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My Dictionary

miyamuの単語帳

 第7回 英語になっている輸入日本語  

し振りとなるmiyamuの単語帳。今回はちょっと視点を変えて、アメリカで出会った英語になっている日本語という、「輸入日本語」に脚光を当ててみよう。

入日本語は、思いのほかアメリカの日常生活の一部になっている。私がアメリカで「あ、これって日本語?」と思った小さな発見を紹介したい。意外な発見があるかも!?



ず、アメリカの寝具にFutonというものがある。語源はもちろん「布団」から来ている。実際のFutonは日本の布団とは異なっていて、ベッドの上に敷く為のマットレスのような物を指す。それでも初めてFutonという言葉の存在を知った時には「布団のこと?」と嬉しく思ってしまった。

〜2年前のLevisのCMはKaraokeをテーマにしたものだった。回るミラーボールの下で、ジーンズ姿の普通の人たちがカラオケをしている映像で、アメリカ人がノリノリに、音を外しても気にしないような姿でカラオケをしている映像が楽しかった。このCM、最初は日本のカラオケをパロディにしているのかと思っていたのに、NYのタイムズスクエアの一角にKaraokeという商売が堂々とオープンしているのを見て、アメリカでもカラオケは一般的になりつつあるのだと分かった。

菜売り場ではEnoki/Shiitame mashroom、Daikon radish、Kabocha squashなどを見かける。日本にルーツがある野菜たちなのだろう。見慣れたオクラもOkraという名前で売られているが、これはもともと英語である。日本語のような響きのようで、オクラ、なんと日本語じゃなかったのか・・・!

メリカにおける日本のアニメ人気は相当なもので、メディアの影響からかDragon BallやPokemon、Sailor Moon、最近ではHamutaroなど、普通にキャラクター名として有名になってしまっている。Dragon〜に関しては、留学生の多くが自分の国でも放映していたと言うから驚きだ。「孫悟空」と書かれたアニメ模様のTシャツを、カレッジの学生が身に付けているのだから・・・ププ。おかしい。



21世紀、次世代を担う輸入日本語といえば、Sushi、Sashimi、Tofu、Edamameであろうと個人的には睨んでいる。これらの単語はヘルシーな日本食ブームから火が付いて、そのまま英語になってしまった。

の中でも、Sushiは最重要な単語だと思う。Sushiは、今やどこのスーパーマーケットに行っても手に入るようなメジャーなアイテムになっているのだ。こういったSushiの多くは、握りではなく巻物だ。でもデリのコーナーでお惣菜に混ざってSushiパックが並んでいたり、「寿司」と書かれた暖簾の向こうでアジア人が何やらこしらえていたりするのは日常的な風景になっている。

Sashimiという言葉は、レストランのメニューでお目にかかることが多い。日本の刺身とは異なり、刺身風のオードブルだったりサラダだったり、カルパッチョのようにソースがかかっていたりと、アレンジがなされている。しかし、名前はSashimi。もちろんEdamameも忘れてはならない。すごいなぁ、日本食パワー。



くから今まで、アメリカに根深く残っている輸入日本語は、本国ではすでに死語に近い。この手の古い日本語の定番と言えば、サムライ、ゲイシャのような時代錯誤な単語ばかりで、誰かにこれらの話題を振られた時には日本人としては苦笑いするしかない。実際に見知らぬ人からいきなりに「ゲイシャダンスはどうやるのか知ってる?」などと言われたら、その勘違い度合いに呆れてしまう。

までに私が耳にしたアメリカに存在する古典的な輸入日本語については、女性よりもむしろ男性の方がよく口にするように思う。「ゲイシャ・カラテ・ニンジャ・サムライ」等、ロマン溢れる(?)単語が厳選されている。何故だろう。やはりゲイシャは男性の心をくすぐるのだろうか。



談になってしまうが、一度、ロシア人のクラスメイトから「ゲイシャって何をする仕事なのか」と聞かれた事がある。私は芸者について「パーティでお酒を注いだり、踊ったりして男性をもてなす仕事」だと説明したのだが、どうもその人は「ゲイシャというものが男性にどこまでお付き合いするのか」という事、つまりお客と朝まで一緒に過ごすのかということに関心があったらしい。

・・・これには、さすがに答えに困った。難しい質問だ。現代にも芸者として仕事をしている人はいるのだし、よく知らない仕事については語れない。私は「分からない。でもきっと、気に入るくらい良い人とだったらお付き合いするのかもね?」と答えておいた。内心、女性に対して聞くには失礼な質問だと感じたけれど、その人には何の悪気もなかった。ただ、ちょっと聞いてみたかっただけなのだ。

くの場合、本人にとっては何の悪気のない一言も、相手の文化を良く知りもしないで言ってしまうと失敗する。時に不躾さや関心の低さや非常識なイメージを相手に与えかねないということを分かっていないのだと思う。もちろん、日本にだって同様の勘違いや外国人への偏ったイメージがあるのだから、人のことばかりは言えないが、アメリカだけでなく、世界中に日本はどれほど知られているのかというと、それほどでもなさそうだ。



も昔も、無数にある日本語の中からほんの一握りの情報だけが有名になり、それがさも世間の常識であるかのように広まっている。これには、きちんと歴史的・社会的な背景があるのだろう。ゲイシャなどは、英英辞典のGの欄に絵入りでしっかり出ているのだから驚きである。もう完全にアメリカ社会に馴染んでしまっているのか!?

はもっとアメリカ人に日本のことを知って欲しいし、KaraokeやPokemonやSushiが流行るのは大歓迎だ。頑張れ〜、日本文化!輸入日本語もどんどん増えて、言語の掛け橋になっておくれ!!
 



※我流の英語&単語たちですので、話の正確さの保障はしません。
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