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日本で外国人への免疫をつけるのだ!

 See you again.

うとうアメリカに出発する日が迫ってきた。Gスクールでのレッスンもあと数回を残すばかり。

lizabethとのレッスンは、終盤の頃には本当に楽しんだ。ルールの無い、友達同士のようなレッスンを経験できた。2時間のレッスンの初めの15分が過ぎた頃、Elizabethが「ねえ、買い物に行きたくない?」といきなり言いだし、校内からY駅に繰り出す場外レッスンになってしまったりするのだ。しかも、そういう日にはレッスン代はいらないと言ってくれた。不良先生なのだが、私にとっては素敵な先生だった。

後のレッスンの日、私は作文にElizabethへの感謝の手紙を書いて渡した。Elizabethはそれを読むと、感動してか泣いていた。私もつられて、涙が出そうになった。本当にいい人だ。(そしてElizabethはポケットからレースのハンカチを取り出して、ちーんと鼻をかむのであった。アメリカって、ハンカチは鼻をかむ物なのね)



lizabethがレッスンの予定表を見つつ、私の出発日を聞いてきた。なんと、彼女は成田空港まで私を見送りに来てくれるというのだ。私はとても嬉しかったが、見送りに来る家族を少し気にした。しばらくあえなくなるので、電車の中さえも貴重な時間である。しかし、Elizabethの好意を感じ、家族にも聞いてみるから、来られるのならば来てと返事した。

はりElizabethは本当に来るという。私は家族にその事を伝えた。すると私の家族は当然ながら驚いていた。でも、来ると言うのなら来てもらったら良いのではないかと言う。みんな、大丈夫なの?



発の朝、Y駅のホームでElizabethと待ち合わせた。私の家族は「Elizabethってどんな人?」と内心ドキドキしていたと思う。なにせこの私の家族、やはり鎖国人間なのだった。そして駅で彼女と合流した。まずはお互いの紹介をした。

役大学生の弟は、私よりも豊富なボキャブラリーがある。私は自分1人分でもかなり必死にElizabethと会話しているというのに、家族の会話を通訳なんて出来るわけが無い。頼むぞ弟よ、これもいい経験だ。

の家族にとってアメリカは、未知の国。映画でよく見るアメリカ人のように「レーズンとピーナッツとM&Mを好む」というのは本当なのか、聞くチャンス。・・・もしやそれって、日本人はサムライ、ゲイシャといい勝負かもしれない。(いや、アメリカに限っては大方事実だったか)



港で時間がくるまで喫茶店に入った。空港の空気は独特で、とうとう自分も、もうすぐ日本を発つのだという実感が沸いてきた。初めて海外に行くという緊張がよぎる。それも暮らすために行くのだ。水以外は何も喉を通らないような気分だった。


は空港のゲートをくぐる前のお別れが苦手だ。絶対に泣きそうになる。ずっと家族と同居してきた私にとって、初めての旅立ちだった。結婚後も実家が近かったこともあって、あまり離れたという気がしなかったのだ。しかし、今回は海まで隔てた地球の裏側である。

間になった。私はElizabethと抱き合って、アメリカでの再会を約束した。そして、家族といくつか言葉を交わした。こうして家族のことを見ると、いつまでも、そこから離れられない。涙が出るのは止められない。まるでドラマの中のような別れだった。永遠の別れではないのに、こんなに切ない気持ちになるものなのだ。私の大切な家族たち。離れていても、どうか元気でいてください。

回も何回も、小さな隙間から振り返っては手を振った。もう見えなくなっても、振り返ってしまう。



行機に乗って、ほとんど眠らずに外を見ていた。日本からNYに飛ぶと景色の移り変わりがめまぐるしいのだ。昼に乗った飛行機は数時間で燃えるような夕暮れになり、満点の星空になる。このグラデーションを見た時の感動は深かった。初冬のアラスカ上空ではなんとオーロラも見えた。私はアメリカでの新しい生活が素晴らしいことを願った。

して、時間通りに飛行機は無事にNYへ到着した。


っ目に見えるもの全てが英語になっている!アメリカだわ!ここまでついに来てしまったわ!私は猛烈に緊張しつつも、不審者に見えないように堂々としていた(つもり)。入国審査で、「初めて海外に来たのできんちょうして・・・」のようなことを言った。すると管理官は「Good luck!」と言って笑った。
本当に、そこはアメリカだった。



後日談

Elizabethとの帰り道はどうなったのだろうか。アメリカに着いてから電話をしたら、私の母はElizabethが退屈していたのではないかと心配していた。弟はElizabethと同じ駅で別れるまで一緒にいたらしい。彼は苦労したらしいが何とかなったと言っていた。さすが、現役大学生。Elizabeth自身も、家族に会ったことを喜んでいる様子のメールを送ってきてくれた。
みんな、本当にどうもありがとう。





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