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コミカレESL潜入記


英作文のポイント

ミカレのESLに通い始めてからというもの、英作文を書く機会が非常〜に増えた。しかしこれがなかなかクセモノで、私を大いに悩ませている。私だって日本語で作文を書くことならば無難にこなせるし、むしろ嫌いではないのだが・・・英語となると当然ながら同様にはいかない。

は以前「英語の上達に作文がそれほど大切なの?」と疑問に思っていた。この答えは人それぞれで異なるだろうが、私の現在の状態で言うならば「Yes!」だと思う。というのも、英作文が私にもたらした効果を多少なり感じているからだ。

文がもたらした効果と書いたが、それは紹介するのも恥ずかしい、ほんの些細な事ばかりだ。例えば1つのセンテンスが長めになったことや、単語を調べる回数と語彙がちょっと増えたことや、文を考えるのが前より少し早くなったこと・・・そんな程度だ。

れでも、作文に費やす時間はかなり英語に集中しているので、無計画な勉強よりは効果があるかもしれない。かつて、GスクールのElizabeth先生が私に「毎日1ページ、何でもいいから英語を書いてね」と言ったことを思い出す。彼女は英語の上達法において、書くということを重視していたからだ。



SLを受講する前に、必ずといってよいほどあるPlacement Testでは、主に読み書きの実力を測り、それに基づいてレベル分けを行う。日本人の多くは、会話よりも読み書きの方が秀でているので、このテストの結果で、思いも寄らぬ高いレベルに振り分けられて苦労するパターンをよく耳にする。私自身も例に漏れず、喋れないくせにテストの結果はまあまあだったので、どうして会話のテストをしないのだろうかと思った。

かしながら、実際に授業に出席して教科書や授業の内容をみると、そこが「まだまだ初級の範疇」であることが分かり、私はそこで初めて、Placement Testに会話が含まれていなかったことに感謝した。と言うのは、もしも会話が出来ないがために「ABC」や「How are you?」から始めるような「ものすごい初級」のクラスに振り分けられてしまったら、あまりの低レベルさにショックを隠しきれず、本当にやる気を失っていた事だろうから。

話が得意なクラスメイト達に混じって授業を受けているうちに、私は次第に彼らがPlacement Testによって妥当なレベルに分けられてきた事を悟った。アメリカで暮らすのに支障がないと思われるほど会話が出来るのに、彼らの読み書きの力はそれに伴っていなかった。これでもしPlasement Testに会話が含まれていたら、「会話力が高いから上級に振り分けられたけれど、授業の内容にはついてゆけない」という日本人とは逆の悩みを抱えた学生達が沢山発生してしまうだろう。

まりどんなに会話が出来ても、ESLでの評価は読み書きを基本としているのだ(もちろん会話も一つの要素ではあるが、数字では評価できない)。日本の学校でも、クラスで1番おしゃべりな人気者が、実は国語の成績が悪いなんてことはありがちだと思う。話せるからといって、その課目(ここではESL)が得意だとは限らないのだ。



のような訳で、ESLで試験というと「英作文」となる。この英作文は、いつも学生達を悩ませている。指定の時間で、長く、文章のルールにのっとり、内容のある文章を書かなければならないからだ。さらに欲を言えば、構成を5パラグラフ以上に分けたり、読み手を感動させる表現を織り交ぜたり、自分の意見を多彩な語句をいて示したりすると良い成績が貰えるらしい。(こんなルール、日本語でだって大変かも。)

ころで、作文の評価基準はどうなっているのだろうかというと・・・。以下に紹介するのは、ある先生が私の書いたエッセイに添付してきた評価の紙だ。

1. Organization: has an introduction, body, conclusion;
  presents ideas in logical order.
構成:導入、主要部、結論の構成において、順序だてて論理付ける
2. Development: supports ideas adequately with
  meaningful examples and/or evidence.
展開:考えを裏付ける適切な例や根拠をあげる
3. Focus: maintains a central idea throughout the
  composition and sticks to the supporting point
  in each paragraph.
焦点:中心となる考えを段落を通して補強してゆく
4. Clarity: makes meaning clear on the sentence
  level.
明快さ:文章の意味がはっきりとしている
5. Accuracy: has reasonable control of grammar,
  sentence structure, punctuation; spelling.
正確さ:適当な文法・文の構造・句読点、正しいスペル
6. Fluency: writes natural, idiomatic English. 流暢さ:自然で、慣用句を用いた文章
7. Length: writes a sustained piece. 長さ:持続した文章
8. Revision/Editing ability 改訂/編集の技術
9. Richness of vocabulary 表現の豊かさ
10. Depth of ideas 考えの深さ
11. Interest level 興味深さ
12. Creativity 創造性
13. Use of appropriate personal experiences 体験談の引用
14. Use of appropriate examples from readings 読書からの抜粋
   
Key: 1 Needs improvement 評価:1・改善が必要
   2 Satisfactory     2・普通
   3 Above average     3・平均を上回る


の評価基準は、その先生のオリジナルだと思うが、結構細かく分類されていて、それぞれの項目に1〜3の評価がつけられていた。この時に私が提出したエッセイで、1(改善が必要)の評価を貰ってしまったのは4、5、6の3項目だった。明快さ、正確さ、流暢さにおいて改善が必要だとは、かなり重症だ。

は作文を書くとき、つい日本語で文章を考えてしまうので、このような評価を貰ってしまうのだろうと思う。よく頭の中で日本語→英語と訳して考えてはいけないと言われるが、私はどうしても、先に日本語で言いたいこと考えてしまうのだ。これによって、とても不自然で「翻訳ソフトで直訳」したような作文が出来てしまう。ほんと、思考の順番を変えるのは簡単な事ではない。

ういえば、他の国から来たクラスメイトとその話題をしたら、みんな同じような問題を抱えているようだった。英語で考えるようにしたいのだが、まず母国語で考えてしまうのは、誰だってなかなか防ぎようがないのだ。(だってそれが1番自然な言葉なのだから。)今のところ、それが私の課題の一つだ。





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