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コミカレESL潜入記 


教授の成績表 

May 8, 2003

の通うカレッジでは、学期末になると学生側が教授に成績を付けるチャンス(?)がやってくる。学生が教授を評価するアンケートが催されるのだ。これは単位のあるコースになってから行われるようになったESL課程専門のアンケートで、州立の学校では共通になっているらしい。ESLは英語を第二言語とする学生に対して行う授業なので、教育者の適性が問われるのだろう。


のアンケートは「Evaluation sheet」といい、設問に対してマークシート式に答えてゆく。もちろん無記名なので、正直に書く事が出来る。(ただし、厳密に言うと年月日の数字や裏の備考欄などで字を書くことがあるので、筆跡でどれが誰のだか分かりそうな気もする・・・。)

valuation sheetの記入を行う間、教授は退室する決まりになっているので、心置きなく評価を下すべし。つい混同してしまいがちな「いい人」と「いい教育者」は違うので、ここでは下手な遠慮はいらない。次の学期にもこの教授だったら嫌だなと思えるような要素があるならば、その人には何か問題があるのだ。

んていつに無く強気なことを書いているけれど、私はこの手のアンケートが苦手である。正直に書いて人間関係にヒビが入ったらどうしようだとか、いつも大人しく従順な分だけ遠慮してしまうのだ。

かし!今回の私は一味違うぞ。何せ、Pronunciationのクラスでは教授が精神的に不安定で、毎回が苦痛に感じるほどに最悪な空気で授業が行われていたのだ。その上、授業そのものも何か学び取れた事があるのかどうか分からないほど酷い内容だった。悲しきかな、自習でも十分か、むしろその方が効率よく感じられるような授業だった。誰かが時間とお金の無駄と言っていたけれど、私もそれには同感だった。クラスの全員が全員、ため息を付きつつ通っていたのだ。他の皆の気持ちも私と同じに違いない。

valuation sheetの結果は今後のESLをますます良いものに発展させることにつながる訳だし、教授には申し訳ないけれど私は決めた。「きちんと“評価”してやるぞ。」


の様に、全部で15個ほどの設問に対してマークシート式に答える。
右端に並んだ4段階の○を塗りつぶす。

価は
1, Strongly Agree
2, Agree
3, Disagree
4, Strongly Disagree
となっている。

valuation sheetの設問は全て「The instructor ・・・」で始まる。例えば「教授は授業に熱意を持っていたか」という設問があれば、同意するならAgreeの欄を塗りつぶせばよい。他の設問は
「教授は授業以外の時間を学生のために作る努力をしていたか」
「教授は授業の持ち時間を有効に使っていたか」
「教授は課題にきちんと添削をして、アドバイスをくれたか」
「教授は学生が授業に積極的に参加できるように取り計らっていたか」
「教授は学生に対して敬意をもって接していたか」 等々。



は今回ESL人生始まって以来、初めてStrongly Disagreeをマークした。今までどの教授にもほとんどオールStrongly Agreeをつけていた私から考えれば、このたびの自分の強気さ加減に驚いた。多分、数ヶ月に渡って随分ストレスを被っていた反動なのだろう・・・。

と、隣のクラスメイトの机をチラッと見た。その彼女はいつも「こんなに馬鹿馬鹿しい授業はないわ」と言い切っていたのに、なんとオールStrongly Agreeをつけているではないか。私の胸に不安がよぎる。まさかこんな厳しい評価をつけているのは私だけ!?

初の強気はどこへやら、後で回収されたEvaluation sheetを整えるフリをして他の紙もパラパラとめくってみた。どうしたことか、皆の評価はそれほど辛口ではない。驚きのあまり思わずもう1つのクラスも一緒の友人に「これって、本心?」なんて尋ねてしまった。そうしたら、彼女は「私は評価するのも面倒くさくって、設問もよく読まないで丸つけたわ」などという。あぁ、もったいない!私たちの書いた物がどこまで今後に影響するのかは分からないけれど、せっかくの機会なのだからちゃんと書こうよ〜・・・、ネ。







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