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英語で日常生活記録

 shyなあんちくしょう 
 
本育ちの日本人は大人になるまでに、出来た社会人となる教育を受ける。周囲との協調性を重んじ、いさかいを好まない。強い自己主張は敬遠されるし、相手を立てて自分を卑下するようなところがある。日本語自体にも、尊敬謙譲表現がきっちりある。それらは日本特有で、誇るべく「日本らしいやわらかさ」だと思う。

国で暮らすのであれば、私も出来た社会人でありたい。今までも、そうした中にも自分らしさを持って生きてきたと思う。のだが・・・ここは異国、アメリカである。私はこの異文化にて混乱する。



メリカで生きる上で、手痛いマイナスポイントがいくつも発見された。私のちょっと控えめな部分や、欲の少なさ、いざこざを避ける面、めったに怒らないこと、2,3回言ったらもう諦めるところ、小心なところ・・・全部ダメ。ダメダメである。

言してこそなんぼの国、アメリカである。ここでは「以心伝心」、「暗黙の了解」などは家族や仲間内、はたまた恋人同士にしか通じない。日本人同士では出来るはずの、ちょっとした表情や言葉の間合いや、ひねった表現法はここでは「変な事をいう奴」扱い。思ったことは直球勝負の国、アメリカなのだ。


私の思考回路は、改造が必要だった。


1 グループでの会合。ちょっとそれは違うかな?と思ったことがあるのだが
2 「もしこれを言ったら、失礼かも。相手はどう思うかな?」とちょっと考える。
3 他の人達の反応を伺う。でも誰も何も言わない・・・ドキドキする。
4 それでも絶対言わなければならないことは、丁寧にソフトに伝える。相手も立てる。


改造後はこんな感じ
1 「ちょっと待ってよ、私はこうだと思うんだけど。」 以上。(いまだ改造できず。)



際に言いたいことを言ってみよう。あなたは外国人。言葉も不自由で、相手の言っていることも分からないこともある。それでもこんなシーンで、言いたいことを言えるだろうか。

シーン1
買い物に行ったら、お買い得のジーンズに良いものがあった。値札は$19.99。早速一枚購入しよう。それなのに、レジに行ったら$24だと言われた。これは$19.99ではないのか?

シーン2
家にメンテナンスの人がやってきた。靴を脱いで入ってほしい・・・。

シーン3
劇場で後ろの席に座っている人が座席をガンガン蹴ってくる。とても気が散るし、腰に振動がじかに伝わるのでちょっとやめて貰いたい。

シーン4
満車の駐車場で、一台空くのを発見。前でウインカーを出して待っていたのに、反対方向から来た車が先に滑り込んで入ってしまった。ムカッ。

シーン5
露店でホットドッグを買おうとしたら$2と言われた。普通は$1だと思う。こちらが明らかに外国人だと思ってなめられている。


〜んだ、そんなことも言えないの?と思ったあなたは、海外暮らしに向いている。



当に、言わなきゃ損する。無言は「何も考えていない」のサインとも受け取られかねない。
こんな国なので、何か言ったとしても相手にとっては「当たり前の日常」なのだろう。そう思っていながらもまだ、躊躇してしまうのは私の性格だから仕方が無い。それに加えて英語で言うのだ。これもまた難関である。しかし、そのせいで絶対に損しているのも事実・・・。

の夫は仕事で慣れているのか、またはもともとの性格なのか、こういう主張をするのが私よりも得意だ。実に頼もしい限りである。日本にいる頃も、攻めの姿勢での主張や、交渉をする姿を時々垣間見た。控えめな私はそんなこと言って〜なんて隣でハラハラしたものだった。(もしかしたら出身地による差なのかとも思うのだが・・・関西人の方が交渉上手なのかも?対して黙る私は関東人。)

メリカに来てからというもの「ここでは聞かなきゃ損するから」と、私は夫に何度も言われてきた。確かにその通り。身に染みて分かっている。以前と比べれば、私だって少しは言いたいことを言えるようになった。と、思う。



は不安なこともある。アメリカでこんな性格改造をしてしまっていいのだろうか。日本に帰って、「miyamu変わったね〜」なんて言われやしないだろうか?信じられないかもしれないが、私はもともと根っこはシャイなのだ。打ち解けて初めて本来の姿をさらすような臆病者なのだ。

舞いには「すっかりアメリカナイズされちゃって〜」なんて、チクッと痛い一言を言われてしまうのだろうか?私は必死に、アメリカナイズしようとしているというのに・・・。あ〜あ。









 
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