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英語で日常生活記録

 免許を取る!(試験編) 
  
験一週間前になって運転教本を開くと、英語の密度に「うへ〜」となった。しかし泣き言も言っておられず、最初のページから辞書を片手に解読が始まった。分からないことは赤ペンで日本語を書き足していった。試験の前日にはほとんどのページが真っ赤になった。

約の時間は土曜日の午前9時半だった。夫も同じ日なのに、なぜか予約時間は私よりも30分遅かった。私は「まいった〜先にやってもらって様子を伺いたかったのに・・・」と思ったが、仕方あるまい。



と夫の試験時間が重なると困るので、別々の車を運転して試験場へ行くことにした。実技試験では、自分の車を使って行うからだ。試験場まで自分の車に乗っていって、そこで試験を受けるということになっているのだ。これについて何だかおかしいと、矛盾に感じるのは私だけ・・・?(建前では、一応免許を持っている人に連れてきてもらうということらしい。)

験場につくと、既に何人かが受験者用の列に並んでいた。私達は別々に試験を受けるのだが、受付では一緒に並んでいた。心配していた私の身分証明は、戸籍の英訳があったので無事に通してもらえた。人によっては身分証明の書類不足で門前払いになったり、はたまた書類不足にもかかわらずパスできたりと、受付の人によって、審査の厳しさが違うことがあるらしい。これもアメリカではありがちな話だ。



類を提出して、試験が始まるのを待った。そして、とうとう私の名前が呼ばれた。私が呼ばれた場所に行くと、まず視力検査をした。箱の中にアルファベットの列がいくつかあって、文字が判別できれば合格だ。「2番を左から呼んで」と言われたら、2番目の列に書かれたアルファベットを左から読み上げればよい。

に筆記試験が行われる。筆記とは言っても、実際にペンを使って行うわけではなかった。試験はコンピューター化されていて、4択問題だった。正しい答えを@〜Cから選んで、そのボタンを押せばよい。試験問題は16問で、12問正解なら合格となる。1問ずつに正解か不正解かが表示されるので、4問間違えたらもう後が無い。

、6台のコンピューターが横並びに置かれているので、他にも数人の受験者がいた。途中で不合格が判明してうなだれる人や、ブツブツいいながら試験を受ける人がいて、私まで緊張してしまう。12問目あたりで、私は2問間違えていた。危険な状況だった。そしてもう3個目の不正解をしてしまった。私の緊張は加速する。


に汗握る状況での、分からない単語の出現は脅威だ。
「skid」って何・・・?絶対に調べた単語なのに、すっかり忘れてしまっていた。これを間違えたら、もう完全に後が無い!まずいぞ〜まずいぞ〜・・・。もうこうなったら聞くしかない。「ねえ、スキッドてなんだっけ(日本語)」

ッキーなことに、私の場所は夫の隣だった。それまでは黙っていたが、もう止むを得ない状況に思わず口走る。実は彼も忘れていたのだが、しばらくして「あ、思い出した!横滑りだよ!」と言った。私はこれが天からの助けにも聞こえた。「お〜っありがとう!」その助けもあって、その問題は解決した。

れにすっかり味を占め、私は自信がないと日本語でこそっと聞いた。試験中になぞの言語(日本語)を喋るあやしい2人・・・。しかし試験官には絶対に分からない会話だろうし、アメリカに来て、初めて日本語に救われた。結果、私は16問中3問、夫は16問中2問の間違いで、無事に試験をパスした。



うとう実技試験を残すのみとなった。筆記試験の後で、次の場所に移動する前にいくつか質問をされた。日本で免許を取ってどのくらいかとか、アメリカで何ヶ月運転しているのかといった内容だ。私は「アメリカで約半年運転している」とちょっと大袈裟に言ってしまった。(本当は4ヶ月。)

技試験を待つ間、他に待っている人達の様子を見ていた。ほぼ同時に筆記試験を受けていた人達が、同じように待っていた。すると、その中の1人の名前が呼ばれた。呼ばれた彼は、いきなりお金を払っていた。それは免許証発行の手数料のようだった。え、まだ試験中なのに、先払いなわけ?その後、彼は水色の壁の前にある丸椅子に座り、写真を撮った。どう見ても、試験前にいきなり免許を発行している。

験を待つ私の中で、ある考えがよぎる。まさか、実技はナシなのか?いいや、そんな訳は無い。下手に期待して後でガッカリなんて嫌だ。自問自答をする私の横では、次々と呼ばれる受験者たちが、お金を払っていく。まさかと思いつつ「もしかして、試験ナシ?」と夫に尋ねると、彼も同じ事を考えていたらしい。2人の胸が高鳴る!



に夫の名前が呼ばれた。なにやら質問している様子だったが、夫もまた、財布を取り出したではないか!そして他の受験者たちがそうしていたように写真を撮り、戻ってきた。

「もう終わりなのっ!?」
夫「そうみたい。」な、なに〜!?そんな話ありなのか? 

後に、私の名前が呼ばれたが、やはり手数料を払って写真を撮っただけだった。それから5分ほど過ぎ、出来たての免許証が私たちの手中にあった。まだ信じられない。実技が無かったなんて。夫が係員に「これで終わり?」と聞く。答えは「 You are all set. 」、やっぱりこれで試験は終わったのだ。

じられない展開だが、私の手には確かに免許があった。何だか分からんが、とても嬉しい。当然帰りは興奮状態だった。



ぜ実技試験が無かったのか、本当のところはよく分からない。ただ間違いなく、あの時に会場にいた試験官達は暇そうに、時間を潰している様子だった。土曜日の午前という嫌な仕事を終えて、早く家に帰ってお昼を食べたいなぁ〜なんて話しているような雰囲気だった。

れを読んでいる人で、もし私と同じ場所で試験を受けるのならば、絶対に土曜日の、しかも営業時間すれすれの予約をお勧めする。奇跡が再び起こることを信じて・・・。 

「もう運転しているんだし、今日の実技はナシってことでいいか。」
「OK〜、早く帰ってワイフとランチだ!」
試験官たちはこんな裏話をしていたのかもしれない。










 
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