食事の後のひとときに欠かすことの出来ないスナック、それはアイスクリーム。実はアメリカこそが、世界に誇るアイスクリーム消費量第1位の国である。
アイスクリームの種類は乳脂肪分と乳固形分の量によって分類されている。クリームとバターが多く含まれるほど、コクのある濃厚な味わいのアイスクリームになるのだ。アメリカで主流のアイスクリームは、このタイプである。
スーパープレミアムアイスクリームと呼ばれるこの濃厚なアイスクリームは、日本でもハーゲンダッツでおなじみである。スーパープレミアムというからには、普通のアイスクリームよりも配合成分や風味や食感をリッチにしてある。
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一面のアイスクリーム!
1パイント(0.47L)が普通のサイズ。
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この高級アイスクリームが発売されるや否や、あっという間に消費者に浸透したのは、やはりそのリッチな味によるものだろう。他の商品に比べて高価格であろうと、すぐに不動の人気を築いてしまった。アメリカでは、スーパープレミアムアイスクリームといえばハーゲンダッツ、またはベン&ジェリーズである。(両者共に日本でも売られている。)
スーパープレミアムアイスクリームは、通常のアイスクリーム約2倍の脂肪を含む。日本の分類上では、乳脂肪分に限って言えば8%以上のものがアイスクリームとされる。ハーゲンダッツは同じくアイスクリームに分類されるのだが、乳脂肪分は15%である。乳脂肪が多いということは、こってりとした味わいと、滑らかな食感が実現できる。バターのような、濃厚なアイスクリームなのだ。こう考えると、スーパープレミアムアイスクリームを食べる手がふと止まってしまう・・・。
アメリカで売られているアイスクリーム類は多様である。高まるヘルシー思考から、フローズンヨーグルトや低脂肪・無脂肪などの商品も多い。また、シュガーコーンや、バータイプになったものも箱入りになって売られている。いずれにしても品種の多さに驚かされる。しかし、やはり1番人気なのはスーパープレミアムアイスクリームだ。ダイエットを意識しつつも、このアイスクリームのシェアは減ることがない。アメリカのアイスクリーム類の特徴は、とにかく容量が大きい。フレーバーの種類が多い。そして甘い。
アメリカ人は、家で食べるアイスクリームの他にも、出先で食べることも多い。夏にはいたるところでアイスクリームの屋台(車)を見かける。アイスクリーム好きな国とはいえ、真冬のNYでアイスクリームの屋台が出ていたのには驚いた。(しかし実際に買って食べている人がいたので、もっと驚いたのだが)
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大きめサイズの一例
上段:ベン&ジェリーズ 1クオート(0.95L)
下段:ブレイヤーズ 2クオート |
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ところで、日本におけるスーパープレミアムアイスクリームはどうかというと。
かつて日本にハーゲンダッツが進出した時にも、消費者へ浸透するにもさほど時間はかからなかったように記憶している。当時、もともと日本で発売されていたスーパープレミアムアイスクリームはハーゲンダッツにシェアを奪われてしまった。そして今でもアイスクリーム業界ではハーゲンダッツに対抗すべく次々と新製品が開発されている。
日本のアイスクリーム類の分類
商品の外装にラクトアイス、アイスミルク、アイスクリームと表記されているのを見かけるが、これらは配合成分によって表記が異なっているのだ。 |
ラクトアイス |
乳固形分3%以上 |
− |
アイスミルク |
乳固形分10%以上 |
乳脂肪分3%以上 |
アイスクリーム |
乳固形分15%以上 |
乳脂肪分8%以上 |
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