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コミカレESL潜入記 


ESL Language Laboratory 

レジットのESLになってからの変化の1つに、メインのクラスに加えてLABというクラスを週に1時間受けなければならないというルールがある。LABというのは、ESL Language Laboratoryのことで、私のコミカレでは週6時間のメインのクラスにプラス1時間のLABが必修となっている。

ABの時間は通常のESLの後に休憩を挟んで1時間、というように繋がった時間割になっているので、私の場合は月曜日の授業の後にLABがついている。繋がっているとはいえ、担当の教授も授業の内容も異なる。メインのクラスでReading/Writingを行うのに対してLABではListeningを集中的に行うのだ。

ABの教室は専用の機材を用いるために通常の教室とは別室になっていて、1人1人が囲いの付いた席につき、マイク付きヘッドフォンを装着して(まるで電話交換手のようになって)授業を受ける。



座席には教壇からまとめて操作が出来るカセットプレーヤーが付いており、学生達はこれを聞きながら黙々とその日の課題に挑むのだ。

人用カセットプレイヤーは、とても年季が入っている。教授曰く、「とても古いけれど、とても高価な機材なので、この部屋では絶対に飲食禁止」とのこと。もしかして年季が入っている分余計に、故障したときの修復費用がかかるのではないか・・・(?)

授が教壇から全体をコントロールする時には、教授本人もヘッドフォンを装着して、マイクから講義を行う。耳元からじかに音が聞こえるというのはリスニングに効果的だ。さらに、教室内の誰かが言った言葉も、その人のヘッドフォンについているマイクを通して全員のヘッドフォンに音が繋がる仕組みになっている。誰かの発音も教授がマイクを通じてしっかり聞いているので、その都度正しく発音を指摘してくる。

のヘッドフォン、慣れるまではちょっと不思議だ。マイクが教室全体モードになっている時に誰かがクシャミをしたり、咳き込んだりするとヘッドフォンから「ブハックしょん!」とか「ゴホッごふっ・・・」とか、かなり強烈に響くのでひんしゅくなのだ。もし鼻がむずむずし始めたら、ヘッドフォンを外すかマイクを手で塞ぐなりのマナーが必要だ。



までに分かっているだけでも、このマイク付きヘッドフォンにはいくつかの機能がある。先に紹介した教室全体モードと、1人1人独立した個人操作モード、そして隣同士の2人だけが音と会話を共有できるペアモードだ。

人操作モードの時には、卓上に付いているボタンを押して課題のカセットを聞いたり、巻き戻したり、マイクを通じて録音をしたりと自分の好きなように機械を操作できる。この時自分の声はマイクを通してヘッドフォンから聞こえてくるので、外から客観的に自分の声を聞くと変な感じがする。

アモードは、2人でダイアログを読んで会話練習をする時などに活用する。この時、マイクを通じて2人だけの世界になるので、つい練習課題以外の雑談になりがちなのだが、教授が教壇上からこっそり機械を操って聞いているかもしれないので要注意なのだ。



ABの授業は面白いと思う。英文をなんとなく聞くのではなく、一言も漏らさないように聞くのにはかなり集中力がいるし、否が応でも本気で取り組むことになるから、私のようないいかげんな学生にはとても為になる授業だ。

題の内容は、長文の朗読を聞いて手元のテキストの虫食い部分を埋めるというものや、簡単な論文を聞いて要約をまとめるというものや、dictation(聞いた文章をそのまま書き取りする練習)など様々である。

く内容も毎回興味深いテーマなので、新しい単語と一緒に豆知識が得られたりする。喫煙のもたらす害や、アメリカの刑罰の種類や、TVでの暴力描写に関するデータ、ビジネスシーンでの会話術、夢診断・・・などなど、非常に多岐にわたっているので毎回楽しめる。

の授業は課題が終わり次第教室を去ってよいことになっているので、私が終わる頃には他のクラスメイトたちは半分以上帰っている。私は何回も巻き戻して単語拾いをしなければいけないのに、一度聞いただけで全ての文章をスラスラと書き取れる人たちもいる。こういう時には言語の壁を身に染みて感じる。

が苦手とするのは、単数か複数かの違いの聞き取りや(dreamなのか、dreamsなのか)、冠詞の種類や(aなのか、theなのか)、それに前置詞(onなのか、inなのか)などである。さらに普通の会話のスピードではgoing to が gonna になってしまうような接続が多く、これもなかなか聞き取れない。悔しいなぁ・・・。



ころで、学生達は基本的にLABを欠席してはいけない。週に1時間とはいえ、その点だけは非常に厳しい。もしも授業を受けられなかった場合は自分で予約を取って、2週間以内に埋め合わせをするルールになっている。

曜日、ESLのメインの教授からLABでの提出課題を返却される。ある水曜日、私は教授から自分の課題が帰ってこないことに気付いた。教授は「あら?miyamuのが無いけど、あなたLABを休んだの?」と聞いてくる。私は月曜日の授業には出席していたし、LABだって休んだわけが無い・・・ような気がしていた。

は「今までLABを休んだ事は無いですよ」と自信満々に言い張ったので、教授はおかしいわねと首をかしげた。しかしその後で隣のクラスメイトに返却された課題を見たら、私にはまったく見覚えの無い課題だったのだ。混乱する私に向かって、「これ、月曜日にやった課題よ」と彼女は言うではないか。私は月曜日の授業に出ておきながら、LABだけ出ないで帰ったというのか?そんな馬鹿な。

も、そんな馬鹿なことを本当にやってしまったのだ。冷静に自分の行動を振り返ると、月曜日のメインのESLが終わった後に、私はそのまま家に帰ってしまったのだ!自分でも信じられないけれど、LABがあることを不思議なくらい完全に忘れ去っていた。それなのに「休んだ事は無いです」なんて堂々と言ってのけたとは、なんて恥ずかしぃ〜!

業の後で教授に一言謝ってから、LABの教授の部屋に行ってまた謝って、補習の予約をした。自分でも分からないけれど、学校にいたにも関わらずLABの授業をすっかり忘れてしまったのだと正直に白状したら、教授は優しく「謝らなくてもいいのよ、良くある事よ〜!」と言ってくれた。本当にこんなミスがよくあるかどうかは疑問だが、とにかく助かった!それにしてもボーっとしていた自分、中だるみしていた自分が露出してしまった。

り一ヶ月は心を入れ替え、ラストスパートである!







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