ABOUT Town
公共の英語教室体験記

途中参加

メリカ暮らしも3ヶ月をすぎた。Townの英語学校の申し込みでパニックに陥り、大失敗したことも苦い思い出になっていた。そして、私はBerlitzで英語を習い始めていた。

る朝、電話が掛かってきた。私は電話を大の苦手分野としており、出来れば居留守をしたいと思う。とはいえもしも大切な用事だったらと考えると、そういうわけにも行かない。仕方なく電話をとった。すると受話器の向こう側からとてもゆっくりな英語が聞こえてきた。Townの英語学校からだった。

は予想もしない突然の電話に驚いた。しかし、電話の相手は私のことを印象強く覚えていたらしく(そりゃそうか・・・)ESLに行かずに今は何をしているのかとか、最近の様子を聞いてきた。私がBerlitzに通い始めたことを告げると、喜んでいるようだった。その日の電話は「中級の生徒に空きがあるから、見学に来ないか」という用件だった。



度は挫折したことだったので、抵抗があった。電話の相手は私の気持ちを察してか、非常に丁寧にこう言った。「miyamuが中級の見学に行くかもしれないこと、それでもし授業がよさそうだったら途中から参加できるようにと、担当の先生には伝えてあるから」。

こまで準備をしてもらっておいて、見学にすら行かないとも言えず、私は見学に行くことにした。おぼつかない会話をしながら、授業をしている場所と時間を聞いた。少しはBerlitzでアメリカ人に慣れたかもしれないし、今度こそ行ってみようと決めた。



SLの教室は、町にある近くの教会だった。国民の多くがクリスチャンだからか、教会には子ども会や婦人会を開く教室や、広いホールなどが併設されていることが多い。TownのESLは、平日の空き時間にそれらの部屋を借りて行われていた。

間どおりに教会に行った。中級のESLは開講されてからすでに1ヶ月が過ぎていた。途中参加だから、クラスの輪の中に入ってゆけるかと心配になる。子供の頃、クラスにやって来た転校生たちもこんな風に緊張したのだろうなと、教室の前に立って思う。

の住む地域は、日本人も多く住むので、同じクラスにいるかもしれない。あやしい英語を聞かれるのってなんとも恥ずかしい。私のこの基本姿勢では、英語の進歩も遅いだろうと思う・・・。



室には生徒たちが10人程度いた。私は先生と思われる女性に「見学にきたmiyamuという者です」と告げた。すると、私の見かけも当然ながら、日本人の名前だからか、教室にいた日本人らしき女性が会釈してきた。日本人は4人いた。後から生徒が増えて、15人位の集団になった。私を含めて5人が日本人、けっこう多い。

の日、私以外にも見学で来た女性がいた。彼女が先生に名のった時、彼女もまた日本人だということが分かった。そのMさんは、ドイツ人と日本人とのハーフで、東洋人的ではない顔立ちだった。初めに見たとき、私は彼女が他の国から来た人かと思ったのだ。これで、クラスに日本人が6人になった。

び入り参加が私一人ではなかったこともあって、クラスに入って行きやすかった。



級では、特定の教科書を使っていた。会話と読み書きをバランスよく上達させるという目的なのかもしれない。中級レベルに適した内容で、単語や言い回しのレベルは基本の日常会話よりは高かった。先生は教科書に忠実に授業を進めるタイプで、教科書の会話文から拾った新出単語やと文法などを一通り終わらせてから、最後にディスカッションの時間をとった。

の授業の途中、前回までの復習を引っ張り出されると、途中参加としては辛い。単語の貧困状態で、耳も英語に慣れていない状態で、「英語で英語を学ぶ」ことは思った以上に困難が多い。しかも大きなグループでのレッスンだから、付いて行くのに必死になった。

は表面上は発言もできるし、きちんと振舞っているが、本当はとんでもないあがり症だ。先生から突然あてられるのではないかとビクビクしていた。何か言おうとすると、発言途中には常に耳まで赤くなって、湯気が出そうになる。後で寒くなるくらい汗をかく。無言でいるよりは、マシだとは思うが、かなり無理をして張り切ってしまう性分なのだ。



ィスカッションの時間は、全体を3つのグループに分けて行った。「深刻な悩みがあるときはどうするか」というテーマで、意見を交わす。絶対に自分の番が回ってくる。このディスカッションこそ、お国柄がでていて面白いのだが、私にはそんな余裕は無かった。言うことを何度も頭の中で繰り返していた。それに必死で、話がどの方向に行ったかなんて気付くことも出来ない状態だ。

業が終わった。ディスカッションは思っていたよりも何とかなった(他の日本人の生徒のレベルも自分と同等で、ちょっと安心したからだ。ああ、こんな発想の自分が嫌い。)のでよかった。先生は「次回のクラスにもいらっしゃいよ」と言って下さった。

はこの見学で、Berlitzとはまったく違う環境を味わった。初めてのグループレッスンは、自分の英語力の為というよりも、自分と違う誰かと出会う場所のような気がした。同じように英語を学ぶ仲間が出来るんじゃないかと思った。そして、私は先生に「次回もきますので、よろしくおねがいします。」と告げた。





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