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コミカレESL潜入記 


登校拒否!? 

Mar 27, 2003

のコミカレ話で書いたPronunciation(発音のクラス)の教授が情緒不安定・・・という話の続きである。

曜日、私は翌日の授業を憂鬱に思いつつ宿題を見直していた。春休み前の授業での教授の取り乱し具合を思い返すと、これから5月までまだ半分も残っている授業さえ放り出してしまいたい気持ちになっていた。



校に通ってまで受講する価値がない授業というものがあるとしたら、残念ながらこのPronunciationはその部類に入ってしまう。なぜなら、決まった曜日の決まった時間に教室に集合しているだけで、教科書通りに授業が進んでゆくだけなのだから。教授は付属の教材であるテープを再生して、皆で一緒に練習問題に取り組むように促し、それで答え合せをする為だけにいるような感じである。はっきり言ってなんのひねりも無く、これなら自習の方がまだ効率良いと思う。

たちが授業に求めているのは「実践」であり、教科書どおりになぞるだけの学習ではない。自分1人でも出来ることを、わざわざ教室の中でも行うなんて無意味なのだ。教室に沢山人がいる、その環境だからこそ出来る勉強法を求めているのだ。それに教授には教科書には出ていない情報を求めたいし、何より楽しく授業を受けたい。小学校のESLではないのだ。「そんなこと、1人で出来るよ〜・・・」と、げんなりしてしまうような授業には納得できない。

レッジでESLを受けている学生たちは、自分の学びたい分野の授業を受けるために必須とされている英語力を培うために来ている。彼らの多くは出来るだけ早く英語を学びたい、ESLでは有意義な時間を過ごして力をつけたいと思っている。だから、自分が要求するような勉強が出来なければ当然不満は募ってゆく。

間をかけてわざわざ学校に出向き、1人でも短時間で出来てしまう授業を受けるのだとしたら、それだけの為に教室に2時間も拘束されるのは耐えられないと思っても仕方が無い。教室でのんびりペースで2時間費やすならば、図書館で他の授業で出された難しい課題に取り組んで2時間過ごしたほうがよほど有意義だ。大学受験をひかえた生徒が、少しも無駄にしたくない時間を不本意な事に奪われて、苛立ちを感じるような気持ちに似ている。

礼ながら、現在はカセットの機材を取り扱うこともままならない教授から、かなり要領を得ない内容の授業を受けている。あまり大切だとは思えない内容に時間を費やしているということは、クラスメイトたちも感じている。眉をひそめ、肩をすくめてヒソヒソ声で何やら不満を話している。何をやりたいのかというはっきりとした狙いが見えなければ、協調性など生まれるわけがないのだ。



曜日、いつもの時間に教室に入ると見慣れない教授が立っていた。

屋を間違えたと思って振り返り、教室を出ようとしたら「Pronunciationはここよ」とその教授に言われた。そそくさと着席して、すかさず隣にいたクラスメイトに「いつもの先生はお休み?」と聞いた。彼は「知らない。でもその方がいいや。」と笑顔である。さらに後ろから「イエーイ」と小声で囁く声がした。見ると、普段は大人しいクラスメイトがガッツポーズをしていた。オイオイ、なんて露骨な表現なんだ!?

「この間はホント最悪だったもんね。」だとか、「あの人はいつも時間が無いわ!とか、この授業は週に1回しかないのよ!なんてうるさく言っているくせに、自分が休んでやんの」とかいう意見はかなり辛辣である。(でも当たっているんだけど)



事も無かったかのように授業が始まった。代理でやってきた教授には、その日に取り組む授業内容を申し送りしてあったようだ。しかし残念なことに、教授が変わったからといって授業は何も変わらなかった・・・。「では教科書の○○ページを開いて」と、言われたとおりに開いたページは、なんと前回行った部分を頭から復習するくらい退行していたのだ。前回というのも「復習」だったので、これでは「復習の復習」をする事になってしまう。

期としてはもう折り返し地点まで来ているのに、教科書はいまだ始めの方で、私たちはどんどん先に進みたいと思っているのにも関わらずいまだに同じ部分を反すうしている。これにはクラスメイトも不満が炸裂してしまったようで、とうとう「この場所はもう何度もやっています」と誰かが言った。「先に進んでください!」

も、代理の教授にしてみればそんな事知ったことではない。なぜならその教授は「Mrs.○○(本来の教授)から頼まれた事をやっているだけ」なのだから。ピンチヒッターで来てくれたのに、気の毒に教室のムードは最悪になっていた。先に進みたいのに、進まないのだ。あちこちからため息がもれる。小学校の授業よりも退屈な2時間になったのだった。



憩時間に、「この授業について、クレームを言ったほうがいいんじゃないか?」という話が何処からとも無く出ていた。そう、こちらは教育を受けるために学費を払って自分の時間を提供しているのだから、それに見合っただけの成果や手ごたえを感じられなければクレームを言える。学生の権利というものを当然と従え、不満を主張するのはよくある事なのだ。この考えはアメリカらしいと思う。

つもの教授は一体どうしたのだろう?まさか登校拒否とかいうのではないだろうな??心労が積み重なって、教室に現れるのが嫌になったのかもしれない。もしも嫌なムードを避けようとして休んだのだとしたら、ブランクを開けてしまうのは失敗だと思う。次に現れる時がよっぽど気まずい。もしも教授が責任を放棄してしまったのだとしたら、本当にクレームをつけられてもおかしくない。この先どうなるのだろう、このクラス・・・。







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