こうしてしばらく売り場を観察すると、ほんの10分で何人かの客がなんらかの製品を購入していった。私も試しに2つ購入した。開けてみて、驚いた。一粒が巨大すぎる。(一回では飲み込めず、半分に折った。)
アメリカの日常生活でよく目にする食品の分かりやすい特徴を挙げると、「高脂質で高たんぱく質」である。その反面、ビタミンや繊維などは摂取しにくい。
アメリカは合理的だとよくいうが、食事+サプリメントの定着はまさにその合理化がなされていると思う。食事とは言っても、ジャンクフードを食事といってよいものかという気もするが・・・。野菜は食べず、好きなものを好きなだけ食べる生活をし、不足した分は一粒のサプリメントで補う。そしてバランスは保たれる。
栄養学を勉強すると、必ず栄養価計算をして献立を作る授業が行われると思う。私は栄養所要量を完全に満たす献立を考え、それがいかに大変かを学んだ。私はバランスの良い食事は一回きりで作るのではなく、長い目で見て、続けてゆくものであると思う。「決まった数字を毎日欠かさず満たす」ではなく「一週間、一ヶ月のサイクルでバランスを取る」と考えるとよい。
サプリメントとは、健康補助食品のこと。ビタミン類、ミネラル類を中心として食生活で不足しがちな成分を補給する目的で摂取する。日本でも清涼飲料や手軽なサプリメント(クッキー・ラムネ・ゼリー状)が大量に出回り、数年で固定の市場を築いた。
|
あらゆる栄養がこの一粒に!
小指の先ほどもある
巨大サプリメント。 |