ABOUT
CommunityCollege

コミカレESL潜入記


  新年そして新学期(その2)

時間の休憩を挟んだ後、12時から、午後の授業であるConversationが始まる。会話が苦手の私にとってはこのConversationの受講こそ、今期1番の目的だった。

室は授業毎に違うので、12時になる10分前にカフェテリアから教室を探しに行った。指定の室内に入ると、午前のGrammarでも一緒だったクラスメイトが数人いた。すでに顔見知りになっていたし、私たちは先生が教室に現れるまで、自分がどのコースを選択しているのかなどを話し合っていた。聞いてみると、他の人達はみなフルタイムの学生のようだった。

ルタイムということは、週に規定以上の時間、授業を受けているということだ。学生ビザでアメリカに滞在している人は、当然「学生が本分」である(はずだ)。学生ビザの人は「学生」なのだから、一週間に規定以上の時間は、授業を受ける義務がある(はずだ)。ちなみに対する私は、週に8時間しか授業を受けていないパートタイムの学生である。



うしているうちに、先生が教室内に入ってきた。大きな手提げ袋を3つも抱えて、ちょっとヨロヨロしながら現れた先生は、髪が真っ白でころっとした年配の女性だった。かつて私がBerlitzに通っていた頃に、年配の先生との授業で「英語が聞きにい」とか「伝わりにくい」と感じていたことを思い出して、少し不安になった。しかし先生が話を始めるとすぐに、そんな私の心配は勘違いなのだと気付いた。

先生はとてもほがらかな性格で、はっきりと聞き取りやすい美しい英語を、ゆっくりとおだやかに話す人だった。先生は1番初めにこう言った。



「このクラスはConversationを学ぶものです。会話やコミュニケーションの取り方を、この授業を通じて伸ばしてください。ここに集まっている皆さんは、英語のスキルを伸ばすために来ているのですから。

業に来たら、1日数回は声を出すようにしましょう。自分の考えを述べる事は、なにも恥ずかしい事ではないのです。そう思えない人も、中にはきっといるのでしょうが、ここでは恥ずかしがる必要なんてありません。教室は練習するための場所ですよ。

からない事は、分からないと言って、どんどん中断してくださいね。ここでも恥ずかしがる人がいますが、もしあなたに分からないことがあったとしたら、他の黙っている人の中にもきっと分からないで困っている人がいます。恥ずかしがる必要はありません。

の誰かが話をしている時は、自分は聞く側にまわること。グループになって発言する時は、誰か一人ばかりがいつもリーダーになることの無いように、毎回違う人に交代するようにしてください。

れから、遅刻はしないこと、宿題は必ずする事もお忘れなく。宿題は、毎回次の授業で復習しますから、授業までには完成させておくようにしてくださいね。

しも授業に欠席したら、必ず他のクラスメイトに連絡をして、その日に何をしたのか、次回には何を用意するのかを聞くようにしてください。・・・さ、まずはあなたの近くにいる「他の母国語のクラスメイト」と、連絡先を交換して!」



先生はこれらの約束事を、とてもゆっくり、一人一人と視線を合わせながら、分かりやすく説明していった。あきらかに他の先生達とは違うゆっくりしたペースだった。私は、この先生はConversationを受け持つのに適任な人だと思った。中には一方的に話す先生もいるが、そういう授業は楽しくても、学生にとっては会話の練習にならない。

の後、成績の評価や試験の方法についてなど、すでに分かっている事についてはあらかじめ教えてくれた。前回K先生が受け持ったクラスには、残念ながら進級できなかった学生が2人いたそうだ。そういう人はやはり恥ずかしがって発言できないでいるのだと聞いた時、ドキっとしたのは私だけだろうか・・・?



業を始める前に、アンケートのような自己紹介のプリントをした。こういうプリントに決まってある設問は、なぜこの授業を受講したのかとか、英語を習う目的などである。それに加えてK先生の用意してきたものには、最後に先生にあらかじめ伝えておきたい事を書くスペースがあった。

は「先生の話す事は大抵理解できると思うけれど、それに見合うほど発言できない。それが私の抱える問題で、授業を通して改善したいと思っている・・・云々」ということを書いておいた。学生がその紙を提出する時、先生は一人ずつ、最後の箇所を読んで確認していた。私の番では、彼女は心配しないでいいわよと微笑んだ。



の授業で用いる教科書は、Booksで紹介している「New Interchange2」である。やはり初回は教科書を持っていない学生が多いので、先生はコピーを用意してくれていた。最初の日からきちんと授業を体験できたので、今後の雰囲気を掴む事が出来た。

去の習慣を表す「used to」の使い方について、子供の頃にしていた事をテーマに、グループになって話し合った。いきなりディスカッションなの!?と焦ったが、ここでは「used to」を使って、シンプルな表現で述べるだけでよかった。グループになった他のクラスメイト達は、私からすればConversationなんて習わなくたっていいんじゃない?という人達だったけれど・・・。みんな気さくで、良い人達だ。

「After the class, I used to play with my friends.」のような、たった1つの事実だけを述べて、順番に同じパターンの文章を何度も言う事で、「used to」の使い方だけを徹底的に学習する。その日は、「used to」を使って、自分の子供の頃について作文を書く宿題が出た。家でもまた「used to」の復習というわけで、さすがの私もしっかり覚えられそうだ。

生にも、クラスのメンバーにも、一安心した初日が終わった。実はConversationのクラスにはもう一人日本人の主婦の方がいた。このCCで日本人の方と出会うのは初めてで、驚き、少し緊張した。(私は今まで自分1人しかいないから〜なんて、他者の目を気にせず、ある意味いいかげんでもOKにしていたのだ。)この日は彼女と話をする機会がなかったけれど、これからいろいろお話できると思う。とりあえず、午前も午後も良いクラスになりそうな予感である。





SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送