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コミカレESL潜入記


  よい人なんだけど・・・ 

の部に入った私に、以前と違っている事があるとしたら「授業以外でのクラスメイトとの会話時間」が増えた事だろうと思う。いつも会話に乗り遅れている私には、彼らの英語は非常に流暢に聞こえる。しかし、それも彼らの苦労の賜物なのだということを忘れてはならない。私にとって英語が第二外国語であるように、他の国から来ている学生達にとっても英語は外国語である。

ペイン語も、フランス語も、ドイツ語も、基本的にはアルファベットを使う言語なのだし、スタート時点からして私とはすでに違う・・・だなんて一時思っていたが、それは単なる言い訳であった。我々の使う日本語は、確かに英語とはまったく違う。でも、それを自分の実力をごまかす為に引き合いに出してはいけない。



いことから書き出してしまったが、自由時間に私たちが話す事は大抵決まっている。授業のこと、宿題のこと、進学のこと、アメリカのこと、自分の国のことなどである。そして、学期の半分も過ぎる頃には、先生についての評価が飛び交いだす。

にとっては、授業についてゆくことが1番の目標である。それだけで一杯一杯の状態では、担当の先生が良いか悪いかなんて評価する事は出来ない。私は、通うことが苦にならないような授業をしてくれる先生はみんな良い先生だという印象を受ける。しかし、クラスメイト達は実に色々なことを感じているのだった。



rammarの先生は、前回私が履修していたReading/Writingの担当の先生でもあった。明るくて、楽しい人だし、授業も分かりやすい。きちんと学生にもアドバイスをくれる。私は彼女が好きだし、また同じ先生でラッキーだと思っていた。

る日、クラスメイトが言った。「Grammarの先生は、良い人だけれど、良い先生かと言ったら違うよね。」私は、その訳がわからず戸惑った。すると、他の人たちもその意見に賛同し、「そうそう、そう思っていたの。」というように続いた。一体あの先生のどこが悪いというのだろう。

って、続く言葉を待っていたら、「あの先生は喋りすぎるから」と誰かが言った。確かにその先生は授業中によく話をしていた。文法の話の間に、最近の話題や、面白い出来事などを交えていた。私はその話を楽しんでいたし、普通に「明るい先生だなぁ」などと思っていた。しかし、なんとそれが彼女の欠点と思われていたとは・・・!さらに、言葉は続く。「話をして、いつも1番楽しんでいるのは先生で、もっと学生が発言できなくちゃためにならない。あの先生はもっと初心者や子供に英語を教えるのならば向いているのではないか?でも、私たちはもっとレベルが高いのだから・・・でしょ、miyamu?」

「教科書に載っている問題は復習ばかりだから、なにも授業中にみんなで一斉に説く必要はないし、しかもそれをみんなで解いている間をグループやペアにしてしまって、先生は質問があるまで黙っているなんて・・・自習と変わらない授業だったら、教室の中でやらなくたって同じだし、退屈でつまらないでしょ。あの先生はいい人だとは思うけれど、いい先生ではないね。」



あ、もしかしたら私は1人でぬるま湯につかっていたのかもしれない。授業に参加して、一緒に問題を解いて、笑ったりしていたけれど、クラスメイト達はより厳しくハイレベルの授業を求めていたようだ。時間を無駄にしたくない、英語を早く習得したいという気持ちの表れのようにも感じた。確かに私も、みんなで問題を解いている時間はもっと短くてよいかとは思っていたけれど、まあこういうものかなんて納得して、少しも疑問に思わなかった。

生談義は続き、夜の部に通う人たちからも辛口の意見が飛び出す。「私の先生は、もっと酷い。授業は教科書どおりだし、宿題を出しても課題を出しても、ちらっとみただけで何でも「Good job!」の一言。本当に間違っているところを指摘したりしないし、改善した方が良いところも教えてくれない。何であんな先生がいるんだろう。」といった具合だった。「努力をする気にならない、学費を捨てたように感じる授業は最低っ!」おおっなんて強いご意見・・・。



まり、クラスメイト達が口を揃えて言うのは、良い人でも良い先生とは限らないということだ。それは確かにその通り、正論である。そういえば学生時代に出会った教授にだって、色々な人がいた。どうしたって楽しくない授業もあったし、つまらない授業を楽しく感じさせるような魅力ある教授だっていた。

在習っているGrammarの授業は、仮に日本語で習っていたとしたら非常に簡単で、やさしい内容だ。それでも英語で習っているから、難しくも感じるし、簡単な文法についての説明も理解しづらい。それが、英語に慣れている他のクラスメイトにいわせれば物足りないということか。

は今まで出会ったことがないので知らなかったのだが、皆が口を揃えてよい先生だと言っている人物がいた。その人は、学生に対して寛大で、ユーモアがあって、学生が意見を言える時間を十分にとって、一人一人のミスを細かく指導してくれ、授業の後には質問の行列が出来るような・・・。そんな素晴らしい先生がいるそうだ。

がGrammarの先生を良い先生だと思うのは、たしかに「その人」を評価しての事だったかもしれないけれど、私にとって大事な事は教室の中で英語に馴染むことだから、きっとそれだけだって自分の為になっているはずだと思う。でも、みんなハッキリ言うんだなぁ・・・。





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