいる。例えば誰かの朗読中に、詰まった単語や読み間違えた単語をすかさず指摘したりするような・・・よく言えば積極的、悪く言えばちょっと口うるさい人だ。でも、彼には何の悪気も無い。彼が何か発言するたびに、ちょっとおかしいなぁと思っている人たちはクスクスと笑う。そして今日彼についたニックネームは「teacher」だ。本人もまんざらではない様子だ。授業が沈黙しすぎるのはつまらないから、teacherに触発されて皆も発言したらよいと思う。

週に文法の不規則動詞の変化についての小テストがある。私も勘違いしていたり、意外と知らないでいた動詞の変化を復習しておかなければならない。教授が言うには、フランス語の動詞の変化は数千種類あり、世界で最も難しいらしい。英語は少なくってラッキーだったわねと言う。本当、フランス語って難しいのね・・・。

、teacherがやけに嬉しそう!「そうそう、フランス語の習得は苦労したんだよ〜。」そう、teacherはフランス語圏のハイチ出身だったのだ。今日は彼が大活躍。私は実は彼の本当の名前を知らない。でも、これから彼を呼ぶ時はteacherって呼ぼうと思う。



回書いた自伝エッセイが添削付きで返却された。手直しを加えた第2稿を次週までに仕上げなければならないという。ノートに貼り付けられたメモに書かれた教授のアドバイスが達筆すぎて読めない。授業の後でおそるおそる質問に行ったところ、なんと同様のことを確認しているクラスメイトが何人もいた。そう、教授の字が読めないという事が良くあるのだ。

、質問しているクラスメイトの着ていたTシャツに目が行った。確かに、「サッカー」と書かれているではないか。その上に重なるようにいくつかの国旗がプリントされていた。袖にはWorld Cup 2002とロゴが付いていた。私は彼に「それ、日本語なんだよ。soccerって書いてあるよ」と教えてあげた。でもそれって、間違いなく日本では売っていないデザインだなぁと思う。そのクラスメイトはコスタリカ出身だった。

のエッセイには、もっと明確に具体的な経験を書き加える事が必要で、結末が弱い・・・と書かれていたらしい。やっぱり勢いと字数を埋めるだけにこだわって書いた文章は、内容が繋がっていなかったようだ。でも40分で5段落も書くなんて、相当訓練しなければ無理なのではないか?まあいいか、改稿は自宅でできるから大嫌いな制限時間が無い。でも、タイプしなければならないのよね・・・それも次の月曜日までに2本ですと?こりゃかなり時間がかかりそうなこった。

★でもとりあえず、今週もお疲れさまでした〜!







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