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コミカレESL潜入記 


THE RUNAWAY JURY 

SL105では、3冊の教科書を使っている。Writing(作文の技術)の教科書と、Grammarの教科書と、それにReadingの教科書だ。このReadingの教科書が「THE RUNAWAY JURY 」という、私にとってはかなりクセモノの小説で、学校の売店で手にしたときには思わず滅入った。

本で売られている単行本のような感じで、アメリカにはペーパーバックという廉価版の小説が売られている。ハードカバーの本と比べると紙質もコミック誌のようなガサガサのもので、軽くて小さい。でも、かなり分厚い。(日本でも電車の中などで読んでいる人が時々いる、あれです。)説明が長くなってしまったけれど、要するにこのペーパーバック洋書を、さらにESLの学生の為に再編して薄〜くしたものが、私の使っている教科書だ。



「T
HE RUNAWAY JURY 」は、Jhon Grishamという、法廷物のサスペンス小説を書かせたら超一流という人気の作家の小説だ。この作家の小説には「サ・ファーム」や「ペリカン文書」など映画化されている作品が多いので、名前は聞いたことがあったけれど・・・まさかこういう出会い方をするとは思わなかったぞ。

ージを開くと、英語、英語、英語ワールド。挿絵なんて1つも無い。ウウ・・・目眩が・・・。もともとオリジナルのペーパーバックは550ページほどもあるらしく、それがたったの100ページという教科書になっているだけでもありがたいのだが、普段長文を読みなれていないだけにこれは読み応えがありそうだ。

業中に少しずつ進めてゆくとはいえ、授業は「既に家で読んできたという前提」で行われるので、授業に取り残されないためには先取りして読み進めておかなければならない。私には本当に単語力がない。そのために1ページ中に転がる見知らぬ単語の量に、辟易としながら読む。

廷を舞台にしている小説なので、新しい単語が色々出てきてはいちいち辞書で調べ、ノートに書き出していったら、あっという間に数ページになっているという始末だ。これを続けたら単語力が飛躍するだろう。それにしても同じ単語を続けざまに3回も調べているのだから道のりは長そうだ。



業中は、教授が用意してきたワークシートに取り組む。小説中に出てきた単語や、登場人物、事件の内容などをグループになって復習してゆく。こうして授業で復習すると、自分で読んだだけでは理解できていなかった部分をスッキリさせる事が出来た。

書の時間は昼休みや、電車の中、図書館、時間を見つけては読んでいた。「来週の授業までにはここまで読んでおかなければならない」、こんな締め切りやノルマに追われる気持ちが手伝っていると、やらなければならないと思い腰が上がるのだから私はゲンキンだ。我ながらきっと自習には向かないタイプだろうと思う。

変わらずの単語との格闘は続きつつも、教科書を読むというよりは小説を読むように時間を費やせたのは楽しかった。この100ページの中に、約3000語の単語が使われているらしいから、何度も調べたり、頻出する単語を覚えられれば素晴らしい。(覚えられれば、ね。)各章毎に物語がきちんと繋がっていて、さらにサスペンスなので退屈しないのが幸いして最後まで読むことが出来た。

説のタイトルになっているJURYというのは、陪審員のことなのだが、アメリカの陪審員制度について馴染みが無い私には、所々で理解しがたい部分もある物語だった。小説中の焦点ともいえる、裁判の行方を左右する陪審員の心理を操るために繰り広げられる駆け引きが面白いのだが、アメリカの裁判のリアルな裏事情のような感じで、とても興味深い。いつかは550ページの原本も読めるかな?



て、最近発表された今学期の最終課題は、事もあろうかこの「THE RUNAWAY JURY 」から出されるというではないか。作文なのに、一体何を書かせようというのだ?小説の感想?それともあらすじ?もしかして、陪審員制度についてとかだったら、私は落第するかもしれない・・・恐るべし・・・。








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