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コミカレESL潜入記 


中間成績におびえる 

業中、常に先へ先へと勝手に次のことに取り掛かってしまう人がいる。教授が課題を解説し終わらないうちに、それを聞くや否やがむしゃらに机に覆い被さるようにカリカリとペンを動かす。その日の宿題として言われた問題集なども、授業中に誰かが発表をしている時や教授が話をしている時などに1人で開いて始めてしまうのだ。

人のグループで何かする時にその彼女と一緒になると、ちょっとやりにくい。理由は2つあって、グループだというのに1人でどんどん進めていってしまうからと、全く違う他の課題に夢中になってしまうからだ。私も1度一緒になった時に「そんなせっかちになって、急いでやらなくたって」と感じたけれど、それが彼女の性格だし、悪気も無い。何せ彼女は頭の回転が速いのだ。でも、周りの事をあまりにも考えていないのは困ってしまう。

女を朗読に指名すると「○△※?・・・・」というくらい早口で読み上げ、他の人が全く聞き取れない。文章を読むスピードさえも大急ぎなのだ。英文をそんなに早く読めるなんてある意味すごい。すると教授は「ちょっと待って、そんなに早くても何をいっているのか分からないわ」と、発音の修正や落ち着いた朗読を勧める。

授は彼女のそういうクセを、大分早いうちから知っていたようで(そりゃそうか)、時々彼女が突っ走っているとやんわりと注意する。彼女は、いつも隣に座っている他のクラスメイトと仲が良いのだが、教授がその隣の人に質問した事を横から先に答えてしまったり、小声であれこれと答えを指示してしまったりするからだ。「○○、私は□□に聞いているのよ?」そう言われて、彼女はちょっと悲しそうだった。そう、彼女には全然悪気は無いのだ。



期の折り返し地点に、中間試験があった。教室内で仕上げるエッセイで、テーマは「恥ずかしかった、混乱した、気分を害した、思い出したくもない等の出来事」で、90分の制限時間内で書かなければならない。

SLの場合、それまでに取り組んだ課題やエッセイから成績が付けられる。これらの束を一冊のファイルにまとめたもの(Portfolio)を全員が作成し、それを数人の教授が読み、評価するのだ。まだ中間地点なので、今までに書いた3つのエッセイと、それに中間試験の試験用ノートブックと、手書きの評価依頼のレターを加えての提出となる。

価依頼のレターには、評価してもらう前に言っておきたいあいさつ事や補足情報を書く。自分がどんな学生で、どうやって課題に取り組んだか、どのエッセイを1番読んでもらいたいのか、おすすめの箇所などを記すようにと教授が言ったので、私はどのエッセイが気に入っているとさも自信有りげに書いた。ちっとも謙虚さが無い・・・これで良いのだろうか?なんだかアメリカ的である。



のPortfolioの提出を受け、先週あたりからカレッジの廊下には中間地点での学生の成績が掲示されている。最初、「成績って掲示されるものなの?」と不安に思ったが、この成績は名前ではなく全て学籍番号で記されるので他の人にはわからない。

レッジは授業ごと(教授ごと)に使われる教室が決まっており、同じ授業は常に同じ教室で行われるので、その教室のドアの横などに一教科分ごとの成績が貼られている。いくつも授業を受講しているならば、教室ごとに貼られている成績を見なければならない。カレッジ内でもコンピューターが使えるので、成績はオンラインでも見られるようになっている。

も自分の学籍番号をチェックして、その成績の紙を見た。ズラッと並んだ小さな数字の羅列の横に、ABCで成績が付けられていた(落第点のD以下の人はいませんでした)。ABCにはそれぞれ+、±0、−があって、けっこう細かく分けられている。

はというと、まあ・・・、一安心の成績。とりあえずホッとした。しかし中間だからとはいえ評価が辛いような気がするのは私だけ?クラス全体の中で1番多いのはB−だったし、Cの人も数人いた。これは後半に挽回しなければと、危機感を抱くようにする策略なのだろうか?それにしたってこんなことでハラハラするなんて、本当に学生時代の感覚だ。何だか懐かしいような、楽しいような・・・。








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