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コミカレESL潜入記


  Conversation Partners 

が通うコミュニティカレッジ(CC)は、学生の約50%が留学生だ。CCには留学生の相談室や、専門の担当者もきちんといて、学生ビザで来ている学生達にとっては安心できる場所のようだ。私はフルタイムの学生ではないが、学生達の声を聞くと決まって「ここは良い学校だ」と言ってくるので、本当なのだろう。

所の状況は分からないが、このCCにはESLに通う学生達にとって通いやすい環境が整っている。アメリカ全土で考えると、恐らく少数の恵まれたCCなのだろうが、私のような言葉さえ危うい学生でも不自由を感じる事は少ない。



SLのコーディネーターが中心となって行われている制度の代表としては、ConversationPartners(CP)という会が挙げられる。CPとは、近隣地域の住民がボランティアで英語の話し相手になってくれるという素晴らしい制度である。CCに通っているけれどESLの授業以外で英語を話す機会がないという希望者に、CPからボランティアの先生が無料で斡旋されるのだ。

ランティアの先生は、毎週決められた時間にCCに来てくれる。申し込みの際に自分のレベルを申告して、希望する曜日と時間を選ぶと、担当者が学生と都合が合う人を割り当てて、紹介してくれるのだ。

Pの割り当ては、学生2〜3人に対して先生が2人くらいである。CCにあるロビーのような場所で集まり、小さなグループになって、会話をしてゆく。私が申し込んだ時間にはパラグアイ人の学生も一緒で、学生2人に先生が2人の計4人のグループだった。同じグループになる人は、同等レベルのESLを受講している事がほとんどなので、こうして発言のバランスをとっているのだろう。このメンバーは、3ヶ月間固定のままで続けられるので、お互いを知り合う事が出来る。



Pの時間は、学生達は英語の授業の内容以外を自由に話す。例えば日常生活についてや、出身地のこと、アメリカのこと、その他どんなことでもよい。先生達もボランティアというだけあって、そのほとんどが大きな子供のいるような主婦の人である。空いた時間に、ESLの学生と話をするためだけにCCまで来てくれるのだから本当にありがたいと思う。

ランティアということで、正しくは英語を教える立場の先生というわけではない。そのせいもあり、私がボロボロの文法を使って話していようと、理解されてしまえば直される事は少ない。ただ「英語を使って、会話をする」ということに焦点を絞った集まりなのだから、それでも十分意味があるということだろう。



Pの時間は毎回1時間と決まっているが、その時間はあっという間に過ぎて行く。ESLを受講しているだけではアメリカ人と話す事は非常に少ないので(先生1人に学生が沢山いるし)、こういうきっかけはとても嬉しい。楽しんで参加できる事が何よりである。

と一緒のグループにいるパラグアイから来た学生と会話すると、共通している感覚があることに気がついた。それは、アメリカ人の友達ができないと言う事だ(でも、彼はかーーなり話せる)。英語が出来ても、私たちはココでは外国人であり、他の国から来た外国人達と一緒に勉強している。教室内で友達をつくることは容易でも、彼らはアメリカ人ではない。

メリカではスペイン語を話せれば、共通の言語を話す友達を作りやすい。中南米のスペイン語圏出身の人が沢山いるからだ。しかし、それでは友達同士になった時に英語を使う事はないだろう。私にしてみれば日本語を話すのは「日本人だけ」なので「共通の言語を使う友達=日本人」となってしまう。(英語は、「日本人以外のすべての人」と話す唯一の手段なのだ。)

の言っている、アメリカ人と知り合うチャンスがないというのは、的を得ている。多くの留学生が同じ事を感じ、機会を伺っているのかもしれない。パラグアイから来た彼は、アメリカ人にはアメリカ人の友達がいるので、なかなかその輪に入るチャンスがないというのだ。そうするといつまでも自分に近い友達ばかりで、進歩がないとも言っていた。つい頷いてしまう意見だった。





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