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英語で日常生活記録

 返品すりゃいいさ〜 

日もカスタマーサービスには長蛇の列だ。みんな不満げな表情で、イライラしながら並んでいる。それぞれの手には、自分で買ったはずの物と、レシートが握られている。ここは返品のメッカ、大国アメリカ。



んなことがまかり通るなんて、信じられるだろうか?

-ティ好きなアメリカ人の女性には、常に新しいドレスが必需品である。1度着てしまったら、次のパーティに同じドレスは着てゆけない。そうすると、パーティのたびに毎回ドレスを購入するというわけにもゆかず、「パーティに着て行ってから返品」という事になる・・・。

品するには当然ルールがある。レシートがいるだとか、購入後一週間以内だとか、タグを切ると無効だとか、基本的にはどの店も同じである。それならばと、タグを切らないように上手く隠して、ドレスを着こなす人がいる。パーティ直前にドレスを購入し、一回着たら返品する・・・なんともふてぶてしい感覚!

して、さらに恐ろしい事が起こる。なんと返品された商品は、当然のように再び売り場に戻されるのだ。やけにヨレた服や、手書きのタグがついているものには要注意である。他にも靴底はすり減っていないか、首周りなどに染みはないかもよく確認したほうがよい。

粧品も、使ってみたら色が気に入らないと返品してしまうなんて、ちょっとすごい。お店の人だって、サンプル出していたはずでしょう?なんて言わない。「あっそう。」でおしまいである。

ニキュア、ネイルアートも返品の多い商品だと思う。私は普段爪を短くしているので、付け爪を試してみようと買ったことがある。しかし、箱を開けてみて驚いた。爪の枚数が妙に少ないのだ。普通は、個々の爪のサイズにあわせて選べるように余分の枚数が入っているのに、明らかに足りなかった。付け爪用のボンドはキャップを既に開けたことを示すように乾いたボンドがこびり付いていた。かなり腹が立ったが、大きめの余った爪を小さくカットして補った。今思えばこんな不良品をつかまされた私は、返品すべきだったのだ。

れにしたって、普通売るか?そんな物・・・



味しくないという理由で返品することでさえ、日常茶飯事だとは・・・。これも日本の常識では考えられない。もしも買ったものが思っていたよりも美味しくないことがあっても、失敗したとか、期待はずれだな、とか思うだけだからだ。

段のシールを商品に貼るのは店の仕事であるが、明らかに高すぎだったり、安すぎだったりするシールが貼ってあれば、間違いだろうと疑うはずだ。それが、この値段が貼ってあるのだからこの値段で売らないなんておかしいと主張してしまうのはアメリカ人だ。

スタマーサービスの列に並んでいた私は、その様子をずっと見ていた。おばさんは22ドルの商品に貼られていた5ドルちょっとのシールを見せて、レジで22ドル払ったから差額を返金するように訴えていたのだ。その商品は、私が見ても5ドルで買える商品ではなさそうだった。

員は値段をチェックして、やはり22ドルであることを確認した。そして、納得がいかないのならば返品したらどうかと勧めている様子だった。しかし、そのおばさんは一歩も譲らず、「私はこれが欲しいの。このシールをよく見て頂戴よ!」とかなり不満さを表して訴え続けた。そして最終的に店員は折れ、彼女に差額を返金したのだ。

ごい交渉術を目の当たりにし、おばさんのどうどうたる主張を少し羨ましく感じつつ、いや、それはイカンと自分をたしなめたmiyamuである。これぞ、アメリカ的なクレームだと思う。自分が正しい、それは絶対に譲らないという強い姿勢で押し通す。もちろん、自分は不運な被害者だというボディランゲージ、イライラした表情を忘れない。



品は消費者にとって当然の権利である。とはいえ、明らかに不良品だったり、店の不手際であるのならばともかく、自分の好き嫌いの理由ひとつで返品できてしまうとは・・・アメリカでは「消費者の権利」がどこまでも浸透しているのだろう。

費者に対して、店側のほうも、あらかじめ返品のルールを掲げている。(そうする事が店の義務として定められているのだと聞いたことがあるが、定かではない。)そのルールは「Store Policy」と呼ばれ、項目が一覧になって掲げられている。そうやって消費者と前約束を交わしているのだ。自分の過失で壊した商品は保障しないだとか、そういった内容である。



メリカで買い物をする時は気をつけなければならないことは、その商品が新品であるかどうかという事と、食品の袋や箱は開封されていないかという事と、それに電化製品や食器などの箱は必ず中を確認する事である。

が今までアメリカで返品したもの、それは以下の通り。
甲殻類を切るはさみ(初回にいきなり刃が折れたから)
鉢植え植物(カバーを外したら、茎がボキボキに折れていたから)
こんな模範的な返品例しかないなんて、私はやっぱり日本人だ。夫は割と「買って気に入らなかったら返品すりゃいい」的な発言をするので、私よりもその辺がアメリカ向きなのだと思う。

後に、驚きなことをもう1つ。プレゼントを贈る時に、レシートを付けて渡す人がいるらしい。それは「気に入らなかったら返品してね」という意味だ。しかし、自分が買ったプレゼントが返品されてしまうなんて悲しすぎではないか?値段が分かってしまうのも抵抗があると思うのだが。なんとも不思議な返品文化である。








 
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