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コミカレESL潜入記


発音矯正塾

SLの夏期講習(Grammar)は今ひとつの手ごたえで修了してしまった。これで秋までは完全に夏休みか・・・と思っていたけれど、7月の最終週から8月にかけての4週間に渡って、以前から興味を持っていた人気の特別講座が開講されることを聞きつけ、チャンスとばかりに申し込むことにした。

のSpeach CommunicationというESLは、コミカレの外から専門の講師を招いて行われていた。ESLレベル40以上の学生を対象としており、会話と発音に問題を持っている学生達にとって最適なプログラムだと評判だった。私も前回のConversationのクラスメイトが絶賛していたのを聞いていたし、次の時には申し込みたいと思っていた。



peach Communicationはノンクレジット(単位なし)のESLなので、レベル40と50の学生が多く受講する。私は既に50を修了しているので、申し込み者の中では少数派だと思う。でも、会話力は文法のテストとは違って、決して数字で測れるものではない。性格と勇気と経験がものをいうのだ。

業の初日、ドキドキしつつ教室に入った。毎度の事ながら最初の1歩は緊張する。私はきっと、いつまで経ってもこういう性格なのかもしれない。教室に入った時、消え入りそうな声で「Hi.」と言ったものだから、誰にも聞こえなかったのか、返事は無かった。

ると、静まっていた教室の中ほどから「Miyamu〜!!」と呼ぶ声が聞こえるではないか!この時、きっと私の表情はパッと明るくなった事だろう。視線を上げると、そこにはConversationで一緒だった、コロンビア人のMさんがいた。(彼は最後のパーティでダンスを踊りだした陽気な人物。)

会を喜びつつ、知っている人がいるって何て心強いのだろうとしみじみ思った。Mさんは私に、「Miyamuが現れるまでは知らない人だらけで緊張しちゃったよ」と、らしくない発言をした。私のナーバスと彼のナーバスでは、多分度合いが違うんだろうなぁ・・・。でも、Mさんの出現で私がリラックスできたのは言うまでも無い。



間になり、大きな鞄を3つも持って先生がやってきた。私が想像していたよりもずっと年配で、体が小さめの、派手な女性だった。先生は藤色のタイトミニスカートに、黒いストッキングで、どピンクのパンプスを履いていた。そして髪は薄いオレンジに染められていた。一見ではESLの先生には見えなさそうな雰囲気だった。

初に自己紹介シートを記入して、先生の方から簡単な自己紹介があった。この自己紹介シートの中で今までと違っていた点は、最後の質問に「自覚している発音上の問題がある人は記入する事」という項目があったことだ。私は「LとR」、「BとV」、「TH」が苦手だと書いた。

生は教壇に立ち、慣れた様子でマイクとレコーダーをセットして、「7月29日、Speach Communication、月曜日と木曜日・・・」と言うような事を録音した。それがきちんと録音されているかを確認する為に先生はテープを巻き戻して聞き、音声の確認をした。教室はしーんとして・・・一体何が始まるのだろうと見守っていた。



「自己紹介を兼ねて、1人ずつこの紙を朗読してもらいます。まずは名前、出身国、話す言語の種類を述べて、その後で朗読をはじめて。」どうやら、1人ずつ壇上にあがり、自己紹介と朗読をレコーダーにて録音するということらしい。・・・ええ!なんですと〜!?

の授業で私たちが1番初めにしたことは、文章の朗読だった。「PRONUNCIATION ANALYSIS(発音の分析)」という題名のついた、10行ほどの文章だった。

番を待つ間、私ほど緊張している人はきっといないのだろうと思った。私は徒競走の順番が回ってくる前の小学生くらいドキドキしていた。手に汗をかきすぎて、文章の書かれた紙がふにゃふにゃしてしまうほどだった。どうしてこんなにドキドキしなければならないのだろう。自分は情けないほど小心者だと思う。

分の番は思ったよりも早く訪れた。他の学生達の朗読はスラスラと、とても早かったからだ。私はフラフラと壇上に立ち、「Good evening, I'm Miyamu. I'm from Japan. My native language is Japanese. 」と簡単に自己紹介してから文章を読んだ。意識的にハッキリと発音して。



きなり思いもよらぬ幕開けで驚きつつも、朗読の後はショック療法なのか(?)気分が急に落ち着いた。文章の最後にあったフレーズ、
At that point of development, you have reached the stage that you are feeling more confident in conversational situations.

これを信じて、授業に参加しようと思う。
 




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