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コミカレESL潜入記


恥ずかしくないよ!

ミュニティカレッジでの授業が始まって1ヶ月過ぎた頃には、私自身の緊張もだいぶほぐれ、周りにいる学生達の様子も分かるようになっていた。最初の頃、他の生徒たちの英会話を耳にしては「私って場違いだなぁ」と思ってしまっていた。しかし時間が経つにつれ、ここで英語を習いに来ている人たちは皆それぞれの個性があり、場違いな人なんていなのだと気がついた。

して、私にもいいところが発見された。それは、日本人英語の特徴でもある「読み書きが上手い」ということだ。読むということは、自分で考えて英語を話しているわけではないので、スムーズに声が出せる。この時だけは、自分もスラスラと話しているような気持ちになる。そして書く時はなぜか冷静で、パニックしない。それだけを評価すれば、やるじゃんmiyamu!という感じなのだ。

・・・というのも、会話は出来るのに、教科書が読めない、書くのはめちゃくちゃという学生が意外と多いのだ。普段会話で使っている単語でも、文字になってしまうとなんだか分からないらしい。英語は耳から覚えたという人が、こういう問題を抱えているのだ。

科書がきちんと読めるなんて、そんな些細な事でもいいから、自分の長所だと思う。



生達には、それぞれの母国語によって、英語に弱点(クセ)がある。日本人が英語の発音で、聞き分けと言い分けが出来ない「LとR」のように、その出身国によって難しい部分が必ずあるのだ。

ラスメイトは中南米出身の人が圧倒的に多かった。スペイン語圏とポルトガル語圏、それからフランス語圏の人がいる。それにヨーロッパ、ロシア地方からの学生も含め、私に言わせれば彼らの英語は流暢に聞こえる。しかし訛りやクセ、読み間違える単語にはクセがあったし、先生もその事をよく熟知していた。

読中に発音を間違えている場合は、先生が1つずつピックアップして直してくれるので良かった。単語の意味など、私だけが知らないのかと質問をためらっていると、他の誰かが同じ事を質問したりして救われたりした。分からないことは即聞くという姿勢が、私にはまだまだ足りない。



のためにESLで英語を習っているのか、目標がはっきりしている学生達は容赦ない。
彼らのハングリーな精神、英語に対する姿勢を目の当たりにすると私まで刺激を受けた。
分からないことは恥ずかしくない。分からないことを分かるまで追求することも恥ずかしくない。簡単な質問をしている人を外から見ていても、誰一人恥ずかしいなんて思っていない。

うして私自身も、その中の1人なのである。皆が英語を学びに来ているという環境で、私が何を聞こうと誰に恥じる必要があるのだ?誰も私を笑ったりしない。英語の上手い下手に関わらず、英語を学びに来ているということを全員が知っている。それがESLという教室である。

語を流暢に操っているように見える人が、自分は書けないと悩んでいる。意外なところで、誰もが克服する課題を抱えていた。私の場合、会話が下手で、ときに沈黙しがちだということをクラスメイトは知っている。違う課題がある人なのだと、私のことを認識してくれている。それを肌で感じてから、私も心にゆとりが生まれた。そして、少しずつ環境にも慣れていった。



eading/Writingという講座名の通り、授業ではトピックを読んでの理解度や語彙力を高めたり、感想文や作文を書くことが多かった。教科書はアメリカの著名人や文化・習慣について書かれているもので、高校生くらいのレベルだろうか。メインで使っていた1冊は比較的簡単で、もう1冊は難解だった。ESLに来る学生にとってアメリカは異国で、授業で文化を学べることもあってか、この講座は人気があった。

業中は、先生の言うことや、教室内での会話などに必死になって聞き入った。というのも、ほんの少しでも気を抜くと何を話しているのか分からなくなって、取り残されてしまうのだ。会話を少しでも逃すと、あっという間に会話の流れを見失って「私に話を振らないでくれ〜」という状態になってしまう。(例えどんなに集中して聞いていても、分からない単語や内容が沢山あるのだから困るのだけれど・・・)

宿題には作文が出されることが多かった。その日に読んだトピックに基づく内容のテーマを与えたれた。例えば、アメリカの感謝祭について読んだ日は「自分の出身国にも感謝祭のような催しがあるか」などがテーマになった。日本は他の学生達にとっても興味のある国だったらしく、何を書いたのかと聞かれることが多かった。確かに世界規模でみると、日本って変わった国かもしれないなぁと感じた。

そういえば、時々ユニークな授業もあった。次回にお伝えすることにしよう!





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