車社会って、一体どのような社会?
答え:車無しでは生きてゆけない社会のこと・・・当たり前だろと突っ込まれそうだが、アメリカは車なしでは生きてゆけない国なのだ(大都会を除く)!
まず昼夜関わらず、道を歩いている人間が非常に少ない。趣味のサイクリング以外は自転車の利用者もいない。それにオートバイも走っていることは少ない。もしいたとしても、趣味で乗っている人である。徒歩の人を見かけないのは、治安の問題も多いに関わっているのだと思う。子供や若い女性が一人歩きなどしていたら、危険だと誰もが知っている。車の中こそ比較的安全な個室なのだ。
それからもう1つ、アメリカの買い物は手で持ちきれない。商品そのものが大容量で、持って帰るときのことなど考えていないような外装をしている。車で運ぶしかない。そしてアメリカの商店の近くには、必ずと言ってよいほど駐車出来る場所がある。スーパーには巨大駐車場が用意されているし、どこも車で来ることを大前提で作られている。
最大の理由は、アメリカが広大な国だということだ。家から最寄の店まで歩いて行けるなんて、かなりの都会だ。私の家は、割と都市部にあるが、歩いてどこかへは行ったことが無い。危険だし、時間が掛かるし、電車やバスに乗ろうにも、近くには無い。
もしも車が無かったら、冗談じゃなくどこにも行けない。ここは車に乗ることが前提の社会。
アメリカに住む以上、運転免許証を取得しなければならない。免許証は運転以外にも、パスポート以外の写真入りIDとしての大切な価値がある。免許証を取得する前、私は常に国際免許証とパスポートを携帯していた。しかしパスポートは紛失や盗難が心配だし、紙だし、大きさもあるので不便だった。早く免許証を取ろうと思った。
私の住む州では、運転免許の試験は筆記と実技があり、筆記の際の日本語は不可だった。(中には日本語での試験を受けられるという州があるらしい。素晴らしい!)
まず、DMV(陸運局)に試験日の申し込みをしたところ、平日と土曜日が選べた。1人では心細く、私は夫と一緒の日に受けたかった。そこで土曜日を希望すると、なんと3ヶ月待ちだった。私は日本でペーパードライバーだったので、3ヶ月あれば運転の練習が出来るぞ・・・。私にとっては好都合だった。
試験日には身分が証明できる物や書類を持って行く必要がある。身分証明品にはそれぞれにポイントがあり、その合計ポイントが一定数上無ければいけないのだ。パスポート、ソーシャルセキュリティナンバー(SNN)、戸籍抄本などが重要な身分証明品になる。
駐在員の帯同家族(妻はこれに当たる)はSSNを持っていないので、私はポイントが足りなかった。非常に面倒な手段だが、戸籍の英文を提出することにした。これが確実な方法だと同州に住む先輩から聞いたのだ。私は言われたとおり、日本から取り寄せた戸籍を持ってNYの総領事館に出向き、英文で戸籍を作成しなおしてもらった。これで私の身分証明は揃った。
1ヶ月前から試験に備えるつもりで、DMVで教本を貰ってきたのだが、つい敬遠してしまって結局10日前くらいにやっと開いた。はっきり言って、英語が難しい。解読は思ったよりも難航し、私は辞書が手放せない状態だった。筆記で落ちて、実技もせずに帰るなんて絶対に避けなければならない。再試験がまた数ヶ月先になってしまって、そしてもう一度落ちたら、そのうち国際免許も切れてしまう!!
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