ABOUT
CommunityCollege

コミカレESL潜入記 


ピリピリしないで! 

Mar 17, 2003

には今学期とても気に入らない事が1つある。それは、Pronunciation(発音のクラス)の教授が情緒不安定・・・というか、ヒステリック気味だということだ。私はこの教授に前学期のCommunication(会話・スピーチのクラス)でもお世話になっていたのだが、その時にはそこまでひどいとは感じなかった。でも、どういう訳か今学期の彼女は危険なオーラを放っているのだ。

SLにはメインのクラス(Reading/Writing)のほかにGrammarやPronunciationなどのオプションがあって、メインのコース以外にも自分で習った方が良いと思う弱点を、細かく選べるようになっている。私は会話に問題があるので、いつもメインの他に発声するチャンスが多いクラスを取っており、それが今回は発音のクラスだったのだ。

プションのクラスは、メインのクラスと比べると時間が短い。週に2〜4時間だとか、メインの授業が週に7〜8時間あるのに対して限られている。それは、別に仕方が無いと思う。でも、教授はいつも非常に時間に対して焦っているのだ。「2時間の授業はとても短いわ。もたもたしている場合じゃないわ」「先週が雪で潰れたから、予定していたことが進められなくって・・・今日は沢山やることがあるわ。」などと、せっかちな様子でピリピリしながら言う。

れなのに、教授の言動はとても矛盾している。もたもたしている場合じゃないといいながら、30分に渡って前回にもう読んだ場所を復習したり、テキストのカセットテープを巻き戻しすぎて場所を見失ったり、到底大事だとは思えないような練習に時間をたっぷり割いたりするのだ。そして授業時間がオーバーしても気付かないものだから、最後の最後でドタバタして、それが余計に彼女を追い詰めてしまう。



回の授業も、こちらが「一体どうしたというのだろう?」と思ってしまうくらいにひどかった。その時は、もう既に行ったはずの部分をもう1度やっていた。会話の途中で入れる「間」についてを練習していたのだ。別に難しい物ではないので、クラスメイト達は「何でここをまたやっているのかね?」という顔をしていた。でも、教授はそんな事にはお構いなしに、肩をいからせて練習問題に取り掛かった。

習問題は電話番号やクレジットカードの番号を相手に分かりやすく読むというもので、「1234567890」という電話番号を「123-456-7890」というように3つに分けて読むというだけのものだった。「そんなことは皆知っているし、習う事なの〜?」というヒソヒソ声が聞こえた。

の時教授は番号の羅列をいちいち黒板に書き写して、読み上げる間の入る部分にハイフンを入れる作業をしていた。教授は「時間がない・・・」とピリピリしながら、全員の教科書に載っていることを、わざわざ黒板に書き写していたのだ。私はその手間や時間の方が惜しいじゃないか?と思っていた。だって教授は書きながらも焦りすぎて字がめちゃくちゃだったし、それをいちいち訂正してはすぐに書いている部分を見失って、黒板消しを片手にゴシゴシ擦りながら必死になって番号を書いているのだ。その姿は、とても教授らしからぬものだった。

うしたら、追い討ちをかけるような事が起こった。とても英語が上手くて良く悪くも口数が多いクラスメイトの1人が、わざわざ教授が書いている番号を声に出して読みあげ、教授の書いていた部分を追い抜いて全て答えを言ってしまったのだ。それで教授は「焦らせないで頂戴ッ!」とキーーとなり、その後「ごめんなさい、私はひどく慌てているわね、でも・・・・」と、あれこれ言い訳をし始めた。



たもたと電話番号の練習をしているうちに、思ったとおり授業が5分オーバーしていた。私は11時半にその授業が終わったら、次の授業が11時半から始まるという休憩の無い時間割にしているので、11時半になった時点で次の教室に移動しなければ遅刻してしまう。私以外にも数人が同じ授業を受けているけれど、5分遅刻している事に気付いている人は私と、隣にいた人だけだった。テストの日だったし、これ以上の遅刻は困った事になると感じた。でも、ピリピリムードの教授に向かって、もう帰りたいと言い出すのは嫌だ。

声で「ああ、遅刻しちゃうよ〜」と嘆いていたら、「お願い、miyamuが聞いて!」と隣の人が言うので「ヤダ、そっちが言ってよ」と何回も譲り合った。結局、教授が授業を終わらせる気配はないし、これ以上遅れるのは無理だと思って、私が「次の授業に行ってもいいでしょうか」と聞く羽目になってしまった。その瞬間の教授の顔は、かなり怖かった。とても強張っていて、目が私を睨んでいたような・・・!?

計を見て「ア゛ーッもうっっ!」と叫ぶ教授を見て、時間配分くらいしてくれよ〜と、思った。その日に配る6枚のプリントがまだ教授の机に並んでいたのも悲惨だった。私が立ち上がったら、続々と学生が立ち上がり、プリントを巡ってごっちゃごちゃになってしまったのだ。あぁ・・・教授の顔が怖い!!!

いたいことがごちゃ混ぜになって、今何をしていて何を言いたかったのか一瞬分からなくなったり、パニックしてしまうのは教育者としては不適任のように思う。同じ時間を持っていても、要領が良い人ならば上手くまとめる事は出来るだろうし、教授が1人で勝手にイライラしている授業は全くもって面白くない。何よりも人のヒステリーを見ているというのは、いい気持ちではない。例えば教授自らプリントの束を1人1人に1枚ずつ手渡ししようとしなくたって、端っこの席にいる学生に束のまま手渡して回してもらえばすむのに・・・。

休みが必要なのは、きっと私よりもこの教授だわ、と思った。この休みが明けたら、頼むからちゃんと学生の身につく授業をしてほしいものだ。それが私の願いである。







SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送