なぜかつい混乱してしまう、いつも間違えて「あれ、どっちだったっけ?」と悩まされてしまうような単語はないだろうか?こんなコーナーを始めてしまったくらいだから、私には沢山ある。
素晴らしい講釈や、本当に為になるようなことをお教えできれば良いのだろうが、残念ながらそれらは私の力の及ばぬお話。ということで、miyamuのDictionaryでは「こじつけあり、空想あり、作り話あり」で、でもちょっと面白い英語の話を紹介して行こうと思う。
第1回 砂漠にイチゴショート
日本語にはカタカナという文字が存在する。カタカナは主に外来語や擬音を表記するのに用いられるが、これがなかなか素晴らしい存在であることに気付いているだろうか?
カタカナで書かれている殆どの名詞は外来語、つまり英語やオランダ語やフランス語などを日本語読みで書き直したものであり、その比率は圧倒的に英語を語源とするものが多いのだ!
例えば、「ラジオ」。これは英語の「radio」だ。もとはといえば英語でも、ラジオはすでに日本語になっている。誰がラジオを無線電信だなんていうだろうか?日本語には、こういう習う前から知っている「もう日本語になっている英語」はとても多いのだ。私はこれを喜ぶべきことと思う。(反面「サラリーマン」のような、いかにも英語風の純日本語があって紛らわしいのだが。)
さあ、本題に入ろう。今日は「デザート」のお話。
日本で「デザート」と言えば、食後に食べる甘味のことを指す。(これもすでに日本語となった英語だ。)しかしながら、あえてカタカナで書くと、英語の「デザート」には2通りの名詞がある。甘い方と、砂漠の方だ。日本で砂漠の事を「デザート」ということは稀だが、デザートブーツという靴の名前としては耳にするかもしれない。
これら2つの「デザート」、英語の場合はスペルと発音が若干異なるので紛らわしい。
desert
dessert
どちらがどっちの「デザート」か、発音の違いはどこなのか、少しも迷わずに分かったならばこのお話は必要ない。あえて迷った人(miyamu)の為にちょっと解説をば・・・。
desert・・・こちらは「砂漠」。アクセントは始めのeにつく。「デザート」という感じ。
dessert・・・こちらは甘い「デザート」。アクセントは重なったsの後のeにつく。「デザート」ね。
しかし、いざとなるとこんな事は忘れ去られてしまい、レストランのディナーの後で「アイスクリームをデザートに頂くわ」と言いたいのに「アイスクリームを砂漠に頂くわ」と言っていたりする。
そんなあなたに秘密をこっそりお伝えする。
甘い方の「デザート」のスペルをよ〜く見て欲しい。Sが2つあるのがお分かりだろうか?そう、この「SS」はなんと、「Strawberry Shortcake(ストロベリー・ショートケーキ)」の略だったのだ。「そうか、そうだったのか!」・・・と納得してしまった人、そして甘い物好きの人ならばもう間違えないはずだ。
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