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コミカレESL潜入記


やっぱり最初はPlacement Test

001年の春過ぎ、アメリカ生活も半年を過ぎた頃、私はESLの受講を申し込むために初めてCCへと出向いた。その時私は、出来れば夏の部から入学したいと思っていた。

Cは私にとって未知の領域だったし、申し込み自体英語で行うこともやはり不安だった。とは言っても早かれ遅かれすることに躊躇していてもしょうがないと思い、すぐに受付に行った。

SLを受講するためには、まずレベル分けをするplacement-testを受けなくてはならなかった。早速テストの申し込みをしたいと伝えたところ、驚いたことに、テストの日程はなんと1ヶ月半先まで満員だった。これでは夏の部には間に合いそうにない。仕方なく一番早いテスト日を選び、その日を待った。



ストを受けた日時が、夜の部だったこともあるのだろうか・・・。私がテスト会場のCCの講堂へ行くと、講堂の中にはすでに100人以上の人が集まっていた。それまでの満員だったテスト日にも、これほどの人数が集まっていたのだろうかと気になった。

間になり、試験官が講堂に入ってきた。最初に、試験官が会場に「どこの国出身ですか」という質問をしたら、講堂のあちこちから15カ国くらいの名前があがってきた。年齢も、性別も、国も違う人々の集まりに、私は少し興奮した。こんなにたくさんの人達が、英語を学ぼうとしているのだ!



の日行われたテストは、私が予想していたよりもずっと濃い内容で、きちんとしたものだった。たっぷり2時間のテストに、苦心した。テストの構成は以下の通り

  1)試験官が同じ英文を3回読むので、これを書き取る。
    1回目、試験官がゆっくり英文を読む。受験者はメモを取ってはいけない。ただ聞く。
    2回目、試験官がゆっくり英文を読む。受験者は書き取る。
    3回目、試験官が口語的な速度で英文を読む。受験者は書き取る。

  2)受験問題のようなテスト問題の冊子が配られる。まずリスニング問題。
    カセットで会話が流れ、問題を言われる。答えは4択で、たまに5択。
    マークシート式で、20問。
 

   3)続いて選択問題。
    文法的なものが多く、穴埋めや間違い探し、単語がメイン。すべて4択。
    マークシート式で、80問。

  4)英作文
    制限時間25分、テーマは「男性の家事への参加について」



直言って、このテストはかなり疲れた。1)ではいくつか聞き取れない(または、聞けても知らない)単語がでてきた。文章は10行程度で6、7センテンスあった。「実用的な学習をして良い仕事をみつける方法(?)」というような内容だったかな・・・。

2)のリスニングはどんどん進んでしまい、悩んでいると次の文章が始まってしまう。とりあえずパスして、後からカンで適当にマークしておいた。

3)の選択問題は全部で80問あった。試験官は、始める前から「きっと全部終わらないと思うから、きにしないでね」と言っていた。試験時間は45分で、私もあえなく時間切れだった。

4)の英作文の時、試験官が「自分の国での経験や、風習を引用して書いてもよいです」とアドバイスをくれた。私も自分の周りのことを、書くことにした。始めの合図のあと、講堂に響くカリカリという音に、焦りを感じた。書き終えてから周りを見ると、小さな文字でぎゅうぎゅうに書き込んでいる人もいたりして、自分の文字の少ない作文用紙にガックリときた。試験はこうしてすべて終わった。



果は1週間後に郵送されてくることになっていた。ポストを覗く毎日のある日、待っていた結果が届いた。中には答案などは入っておらず、テストの結果とESLの申し込み日を記した一枚の紙だけだった。

のレベルは「40」と書かれていた。40か・・・。どうも複雑な心境になる。このCCのESLは、レベルが細かく10段階くらいに分かれていて、そのレベルのそれぞれに会話・読み書き・文法の3クラスがある。私の「40」というのは、読み書きと文法が中の下くらいという位置だった。テストでは読み書きこそしても、会話をまったくしていないので、この評価に会話力は含まれない。

雑な心境というのは、私の「会話力」に起因する。私は典型的日本の英語教育を受けた日本人だと、今まで痛感させられてきた。この教育を受けた大抵の人には、“文法はそこそこ出来て、文もそこそこ書けて、でもなぜか話せない”という兆候が見られる。ESLのクラス内には、読み書きが多少怪しくても、話すことは得意な外国人が普通にたくさんいる。私が「40」のクラスで経験する苦労は予想できた。



うこうしているうちに申し込みの期日が迫ってきた。

業内容やレベルについてを教務課で聞いてから、自分にあったレベルを申し込めばよいと思い、私は申し込みに行った。(電話での会話では、無理だから・・・。)

務課へ行くと、数人の生徒が同様にクラスの選択について相談中だった。私の隣で申し込んでいるおばさんは、迫力の早口英語で話していた。この人はどこのクラスを申し込むのだろうと気になり、そっと覗き見た。すると、彼女の申込書には、レベル15(最初級)の文字が・・・!!

あ、やはり私の予想通りだ。「話せるけど書けない人」はいる。私もレベルを落とすか、このまま行ってしまうかで悩んではみたものの、結局どこへ行っても会話については変わらないように感じた。レベル40に新設された「アメリカ文化を英語で学ぶ」というコースが面白そうだったし、タイトルの魅力に惹かれた私は、そこに申し込もうと決めた。
うなることやら、もう、やるっきゃない。





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