亜米利加的
◎栄養学◎

 食品成分表示の読み方 

メリカでは、食品への栄養成分表示が義務付けられている。スーパーの棚で売られているすべての食品に表示があるので、それを確認したうえで購入する事が出来ると言うわけだ。(表示が無い場合もある。野菜や肉などの生鮮品や、飲食店のメニューや、店で製造して売られているパンやお惣菜などである。)

養成分表示には決まりがある。表示されている数値はServing Size(サービングサイズ)と呼ばれ、食品の1回あたりの標準摂取量に基づいている。

えば、右の写真はクラッカーの成分表示だが、表示に1Serving Sizeを5枚と記されている。この表示は5枚のクラッカーの中に含まれる栄養素の量が書かれているのだ。また、その製品1パック全体で28回分のServing Sizeが取れるかも表示されている(Servings Per Container Approximate)。

示を読む際に、知っておきたいことがもう1つある。それは、Daily Value(デイリーバリュー)という数値である。写真中、%で表示されている数字に着目して欲しい。

しも、ある食品を1Serving Sizeだけ摂取した場合に、その食品からもたらされる栄養素の割合を、1日の所要量に対して何%まで摂取できたのかを示す数値こそが Daily Valueなのだ。ちなみにアメリカの成分表示では、1人/1日当たりの所要カロリーを2000キロカロリーと設定している。

aily Valueには、ビタミン、ミネラル類は除かれている場合が多い。表示されているのはカロリーのほか、脂質由来のカロリーの割合と、脂質と、コレステロールと、塩分と、糖分と、たんぱく質だけである。サプリメントが蔓延しているアメリカでは、ビタミン、ミネラルは大きな問題ではないのだろう。どうやら表示には、過剰な摂取で成人病の原因になりやすい成分名がズラリと並んでいるようだ。(注:成人病は日本独自の呼称。)これでアメリカ人の抱える問題が少し見えてくる。

気で食品を選んで、健康になろうと心がけている人ならば、これらの数字を見て、普段の食生活に役立てている事だろう。足し算すれば「今日は○○を何%くらい摂取したな」と分かるのだから、Daily Valueは実用的な数字だと思う。

かしながら実際は、表示があろうがなかろうが、構わずに食べている人が主流なのだろう・・・。スーパーで食品の裏を細かくチェックして、成分表示をじっくり読む人でも、いざ食べようとする段階では「食べたい分だけ」を食べてしまうのだから。



クラッカーの表示を
よく見てみよう!





右上表示のクラッカー
盛り付けの一例。
こんなに盛り付けておいて、
1回に5枚しか食べないなんて
信じられません。



ナックの定番、ポテトチップスの表示を見てみると、そこには1Serving Size=1oz(約12枚)と書かれている。ほとんどの食品は、そうやって1袋に入っている全体の量よりも少ない量での成分表示をしているではないだろうか。それをパッと見ると、さもカロリーが低いような「錯覚」に陥ってしまう。

回あたりの食品の標準摂取量を1Serving Sizeというのであれば、このポテトチップスの表示は非常に疑問である。ソファに座ってテレビを見ながら、誰がポテトチップスを12枚だけ食べるというのだろう。きっと袋を抱えて、最後の一枚まで食べ尽くしてしまうはずだ。


生活の習慣から引き起こされやすい病気は多々ある中、特にアメリカ人に多いのは肥満、糖尿病、脂肪肝、高血圧・動脈硬化・心筋梗塞などの循環器系疾患である。この病名を見ると、全てがリンクしていることに気がつく。その頂点は「肥満」であり、肥満から引き起こされる様々な問題が後に続いているからだ。
 



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