miyamu's
DAY BY DAY

アメリカ徒然日記
アメリカ生活いい感じ。
いいトコ探せばいい感じ。
いいコト出来ればいい感じ。
いいヒト出会うといい感じ。

April2003 back numbers ★過去の徒然日記
Apr 30, 2003

日は明日提出の課題に付きっ切りの一日である。ああー、もう明日になってるし!!他の皆もこんなに時間をかけているのだろうか?本を読むところから数えたら、私は既に数十時間も苦しんでいるのだ。それだけ時間を費やして頑張ったのだから、仕上がりはなかなかの出来である。手ごたえ十分!でも、へとへと。

夜は深夜まで掛かりそう・・・。まあいいや、もう少しの辛抱だもの。頑張ろう。明日は野球観戦に行くので(こちらでも何かと話題の松井vs.イチロー対戦、第3戦)それだけを楽しみに、この大きな山を乗り切るのだ!野球の途中でウトウトしないようにしなくては・・・。さあ、最後の追い込みだ!


Apr 29, 2003

時間に入ったせいもあるけれど、このところ本当に日が長くなった。夜の8時頃にようやく日が沈むので、一日が長く感じられる。夕方でもまだまだ活動しようという気持ちになれるというのは素晴らしい。その反面、いつまでも明るいとつい油断してしまい、ご飯の買い物もしてないのに気づかないうちに6時を回っていた!なんていうことが起こる。

際に体験してみると、夏時間には確かに経済効果があると思う。夜がいつまでも明るいと人は外に出て行く気持ちになれるし、結果的にどこかでお金を使うからだ。最初こそ、時計を早めたりするなんておかしな習慣だと決め付け、夏時間を「食わず嫌い」していた私だが、今や日本にも夏時間を取り入れたらいいのにと思うようになってきた。日が長いというだけでも景気回復に一役買うはずである。

本では発泡酒が一斉に値上がったという。こういう増税は消費者としてはとても有り難くない。何のために低価格での販売を実現したのだろう。確かに発泡酒は売れれば売れるほどにビールのシェアを奪ってしまうのだし、今や国民の支持を受けている発泡酒に増税すれば・・・実に手っ取り早い税収となる。でも、金策にあえぐ時にいつも行き着く先は更なる増税という感じが拭えないのは私だけなのだろうか。

は煙草を吸わない。だから煙草が増税によって値上がる度に「またか」とか「喫煙者は減るかな?」程度の感情しか持たなかったのだが、今回の発泡酒の値上げについて、増税を理不尽に思う愛煙者の気持ちが少し分かったような気がする。別に私はお酒が好きな訳ではないけれど、一般的に消費者に受け入れられている物に対する増税だから同情的になってしまうのだ。

追記
久々に、ENGLISHに漢字の話をアップしてます。


Apr 28, 2003

月最後の月曜日がやってきた。早いもので学校の大物課題は今週が締め切りになっているので、終わりに向かってコツコツと頑張らなくてはならない。終わりが近いというのに、なかなか作業がはかどらないと気持ちばかり焦る。こんな気分になった時は、外に出よう。今日はとても暖かく、日中の気温は20℃を越える日だったので近所にある海浜公園に散歩に行った。

辺には、まだ4月だというのにビーチパラソルとチェアを広げて水着で寛ぐアメリカ人が沢山いたのでさすがに驚いた。その人たちはただ寝そべって身体を焼いたり、本を読んだり、ボールで遊んだり、みんな徹底的に自分流の昼間を楽しんでいる。こちらの人は時間の過ごし方が上手いと思う。私も砂浜を歩いてみたけれど、日差しが強いので半袖で丁度良かった。

園の中を歩いている時、すれ違う人たちはみんな笑顔で「Hi」と声を掛け合う。以前は前から人が近づいてくると声をかけようかどうか悩んでいたけれど、今は山登りの最中に見ず知らずの人達がお互い声を掛け合うように、自然に挨拶が出来るのが嬉しい。こういう息抜きは途切れがちな集中力を充電するのによく効く。スランプ状態の時は家で1時間うなだれているより、浜辺で30分でも歩いていた方がスッキリできる。

9時から先週見逃した「Mr. Personality」の第2回が始まった。どうやら先週でマスク男は20人から一気に半分に減らされたらしい。20人の時は鉄仮面だったのに、10人になってからは1人1人色が違うマスクになっている。色違いのマスクを作る都合上、10人に減らされたのかもしれないぞ。男性を選ぶマドンナ役の女性はきれいなので、より一層マスク男たちの姿が怪しく見える。

間の心理とは不思議なもので、マスクを被ってしまうと男性達も妙にはしゃいで無邪気になってしまうようだ。皆して仮面を被ってしまえばルックスというハンデや劣等感が無くなるし、自分が自分ではない別の人格になってしまったかのようにテンションが高くなるようである。プールに宙返りして飛び込んで、危うくマスクがはがれそうになってしまったり、いい大人が元気一杯である。(ジム・キャリー主演の映画「Mask」を地でいっているのか!?)肝心の番組の面白さはというと、まあまあといった感じ。

いつい気になってしまう、笑えない話題を聞いた。サウスウエスト航空のパイロットが2人解雇されたというニュースである。解雇の理由が、思わず「オイオイ・・・」とツッコミを入れたくなる内容だったのだ。そのパイロットは乗務中に服を脱いで、ほとんど裸(・・・または全裸)になっていたというのだ。

雇されたパイロット達は、服を脱いだのはコーヒーがこぼれてしまった為で、何もやましい事は無いと抗議しているらしい。でも、コーヒーをこぼしただけで裸になるのか?というのが一般の反応だし、乗務中の事だけに問題視されても仕方ないように思う。悪ふざけにしたって行き過ぎである。

の命を預かるフライト中、上空でそんなトラブルがあったなんて分かったら、乗客は不信感を募らせるだろう。ちなみに2人が服を脱いでいるのを発見したのはコーヒーを拭くためのペーパータオルを持ってきてと頼まれたフライトアテンダントだというから、その人の証言で彼らの様子も分かるのではないだろうかとは思うが・・・。


Apr 27, 2003

メリカの店員の態度は日本と比べるととても無愛想である。ここで私が言いたいのは特にスーパーのレジのような単調な作業に従事する人たちのことである。(店員にも様々な職場があるし、仕事の種類によってはアメリカの方が親切だったり愛想が良かったりもする。)

愛想なレジには慣れているつもりながら、あまりにも横柄な態度で接客されるのは良い気分がしない。一言も喋らない、挨拶もしない、それどころかやる気さえない・・・。ガムをくちゃくちゃ噛むという行為は時と場合によっては無礼なことだとアメリカ人の先生が言っていたけれど、ここでは関係無いようである。

からさまに仕事が嫌いだというオーラを放ちつつ、だらだらと仕事をしている人たちがいると、私が雇用者ならば真っ先にクビにするだろうなと思う。同じ仕事をするにしたって、もっとハキハキと爽やかにしていれば自分の気持ちだって良いはずなのに。身体を斜めにかまえ、壁に寄りかかるようにして鬱陶しそうに動く店員にはこちらが精気を吸い取られてしまう。つくづく日本の店員は仕事に真面目に取り組むし、雇用する側の教育も素晴らしいと感じる瞬間である。

校のクラスメイトで、ハイチ人の仲良し2人組が同じスーパーでレジをしている。彼女達は仕事は大嫌いだし、やる気も起こらないけれどお給料のためだと割り切っているらしい。友達と一緒だからまだ続けられるけれど、楽しくないとぼやいていた。そういえばお店で彼女達を見かけたとき、今は知り合いだから親しく声もかけるけれど、それまでは最悪な対応をされていたような気がする。

本とアメリカ、文化や性格自体が全く異なる2つの国。働く人たちの気持ちも、仕事に対する忠誠心も全く違うのだ。アルバイトは臨時職員で、いわば末端の構成員だけれど、日本ではアルバイトにだって仕事への責任感や職場や店そのものを大切にする気持ちがあるように思う。お客に誠実に対応しようという謙虚さが当たり前のようにある。日本的な道徳はアメリカには無い。


Apr 25, 2003

画、「Winged Migration(邦題WATARIDORI)」を観た。何せ渡り鳥のドキュメンタリーというマニアックな映画なので、マンハッタンでもたった一箇所の映画館でしか上映されていない。「観たい人だけ観て」というようにひっそりと上映されているので、まるっきり興行収入など当てにしていない感じだ。

一番の、11時半からの上映に間に合うように出かけた。映画にもマンハッタン価格があるのか、さすがにチケットも高い。大人料金は10ドル(約1200円)なので、それでも日本と比べれば遥かに安いけれど・・・地元なら半額だからなぁ。ちなみにシニアだと映画料金も安くなる。そういえば平日の昼間ということもあり、館内には年配の人たちの姿が目立っていた。

メリカの映画やTV番組にはPG(Parental Guidance)が細かく定められている。これは、作品中に含まれる暴力や性的表現、スラングなどについて、その作品が子供にも適した内容かどうかを示すガイドラインなのだ。「Winged Migration」はG、General Audience向けということだった。つまり、全世代に見せられる映画だという評価である。映画を観ながら思ったのは、PGも自然界には寛容なのだということだ。

然に生きる鳥達には生き残るための厳しい試練が沢山ある。傷ついて飛べなくなれば弱肉強食の世界ではたちまち犠牲になるし、狩りをする人間には打ち落とされ、汚染された沼から抜け出せずに命を落としたりするのだ。私は自然にも多くの残酷な側面があると思う。ただし、それはありのままの現実として従えるべきことで、人間の作った人工的な暴力とは別の種類なのだろう。例えばライオンが草食動物を摂食するような残酷なシーンでも、それは自然の摂理をありのままに綴った映像として、子供達も観て知るべきだとPGは判断するのだろう。

ころでこの映画を評価するなら、「美しい!」の一言に尽きると思う。鳥そのものの美しさに加えて、世界中を旅しているような情景の移り変わりが見事にマッチしている。もちろん鳥好きにはたまらない映画(そのまんま!)である。4年もの歳月をかけ、鳥と共に世界中を旅していたという製作者達の情熱を感じる作品に、私は深く感動させられてしまった。

編通してセリフは無いし、ナレーションと字幕が時々入る程度で、あとは映像と音楽のコラボレーションといった感じの作品なのだが、その無駄の無さがまた胸に染み入る。言葉は無くても、自然の中で生きる鳥達にはそれぞれ違ったドラマがある。旅をする鳥達を見上げる柵の中の鳥、生まれたての雛を敵に奪われる親鳥、群からはぐれて一人ぼっちになってしまった鳥・・・。言葉を語らずしても彼らの姿から感じることは沢山ある。のんびりしている公園のグース隊も、本当は過酷な自然の中で生きている。ますます愛しい、グース隊・・・。早くビデオ出ないかなぁ。


Apr 24, 2003

張を早めに切り上げて夫が帰ってきた。そんな訳で、今日は家庭の夕食を食べるのが数日ぶりの夫と、まともに夕食を作るのが数日ぶりの私である。

メリカ国内の旅行や出張の場合、朝から晩まで外食尽くしとなるのでその内容も偏りがちになる。おまけに私は1人だと手抜きに走り、結局食事の内容が乏しくなりがちである。そう考えるとやはり二人揃っている方が健康的な食生活を続けられるようだ。

のところ冷蔵庫の中がガランとしていたので、学校の帰りにスーパーで買い物をした。一通り店内を歩き回って、夕食に必要な材料を揃えるだけなのにやけに時間がかかるのはなぜだろう。答えは簡単、学校帰りはなぜかいつも空腹で、思いつきでついつい余計なものを買ってしまうからだ。

日の“余計なもの”は、ミニチュア版シリアル(8種類のシリアルが小箱に入っている子供向けアソート)である。ケロッグのコーンフレークシリーズがミニチュアになっているのは時々日本のスーパーでも見かける。コストパフォーマンスが悪いのは分かっているけれど、色々な味を試せる楽しさと小さいパッケージに惹かれたのだ。我が家は私しかシリアルを食べないので、一箱買って失敗するよりはミニチュアでお気に入りを見つけられればラッキーである。

に帰って買い物袋を片付けていたら、明らかに私が買っていない商品が入っているのに気づいた。卵と水さえあれば簡単にしっとりケーキを作れるという「ケーキミックス」の箱だった。もちろんそんなものを買った覚えは無いし、どんなにケーキが食べたくたって絶対自分では買わないアイテムだ。

かしいなと思ってレシートをチェックした。もしも私が買ったことになっているのなら返品に行かなくてはならない。でも、レシートには打たれていないようだった。アメリカのスーパーはレジ係と袋詰め係が分かれているので、袋係の人が前の人の商品を袋に入れ忘れて、私の物だと勘違いしたのだろう。返しに行こうか、でもむこうのミスだからまあいいか、せっかくだから貰ってしまっても。新商品にチャレンジのキッカケになるかも!?

にかく、お店の人はこれで一件クレームを引き受けなければならない訳だ。アメリカ人はこういう時の自己主張がとても激しい。「私のケーキミックスが無かったわ!!!一体全体どういうことなのよッ!?」と、カスタマーサービスの人が責め立てられる様子が目に浮かぶ。


Apr 23, 2003

たまたTVの話で恐縮である。

本でも、「Before After」的な劇的変身をテーマにした番組があると思うが、やっぱりというか当然というか、この手の番組はアメリカにもある。変身を扱うのは同じネタでも、さすがにここはアメリカ。内容もかなり過激である。日本のワイドショーでもあるような「旦那さま改造計画」のようなかわいいものではなくて、外科的処置をふんだんに盛り込んだ、いわば「身体まるごと改造計画」のような感じだ。オペのシーンなどは、痛々しすぎて思わず目をそらしてしまう。

えば美容整形もかなりカジュアルになってきたようだし、一般的に受け入れられるようになってきた。オリジナルの自分にほんの少しだけ手を加えて、きれいになろうという考えが浸透して来ているのだろう。時代の流れとはいえ、なんだか怖いような気もする。大人が子供を少しでもかわいくしたいと願って、自分の遺伝子で生まれてきた子供の顔を二重にしたりとかいう話を聞くと、どうかしていると思う。

“不必要なまでに作られた美しさ”に関しては私はまだまだ賛成できないけれど、生き様さえも変えてしまうほどのコンプレックスを取り除いてポジティブに生きてゆけるのならば、そういう選択もあるのだろうとは思う。ただし容姿が悪いせいで人生が全て悪い方に向かって行くのよ!!と思い込んでしまうような生き方は、単に本人の弱さなのではないかと思うけど・・・。


Apr 22, 2003

、しまった〜!昨日は気ままに夜を過ごしすぎて、狙っていた新しいTV番組を見逃してしまっていたよ・・・。

年のアメリカのTV番組では、素人参加型の恋愛観察系リアリティショーがすっかり流行の中心になっている。次から次へと新しい企画物が始まっては一時の話題をさらって消えてゆく。昨日私が見逃したのも、まさにそのリアリティ番組の新企画だった。

の話をする前に、まず日本のメディアはMonica Lewinskyという女性を覚えているだろうか?この人はクリントン前大統領時代にホワイトハウスの研修生をしていて、大統領の愛人(または単なる出来心のお相手?)として、スキャンダルな暴露により世間を騒がせたかつての有名人である。あ〜、あのモニカ・ルインスキー?そう、そのモニカさんである。

の人がアメリカの国民から好かれているのか嫌われているのかは分からないが、ともかく彼女が新しいリアリティショーのパーソナリティを務めるということはちょっとした話題になっていた。アメリカでは、彼女はまだ完全に忘れ去られた訳ではなかったのだ。それが、気になる新番組「Mr. Personality」だ。

も、私にとっては司会がMonica Lewinskyだろうが他の人だろうがはっきり言って関係無かった。要は、その新番組の主旨の方に興味があったのだ。「Mr. Personality」という名が示すのは、「性格ハンサム」という事である。つまり、恋愛において「人は顔じゃない」ということを試そうとしている番組なのだ。

日の初回を見逃しているので確実ではないのだが、番組のストーリーとしてはおそらく1人の美女が20人のマスク男とデートを重ねて行き、毎回その人数をどんどん減らして、最終的に1人に絞り込んだところでマスクを外した顔を見せて「実はこんな顔なんだけど、どう?」となるのだろう。

番組予告で見た、首から上を被い隠したマスク男とその女性がキスしている映像はちょっと滑稽(というか怖い・・・)だった。マスク男は、目と口だけが出ている髪形さえも分からない銀行強盗ルックだったし、そんなおかしな格好でデートしても楽しいの〜?と突っ込みを入れたくなるのだ。鉄仮面風のマスクを被った頭の男たちがわんさかいるのも「イヤー!」である。「Mr. Personality」だけに、性格だけで勝負させたいのだろうけど・・・。

んなに嫌なのに、なぜ見たいのだろうか?これだからリアリティショーはニクイ・・・。私にとってMonica Lewinskyはどうだっていいから、ただマスク男の様子を見たかったのだ。怖いもの見たさって、きっとこんな気持ちをいうのだろうなぁ。
Mr. Personalityのオフィシャルサイト(英語)http://www.fox.com/mrpersonality/index.htm


Apr 21, 2003

週に引き続き、夫が出張中ということで“にわか1人暮らし気分”を味わっている。彼の行く先はNY州の中ながらも、ちょっと田舎方面で、車で行くには気合が必要の時間と距離である。(ちなみに週末は帰ってきていた。)

ンハッタンという大都会が有名すぎて、まるでそこだけがNYであるかのような感覚が拭い去れないけれど、実はNY州は広い。同じ州内であっても飛行機で移動する国、アメリカである。飛行機でどこかに出かけた場合の欠点として「足がない」という問題がある。それなりに長い滞在の場合、レンタカーでは何かと不便でお金もかかるので、彼は車で出かけていった。うーむ、その距離はまるで東京-大阪間のよう・・・。

んな訳で、週明けと共に再開された“にわか1人暮らし気分”である。昼も夜も関係なく宿題をやっていたり、自分のやりたい時にやりたい事を出来るのは良いのだが、その分生活が不規則になってしまうのが欠点かもしれない。ただ、今のように課題の追い込みをするには丁度良いタイミングである。

間に電話があった。きっと夫からだろうと勘違いし、思いっきり「もしもし?」と出てしまった。電話は教授からで、先週提出したはずの私の作文が見当たらないのだけれど、本当に出したかという確認の電話だった。私は確かに提出したので、きっと教授が持っているはずだと伝えた。お互いもう1度確認してみようと言って電話を切ったら、1分ほどしてもう1度電話が鳴り、他の人のフォルダに挟まっていたのが見つかったと言われた。20人ほどの学生を抱えていて、毎回課題をチェックするのは大変な作業なのだろう。とりあえず見つかってよかったよかった。

方、スーパーで気ままに食材を買う。普段は食の好みが異なるゆえに食べられないものを集中的に買う。欲しいものを、少しずつ集める作業は楽しい。ついでに新たに挑戦してみるパスタ用のソースを1つ購入してみた。1人だったら夕食を失敗しても「まあいいか」でOKである。失敗作を人に食べさせるのは申し訳ないので、こういう時に試すのが良い。

日の朝はちょっと寝坊しようっと。“にわか1人暮らし気分”も、たまにはいいかな。


Apr 20, 2003

ンハッタンから30分程という近い場所にお花見に最適な公園があるということで、NJ(ニュージャージー)州のBranch Brook Park へドライブがてら出かけた。アメリカでもお弁当を作ってお花見に行けるとは思わなかった。

とはといえば、NY近辺は今が桜の見ごろなので週末にどこかお花見にいけたらいいなと思っていたのだ。はじめはBrooklyn植物園に行くつもりでいたのだが、オフィシャルサイトでの開花状況はまずまずながら、致命的な欠点があった。「飲食物の持ち込み禁止!」である。せっかく植物園に行っても、桜の見えないところでピクニックするのは悲しい。そこで急遽予定変更、NJまで行くぞ!と相成ったわけである。

れない場所で、使いやすい尺度の地図が無かったため、途中で少々道を外れてしまったけれど、なんとか無事にBranch Brook Parkに到着した。公園はとても広く、桜の気配は感じられなかったのだが、奥のほうに桜の集中したエリアがあり、そこに向かう車が縦列状態に並んで非常に混み合っていた。遠くに桜が見えてくると、ますますノロノロ運転が酷くなる。でも園内をゆっくり走る間に一通りの桜を鑑賞することが出来た。

こもかしこも車でギッシリだったので、桜を美しいと思う心は万国共通なのだろう。園内を散歩する人々は本当に色々で、いわゆるアメリカ人は半分位で、あとは国際色鮮やかな外国人達で賑わっていた。やはり日本人を多く見かけたけれど、その他に韓国人、東南アジア系の人々、中南米人などの家族連れが沢山いた。花見にもお国柄というか、それぞれの楽しみ方があるようで、観察するとけっこう楽しい。

の下でゴザを広げて、持っていったお弁当を食べた。なんというのどかな一時だろう。おにぎりを一口かじりながら、その場所にいる間だけはここが日本でないことを忘れてしまう。桜はまさに満開で、時々吹く風に花びらが舞い散る様がとても美しかった。ここに来て良かったなぁ・・・。

ranch Brook ParkはNJ州の北東部、Newarkの近くにある。マンハッタンの最南端からLincoln TunnelにてNJ州に入るか、南北からはGarden States Pkwyが便利である。植えられた桜の本数は2700本以上あるということなので、ピーク時には見事な桜が見られるため、人気の花見スポットになる。ちなみに、今回見送ったBrooklyn植物園は来週末(4月最終週末)が「Sakura Matsuri」という日本風イベントの予定である。この期間は桜の芝生での飲食が解禁になるらしいので、ピクニックの予定の人は要チェックである。


Apr 19, 2003

使い心地の良い鍋を求めて、ロングアイランドのIKEAまで行った。IKEAはスウェーデンから来た大型家具屋で、センスが良くて気の利いた家具が安価で買えることで人気がある。(その代わり、ほとんど全ての商品を自分で組み立てなければいけない。大物を購入すると、ちょっと大変なのだ。)

KEAは単なる家具屋というよりも、部屋を総合的にコーディネートできるように様々なアイテムを取り揃えた家庭雑貨専門店というような店だ。私が鍋を買いたいというのも、その家庭雑貨の一環としてキッチン用のアイテムが非常に充実しているからなのだ。品質は悪くないし、使い勝手が良いものを中心にとても安いのが嬉しい。

もそもなぜ鍋なのかというと、数ヶ月前にIKEAに行った時に買った片手鍋がとても便利で、その使い心地をかなり気に入ったためである。すっかり手放せなくなり、しまいには「他のサイズも欲しいっ!」と思うようになってしまった。ステンレス製で、鍋底がとても厚いので保温性が高く、煮物やシチューを作る時に大活躍するのだ。ブロックのお肉だってほろほろに柔らかく煮える。

目当ての鍋を見に行ったら、売り場にあった私の欲しい鍋は4つセットで販売されており、単品では売られていなかった。とはいえ4つセットでも僅か29.95ドルなので、この値段はかなりお買い得である。4つセットの中には、私が既に持っている小さめのサイズが含まれているようだった。同じ鍋が2つになってしまう。一個では売っていないのかと探してみるも、やはりセットでしか売られていなかった。せっかく気に入った鍋なのだし、自分が気に入っているならば1個は他の人にあげてもいいかということで、結局4つセットで買うことにした。

KEAの帰り道は、多くの車が段ボール箱を車からはみ出させて帰って行くのが見られる。普通のセダンの屋根にベッドのマットレスだとか、小型車のトランク全開でダンボールをグルグルに縛り付けていたりとかいうのは、見ているとけっこうハラハラさせられる光景である。IKEAで家具を購入しても組み立て式なので、それらパーツは平らで大きな箱に入っているのだ。みんな自家用車でやって来るので、運搬も自分でやらなくてはならない。送料を支払えばもちろん宅配してもらえるけれど、多少強引でも自力で持ち帰るのがアメリカらしい。


Apr 18 2003

月の上旬で今学期が終わるため、私は最終課題に追われている。以前にちょっと触れた「Autobiography・Biography(自叙伝または伝記)を読み、その人物の功績の要約と、その人物がいかに現代社会に影響を及ぼしたか」・・・というようなことを延々と綴る論文である。あぁ・・・この課題はかなり重い。

り掛かる前に、まず私は本を一冊読まなければならない。それに8枚以上のタイプ、それに丸写し厳禁って。最終課題の期日が迫る中、通常の課題も平行で進行しているのだから恐ろしい。

えば1月に今学期が始まってからというもの、私は毎日何時間課題に取り組んでいるのだろう。週末はできれば完全にオフにしたいと望むこともあって、平日の集中した英語の自習時間はけっこう長い。昨日、エッセイに取り掛かりながらふと思った。「あれ、使える単語が増えてる・・・!?」気のせいだろうか?

のところ、本当に書く事にばかり時間を費やしてきたから、何となく語彙が増えているような気がしたのだ。こういう上達とか、身に付いているとかいうのを判断するのは、目で見たり触れたり出来ないことだけにとても難しい。もしも少しでも出来る様になってきたのなら、今度はそれを維持するのが課題になってゆくだけなのだ。もし夏休みに入っても今のように定期的に本を読み、文を書いていなければ、忘却力の強さに立ち向かう事は出来ないのだろうなぁ。こう考えると、上達はとても儚いものだ。


Apr 17, 2003

っぱりこちらの天気予報はよく当たる。予報の通り、風が強い上に小雨のぱらつく、気温が一桁という肌寒い一日だった。昨日は半袖やタンクトップの人が沢山いたのに、今日は厚手のコートや皮ジャンが目に付く。数日続いた暖かい日のおかげでマンハッタンの街路樹もボチボチ花が咲いていた。これから一気に街に彩りが加わってゆくのだ。これで青空だったら、空との対比でより一層きれいに見えるのに、残念!

日はせっかく授業が一コマで終わる日だったので、午後にマンハッタンで友人と待ち合わせをしていた。せっかくのデートなのに生憎のお天気で、地下鉄を降りるとタイミングを見計らったかのように雨が降り出してしまった。本当、雨が降り出すと行動力が大幅にダウンしてしまう。

んな天気の時は、ゆっくり美味しいものを食べてくつろぐに限るわ・・・と、逃げるようにお店に入った。そこは紅茶のお店だったので、メニューに載った茶葉の品種がとても多くてなかなか選べなかった。お茶好きにはとても嬉しい。1人で入っていたお客さんもいたので、またいつか行ってみよう。


奥にあるウサギケーキの拡大。

りに通った駅のマーケットにすごいケーキが並んでいた。これはちょっと素通りできないわと、写真に撮ってみた。色が暗いので分かりにくいかもしれないけれど、上の2段はイースター用のケーキで、季節の商品である。1番上は卵型で、その下は丸ケーキとうさぎ型。あやしい色合いのクリームが食欲をそそりますなぁ・・・なんて人、いるのかしら・・・?それにしたって、ウサギの顔が怖いよ〜!!


Apr 16, 2003

まりにも天気が良いので、昼間に近くの海浜公園へ出かけた。持ち物はペットボトルの水と、課題の本、それに電子辞書である。家の中に引きこもって読書をしているよりも、自然の中で海を眺めつつ本を読んだほうが遥かに気持ちよい。海に面した駐車場に車を停めて、窓を少し開けて風を取り入れたら、強い潮の香りがした。シートを倒して、さあ読もう。(これでお気に入りの一冊だったら最高だったのに・・・。)

日今日と非常に暖かい日が続いていたので、公園や街路樹、庭の花壇などで春らしい花が一気に咲き始めている。嬉しい季節がやってきた。もしかすると、今日の日中は20℃あったのではないかと思う。それでも明日はまた一桁の気温に逆戻りだというから、せっかく咲いた花たちもかわいそう・・・。冬物のコートがなかなかクリーニングに出せない。

曜日の授業で教授が言った。「木曜日にどうしても動かせない用事があるので、この日は授業をお休みにするか、私が用事を終えた後で戻ってきてから授業を始めるか、どちらがいいかしら?」

ちろん、クラスメイトは「心配ご無用ですから、ゆっくりお出かけしてきて下さい!」と声を揃えて答えた。こうして全員一致で授業がキャンセルになった。私は朝に1つ他のクラス(そう、あの忌まわしきPronunciation)を取っているので結局学校に行かなければならないのだが、早く帰れるのは何よりである。せっかく早く終わることだし、授業の後で出かけられるように予定変更である。寒いと天気予報で言われていても、雨が降っていなければお出かけしよう。


Apr 15, 2003

週末はイースター(キリスト教の復活祭)である。毎年イースターの時期に、アメリカの子供達は1週間の春休みに入る。現地校が休みになるとはいえ、これはカレッジには無縁の慣わしである。ガクッ・・・。

んな訳で、今週は平日の映画館も昼間から上映をしている。夕方5時までの上映は大人でも5ドルで見られるので、学校の帰りに久し振りに映画館に立ち寄ることにした。先週の金曜日に公開になったコメディ映画、「Anger Management」を観た。前評判も良さそうだし、週末3日間での興行成績はダントツで第1位ということだったので期待できそうだ。

ャストは「恋愛小説家(AS GOOD AS IT GETS)」で数年前にアカデミー主演男優賞を受賞している個性派俳優のJack Nicholsonと、人気コメディアン俳優のAdam Sandlerである。タイトルのAnger Managementというのは、アメリカでは実際に行われている“怒りの感情をコントロールできない人”を対象にしたセラピーのことである。

語はAdam Sandler扮する平凡で小心者の会社員が、不運なトラブルから“怒りを抑えられない病気”であると見なされ、裁判所からをAnger Managementのカウンセリングへの参加を強要される事から始まる。Jack Nicholsonは強烈な個性を放つセラピスト役で大暴れ(?)し、映画の中にユーモアを生み出している。物語の中では終始2人の掛け合いが続き、小心者だったはずの主人公がだんだん感化されて激しい人物に変貌して行く過程が面白い。Anger Managementに参加させられたことで、逆に振り回されて怒りっぽくなってしまうAdam Sandlerの演技もなかなか。それまで内向的で自分の中に押さえ込んでいた感情を発散させられるようになるまで、というテーマを描いた作品ではないかと思う。

変わって、映画が始まる前の長い予告CMは日米共通である。私は4時からの上映に15分遅れで映画館に到着した。チケット売り場で「もう4時半の回にした方がいい?」と尋ねてみら、お姉さんが「今からでも間に合う」と言うので、4時の回に入る事にした。でも、劇場の中に入ったらちょうど映画の本編が始まったところだった。最初の数分でも見逃すのは勿体ないので、4時半からの回に変更してもらえるかと近くにいた係員に聞いてみた。すると、「OKだけど、レジに行ってもう1度発券してもらってきて」と言われた。

っそくチケット売り場に変更を頼みに行ったら、そこでちょっとしたトラブルに見舞われた。バイトのお姉さんは「チケットを再発行なんて出来ない」の一点張りで、私が4時半の回に変えて欲しいと言っているのに聞いてくれないのだ。「もう映画は始まっていたけど、私は最初から観たいから変えて欲しいのだ」と頼んでいるのに「たった今始まったばっかりなんだから、何も見逃さないでしょ?」と、取り合ってもくれない。

ばらく食い下がってみたものの、いつの間にか7時からの回にして、その分の差額を払えばOKだという風に話が違う方向に向かっていた。何回も「4時半からの回があるでしょう?」と聞いているのに!これで私の気分は一気に盛り下がってしまい、その上英語もしどろもどろになっていた。このお姉さん、こんな英語が出来ないくせに映画なんて観に来て、変な客だと思ってるだろうなぁ・・・と考えると、さらに気が重くなった。

れでも取り替えるようにと粘っていたら、他のスタッフがやってきた。チケットを切る係のお兄さんだった。彼は「4時半からの回はこの人(私のこと)1人だけど」と言って、「別にいいんじゃない、変えてあげたら?」とお姉さんに言ってくれた。この助けがあったおかげか、お姉さんは渋々ながらも私に新しいチケットを発券してくれた。その間僅か20秒ほど。私はここで、このお姉さんは単に機嫌が悪かったか、発券作業が面倒くさいだけだったんだなと思った。

しいチケットを手に一応お礼を言いつつも、なんだか腑に落ちない気分を感じていた。この言い合い(というかぎこちない、言いたい事が上手く伝わらないもどかしい英語のやりとり)によって私の気持ちはへこんでしまい、なかなか気持ちが晴れなかった。「いいじゃん、結局チケット貰えたんだし!」と開き直ればいいのに、やっぱり悔しいという感情もじわじわと溢れてきてしまうのだ。4時半の上映は広い劇場に7人しか入っていなかった。誰にも視界を邪魔されない貸切のような映画館で、ふーっと、ため息をついた。


Apr 14, 2003

前、アメリカのあちこちで反戦の姿勢を変えないフランスへのバッシング的行為が起きている話を書いた。フレンチレストランへの客足が遠のいたり、フレンチワインをトイレに流したり、ファーストフードや連邦議会下院のカフェテリアなどの「フレンチ・フライ」が「フリーダム・フライ」と改称されたり・・・。

し振りに、これに似たような話題を耳にした。CT(コネティカット)州のクリーニング店が、店の名前を「フレンチ・クリーナーズ」から「フリーダム・クリーナーズ」に変更したという話の顛末である。この店が名前を「フレンチ・・・」から「フリーダム・・・」に変更したのは、反フランス意識の強い顧客からの要望だったらしいのだが、「前の名前の方がよい」という大多数からの支持に、結局元に戻したというのだ。

囲からの要望に柔軟に対応するという店の精神は一見気が利いているようにも感じるけれど、その店は92年もの長い歴史を持つクリーニング店だったそうで、そんなに古くから続く由緒ある社名を安易に変更してしまおうというその発想には、首を傾げてしまう。とりあえず名前を元に戻したので、すでに変更してしまった車の社名を元に戻さなければならないそうだ。

の店のオーナー曰く、カリフォルニア州で「フレンチ」と名の付く店が焼き打ちに遭った事件を他人事ではないと感じたらしい。でも、やっぱり「フレンチ」と付くものを全て右に習えで「フリーダム」に変更するのはどうかと思う。せっかく名前を変えるのならば、もっと個性を打ち出したって良いではないか。それこそ個人の自由だろう。最近の私は「フリーダム」という言葉に、少々過敏になっているのかもしれない。


Apr 13, 2003

校に行き始めた最初の頃に思ったことなのだが、アメリカではシャーペン(Mechanical pencil)を使っている人が意外と少ない。私のクラスはESLなので、学生はみんなアメリカ人ではないからもしかすると勘違いかもしれないけれど、こちらで最もメジャーな筆記用具は鉛筆か、ボールペンのように見受けられる。

どき日本で授業に鉛筆を使っているのは、小学生低学年か国語や美術の授業と試験中ぐらいだと思う。鉛筆なんてすぐに削らなくちゃいけないし、キャップが無いとペンケースが汚れるし、芯はすぐ折れるし、しかもオシャレじゃないし・・・という、流行らないイメージがすっかり定着しているように思う。

の代替品として、日本人はみんなシャーペンを使う。日本のシャーペンは単価が100円ほどの安いものでも十分に高品質だし、300円も出せば買える機能的でスタイリッシュなシャーペンが巷に溢れ返っている。日本でシャーペンが流行っているのに、アメリカ(それに各国出身のクラスメイトたち)で鉛筆やボールペンが使われているのにはいくつか理由があるのではないかと私は思う。

ず、日本は先生が黒板に書いた内容をノートにしっかり取るという、書き込み型、記憶重視の授業であること。このような授業ではノートを取る手際よさとスピードが必要になるので、1ノックで常に細い芯が出てくるシャーペンの方が都合が良い。それに対してアメリカの授業は個性と積極性重視であり、詰め込みやら記憶やらはそれほど重要ではない。だから、ノートを取るのは「その人次第」である。カリカリ書き続ける必要が無いので鉛筆でもOKだ。アメリカの学校は、各教室の壁に鉛筆削りが備え付けられている。

れから、ボールペンを使う人が多いのも気になる。ボールペンで書いた物は、書き間違えても消しゴムで消せない。それにも関わらず、間違えた箇所にビビーッと線を引き、気にせずにボールペンで書き続ける。これも、整頓されたノートを取る日本人の几帳面さからはかけ離れているように思う。そもそも消しゴムという物を持っている人も少ない。鉛筆の背についた小さな消しゴムを使っていたり、シャーペン派の私に「消しゴム貸して!」と聞いてきたり。

局、きっとノートをきちんと取るとか、文字をお手本に習ってきれいに書くとかいう事はさほど重要ではないのだろう。小学校低学年までに、書き方の授業で文字をきれいに書く練習をする国から来た私と、自分しか読めない文字でもOKな国とのカルチャーギャップはこんなところにもあるようだ。


Apr 12, 2003

日は、今シーズン初となる野球観戦である。昨日から降り続いていた雨が朝になっても降りやまず、午後1時からの試合までに上がってくれるかと心配していたのだが、12時過ぎには雨雲の隙間から青空が見え始めて、試合開始頃にはすっかり晴れ上がった。最高の野球日和である。

外での野球観戦は天気によってはとても寒いので、私たちもいつもより厚めに着込んで、さらにフリースのひざ掛けやウィンドブレイカーなどを持ちこんでいた。でも、曇り空が遠のいてからはものすごい強烈な日差しになってしまって、Tシャツで良いくらいに熱くなってしまった。屋根の無い席に座っていた事もあり、帽子無しではとても耐えられないような熱射を顔面に感じた。油断していたら日焼けしてしまう。格好などは気にせず、キャディさん風にタオルを顔に巻きつけることにした。

ew York Yankees vs. Tampa Devil Rays戦は、土曜日にも関わらず上の方はガラガラだった。それでも、熱狂的な沢山の観客で球場は盛り上がっていた。驚いたのは、松井がアメリカ人からとても好意的な応援を受けていたことで、これはNYでのデビュー戦で松井が放った満塁ホームランの効果なのだろうと思った。球場のあちこちから「Matsui〜!」という声援が聞こえてきた。アメリカ人の「マツイ」という発音は、「ツ」にアクセントがあって、この音だけ飛び出している。
気といえば、私たちの隣に座っていたアメリカ人カップルは熱心なヤンキーファンで、手作りの横断幕を広げて派手に応援していた。

らが試合の途中で「Let's Go!は日本語でどう言うのか」と聞いてきたので、一瞬悩んだあとで「Ike!(行け!)」だと教えてあげた。「頑張れ」や「かっとばせー」は、ちょっと言いにくそうだけど、「行け」ならばたったの2音で簡単だ。そして、そのカップルは松井の打順が回ってきた時、「Ike, Matsui〜!」と叫んでいた。いい人達だ。
備中も打席に立っている時でも、松井の微動たりとも見逃さないようにと大勢の日本人カメラマンがシャッターチャンスを狙っている。今日は最後の最後でヒットを打った。同点での9回裏、一死満塁の状態でのヒットはこちらでも「He experienced his first "sayonara hit" as a Major Leaguer. 」と報じられていた。英語の中に、サヨナラヒットという言葉が使われているのが面白い。松井はどうやらNYで成功しているようだ。


Apr 11, 2003

ュージカル「Les Miserables」のディスカウントチケットをチェックしていたら、昨夜の公演でかなり良い席が残っていたので観に行ってきた。これまでこのDay by Dayでもちょくちょく書いていた事があったけれど、私は「Les Miserables」のファンで、かなりのリピーターなのだ。残念な事に、この超ロングランミュージカルも来月の中旬で公演の終了が決定しているので、これが最後かもしれないなぁと思いながらの観賞となった。

ロードウェイのミュージカルで売られているパンフレットはどれも10ドルなので、決して安くは無いと思う。私はミュージカルに行くと記念のためにとパンフレットを買い集めているのだが、キャストが大幅に入れ替わってしまったためか「Les Miserables」のパンフレットが新しい物に刷り直されていた。中味を見たら、ほとんどの写真が現在のキャスト版になっていた。公演ももうすぐ終わるのに、新しくなっているのが分かるとつい買ってしまう。

ころで、ディスカウントで買った良い座席というのはどの辺りなのかというと、前日に購入したにも関わらずD列(前から4番目)、舞台に向かって左の座席の通路に近い側だった。平日だった事もあるけれど、これはとてもラッキー!オペラグラスなしでも舞台の隅々まで見渡せる上、キャストの表情や息づかいまで聞こえてくるほど舞台に近い。あんまり舞台に近かったせいで、戦闘のシーンで使用される煙幕が強烈に流れてきて、かなり苦しかった・・・。

らに「Les Miserables」のマニアックな楽しみ方として、キャストの繰り回しをチェックするというのがある。カンパニーの人数が限られているにもかかわらず、登場する人物が多いために、何役もこなしている役者さんばかりなのだ。しかもソロパートがある主役級の人でも、よく探すと集団の中にひっそりと混ざっていたりする。「あ!○○の人がこんなところに!」と、意外な発見があったりして面白い。

じミュージカルを何度も繰り返してみているのに、歌の英語を正しく聞き取るのは相変わらず難しいと思う。文章で見れば理解できることでも、耳で、しかも音程に乗せられた英語を聞くとなると話は別なのだ。本当に、こればかりは悔しいなぁ・・・。毎回少しずつながら、新しく分かる部分が増えているとは思うけれど、回数を観ている割に聞けていない。これが全て分かったら、さぞかし感動も深いのだろうけど。


Apr 10, 2003

校のカフェテリアで、ホームメイド風のクッキーが買える。(ホームメイド「風」というのは、どこで焼いているのか分からないけど手作りのように見えるから、私が勝手にそう呼んでいるだけである。)

のクッキーはベーグルや菓子パンと一緒にレジの横に置かれているのだが、包装などされていない状態でオーブンバットに無造作にごろごろと入っている。それをレジで「クッキーちょうだい」と頼むと売ってくれるのだ。クッキーの種類はバタークッキーとレーズン・オートミールクッキー、それにチョコチップクッキーが売られているのをよく見かける。一枚一枚が大きいのでちょっと甘いものが欲しい時、ちょっとおなかがすいた時に良いかと思い、この度初めてクッキーを買ってみることにした。

「クッキーを1つちょうだい」
「どの種類にするの?」
「チョコチップ」

はペーパーナプキンを広げて持ち、カフェテリアのお兄さんがクッキーを一枚渡してくれるのを待っていた。そうしたら、彼は予想に反して小皿を取り出し、トングでクッキーをガバッと掴んだ。そして、大きな3枚のチョコチップクッキーを小皿に重ねて置いたのだ。「はい、クッキー1ドルね。」

文する前に値段を聞いておけばよかったのだが、学校のカフェテリアのメニューはどれも安いし、ましてクッキーなんてたかが知れていると思っていた。でも、最小単位が3枚だったなんて思わなかった。1枚でよかったのに・・・。そんなクッキー1枚ぽっちじゃアメリカ人の胃袋は満足しないということなのか?

して私の手には3枚の大きなチョコチップクッキーの乗った小皿が置かれ、ずっしり感じるクッキーの重さからチョコレートの配合率の高さがうかがえたのだった。なんだ、どうせ3枚なら違う種類で組み合わせてもらえばよかった。全部食べたらすごいハイカロリーだろうから、結局クラスメイトと分けて食べた。分けて食べるのも楽しいからまあいいか。

談になるけれど、こちらの人はクッキーやビスコッティをコーヒーやミルクにダンク(どぼんと浸すの意)して食べるのが好きだったりする。ふと思ったのは、あのクッキーは大きくてマグカップに入らないんじゃないかって事・・・。


Apr 9, 2003

ま私が最も観たい映画、それは「Winged Migration」である。日本では4月5日に「WATARIDORI」というタイトルで公開されている。そう、まさにその名の通り、これは渡り鳥の映画である。アカデミー賞のドキュメンタリー映画部門にノミネートされていたので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれない。(ちなみにアカデミー賞は「BOWLING FOR COLUMBINE」が受賞した。)

「Winged Migration」は、撮影に3年もの年月を費やして制作された。この間を渡り鳥と共に過ごし、渡り鳥の視点になって世界を旅した製作者たちには脱帽である。映画の見所は、CGを使わないでありのままの大自然を撮った映像の美しさと、それに100種類以上の鳥達の生態と、彼らの過酷な空の旅にある。作り物が多い世の中で、純粋な真実だけから感動できる。

語の解説によると、17人のパイロットと14人の撮影者を含む450人以上の製作者がこの映画のために渡り鳥を追いかけ、あらゆる飛行手段を用いて40カ国もの国々を渡り、パリや荒野から北極やアマゾンまで7大陸を旅したという。

の映画はフランスの製作なので、アメリカ公開(4月18日)の際には英語字幕が入るらしい。でも、実はナレーション自体が全部で2,3分しかないらしく、あとはただひたすら鳥の世界に引き込まれるだけなのだ。英語も必要ないし、絶対に観に行くぞ。日本でも高い評価を受けている作品なので、是非観に行かれるといいと思う。それにきっと、映画館で愛すべきグース隊にも会えるはず!

オフィシャルサイトもなかなか素敵。
http://www.sonyclassics.com/wingedmigration/index_flash.html
そして、日本語のオフィシャルサイトも。読み応えありの解説付き。
http://www.wataridori.jp/


Apr 8, 2003

メリカでは毎年3月中旬から4月の初旬にかけてNCAA(全米大学体育協会)のバスケットボール選手権が行われる。たかがカレッジバスケットボールと甘く見てはいけない。見始めるとこれが思いっきりはまるのだ。

ちろんアメリカではこのイベントが大人気である。バスケットボールが人気だということももちろんながら、人気の秘密は地域ごとに勝ち上がってきた代表チームがトーナメントで生き残りをかけて戦うところにあると思う。地元のチームが勝ち進んでゆけばその州や街が活気付くし、まるで日本の甲子園のようだと思う。そんな訳で、大会期間中はアメリカのあちこちが熱くなる。3月から始まるこの熱狂的な盛り上がりを「March Madness」と呼ぶのも頷ける。

はNBAのプロバスケットボールよりも、むしろカレッジバスケットボールに魅力を感じる。プロではない若い選手達のプレーだからこそ、学生ならではの番狂わせや驚異的な好プレーが飛び出したり、感動的な大接戦や名試合が続々と生まれてゆくのが見られるのだ。なんといっても、学生たちの試合は彼らの情熱や、爽やかさが違う。それに加えて応援団やチアリーダーが体育館の中を最高潮に盛り上げる。一試合に賭けるという真剣勝負には、笑いあり、涙ありの本物の感動がある。

の「March Madness」も、いよいよ今夜で終わる。昨夜は男子の決勝戦が行われ、続いて今夜は女子の決勝戦が行われることになっているのだ。これは見逃せない。アメリカのカレッジバスケットボールのレベルは非常に高い。彼らの、スピード感あふれるパワフルなプレーからは一瞬も目が離せない。かっこいいよなぁ、ほんと。


Apr 7, 2003

月だっていうのに、今日はまたしてもけっこうな雪に見舞われてしまった。う〜む、こりゃどう見ても吹雪いてるね。寒いぞ。っていうか、昨日から夏時間になったのではなかったの??

の中で車を走らせるのはやはり緊張する。この冬に、私は色々と雪にまつわる経験をした。家にカンヅメ状態になったり、車が雪にはまって立ち往生したり、ブレーキが利かず前の車に接触したり(これは幸いお咎めなしだったけど)。

も、今日は図書館に行かなければならない用事があった。明日から学校で新しい課題に取り組むことになっている。そのための資料として、誰か著名人について書かれたBiography(伝記)を一冊用意しなければならなかった。今学期は5月に終わるので、残り約1ヶ月をかけて本を読み、最終的にその読んだ人物についてのスピーチと、論文を書くという予定らしい。

名人について書かれた本とは言っても、その内容は幅広い。音楽家、芸術家、政治家、歴史上重要な人物、発明家・・・等々、色々な選択肢がある。数ある本の中から一冊選ぶのは、けっこう面倒な作業だ。最後にはスピーチと論文があるし、自分が興味を持っている人物でなければならない。

日の教室で、皆はどんな伝記を持ち寄ってくるのだろう。私は読むことにあまり負担がかからないようにと、既に知っているHelen Kellerの生涯を書いた本を選んだ。本の内容としては小学校高学年から中学生位の児童用なのか、比較的文字が大きくて200ページも無い。他のクラスメイトの持ってきた本が辞典サイズの分厚さで、辞典サイズの細かい文字だったらどうしよう・・・。笑うしかないな。

て、カジノの話はせっかくなのでHappy-Go-Luckyで書くことにした。近いうちに更新する予定なので、ご興味のある方はそちらをご覧下さい。


Apr 6, 2003

離的には小旅行ながら、気分的には異国にでも行って来たかのような・・・なんというか、カジノとは恐るべし場所である。私はゲームに参加するような勇気がないし、興味津々で人の駆け引きを見るだけ見て楽しんでいたけれど、こんな世界もあるのね〜と思ってしまった。

メリカのDaylight Saving Time(夏時間)が今日(日曜日の夜中)から始まり、これから秋になるまでの半年ほど日本との時差が1時間縮まったことになる。これでNYとの時差は13時間。家中の時計を1時間進めなければならないし、今日はもう寝よう。そんな訳で私のカジノ潜入話は、また明日にでも。


Apr 4, 2003

車に揺られ、久々に平日のマンハッタンへ出かけた。今日は小雨が降ったり止んだりの寒い日だったので、ふと着る物で悩んでしまった。冬と春の中間というこの頃は、なかなかふさわしい服が無くて困ってしまう。あまり重たいウールを着こんで失敗すると辛いし、かといって薄着で寒いのも困りものだ。

中では、道行く人々の季節感がごちゃ混ぜになっていて楽しい。人の沢山集まる大通りでは、服装の季節がかなり入り混じっている。ダウンジャケットからTシャツ、コーデュロイのパンツから短パン、ブーツからサンダル・・・と、実に様々なファッションが行き来している。そうだ、アメリカには衣替えという概念が無いらしい。クロゼットが大きいから、いちいち夏物や冬物を分ける必要がないのかもしれない。

然ながらこの週末にカジノへ行く事が決まった。

たち夫婦は別にギャンブルが好きなわけではない。ただ、昨年チャリティで買ったくじ付きの募金で「カジノリゾート1泊券」が当たったのだ。せっかくだからそのうち行こうと放っておいたら、有効期限がもうすぐ切れるというではないか。そこで急遽カジノ行きが決定したというわけだ。

Y州の隣、CT(コネティカット)州には大規模なカジノリゾートが2つある。私たちが今回行くのはそのうちの1つ、「Mohegan Sun」という所である。そんなところに何故カジノがあるのかと思われるかもしれないが、それには訳がある。実を言うとCT州の法律ではカジノは禁止なのだが、その場所はCT州内にあるにも関わらず例外の特別地区になっているのだ。というのは、CT州にはネイティブアメリカン、俗にいうインディアンの指定居住地があり、そこにカジノが建っているのだ。ネイティブアメリカンの居住地には彼らを保護する目的の特別な法律がある。(おそらく連邦法だと思う)

雑なことに、ネイティブアメリカンにも種族がある。ちなみにCT州にある2ヶ所のカジノを経営しているのはそれぞれ別の種族である。ネイティブアメリカンがカジノ〜?というイメージのギャップはあれど、カジノの収益金はそういった種族の主要な収入源となっている。カジノで得た財産は彼らの生活のあらゆる場面に活用されているらしい。私たちがカジノで擦ったら、ネイティブアメリカンに寄付したようなもの・・・そう考えればお金を無駄にしたという罪悪感も軽減されるかも・・・!?

く考えると、「カジノリゾート1泊券」は頂き物でも、結局はそれ以上のお金を動かすことになるのではないだろうか?これは実に上手く出来ている罠かもしれないぞ。とりあえず夫には、yahooのインターネットカジノでカードゲームのルールを学んでもらい、私は後ろから見学しよう。(そう、私にはテーブルに座るほど度胸がない。)

ころでカジノへ行くに当たって、自称ギャンブル嫌いの私には決め事がある。賭け事をするならば、最初から自分の身分相応に見合った軍資金をきっかり分けてしまうことだ。これだけは使っても良いとあらかじめ決めてしまえば、それだけを丸々失っても自分で決めたのだから割り切れるし、勉強代だと思える。

悪なのはずるずると浪費して、いつの間にか大金をつぎ込んでしまうことだろう。ギャンブルで身を滅ぼすほどに中毒になるのは問題だ。どんな事でも勝てる人は、常に自分を客観視して冷静さを失わない人だけだ。今日も、長時間パチンコに熱中している親が車の中に子供を放置して、子供が亡くなったというニュースを聞いたけれど、そういう人は依存症になっているとしか思えない。

そうにあれこれ書いてしまったけれど、カジノリゾートというのはカジノ以外でも家族揃って楽しく過ごせる設備が整っている場所なので、私はお出かけ気分で楽しんで来ようと思っている。はっきり言って私は戦力外なので、夫のマネージャーとしてビギナーズラックを招くように念じよう。結果がどうなったかは、また次の日記にて(痛手が小さければ)触れる予定である。


Apr 3, 2003

曜日の学校、私の憂鬱のタネとも言えるPronunciationのクラスにて。登校拒否疑惑(コミカレ参照)の教授は復活していた。ホッとしたような、困ったような気分である。

み前と比べて、彼女の様子には変化が見られた。なんというか、嫌〜な感じに厳しくなっていたのだ。今日はいつものピリピリムードに一味加えて、学生に対して情け容赦なく、苛立ちをそのままグレードに反映させてやろうという意欲が感じられた。これは恐ろしいことである。何か気に入らないことがあれば、教授の一存でどうにでもしてやるわと割り切ったのか、ものすごい強気な姿勢なのだ。

業の後で数人のクラスメイトが呼ばれ、中間成績についての宣告があった。「いつもいつも遅刻してきて・・・一体どういうつもり?今日はたまたま遅刻しないで来ていたみたいだけど。このままではどんなに頑張ってもC-よ!」と言う教授に、「そんな、私は何回も遅刻していませんよ!」と不平をもらそう物ならば「口ごたえしないでちょうだい」と、まったく取り入ろうともしない。困惑顔のクラスメイト達・・・。私の記憶では、その人たちは別に毎日遅刻している風でもないし、他の皆と変わらないと思う。単に気に入らない学生に対しての見せしめなのではないかと疑ってしまう。

れに、クラスに兄妹で来ているパキスタン人の2人に、「あなた達2人の提出物は名前が紛らわしいからいつもごちゃごちゃになって困るわ。それぞれきちんと名前を書くようにしてちょうだい」と、そんなに目くじら立てなくたっていいのに・・・という勢いで注意していた。恐らく提出物に書く名前をフルネームにしてくれということだろうが、かなり意味のわからない要求である。筆跡を見れば分かりそうなものなのに。

うむ、今後の行方が実に不安だ。


Apr 2, 2003

メリカの家庭用電気機器は巨大である。今日はその中でもダントツに大きい(だけで使えない?)洗濯機のことを書きたい。我が家の洗濯機は、私たちが今の家に入居した時に据え付けられていたもので、当時新品だった。ということは、当時の最先端を行く洗濯機であったはずなのだ。

ちろん全自動で、コースは4種類。ノーマル、カジュアル、デリケート、ハンドウォッシュと色々選べる。洗濯時間と洗濯槽の回転スピード、それに脱水のパワーが微妙に違う。温水と冷水で使い分けできる。う〜ん、アメリカの洗濯機の技術は素晴らしいね。ハイテクだし〜、何も問題は無いねっ!・・・と言えたらどんなに幸せなことだろう・・・。

濯機で最も気に入らない点は、なんて言っても真ん中に太くて邪魔な回転棒が付いていることだ。説明するならば、日本の洗濯機のように洗濯槽そのものが回転して洗う方式ではなく、その回転棒の力技で洗うような感じ、トルネード式(?)なのだ。当然ながらこの棒が真ん中にあるために衣類は傷みやすく、満遍なくからまる。長年の洗濯機開発技術をもってしてトルネード式とは。アメリカよ、一体何故なのだ?

度、洗濯が終わったというブザー(これまたけたたましい、ビィィィーーーッ!という音なのだが、)に洗濯物を見に行ったら、大変なことになっていた。私の靴下が回転棒に巻きついて、さらにその巻きつきにシャツの袖が挟まり、おまけにシャツとズボンが絡まって、それに連鎖的に濡れた洗濯物が引っ掛かり、洗濯棒を中心にした一つの団子のように丸まっていたのだ。この団子、解くのが困難だった上に、靴下はゴムがすっかり伸びて使い物にならなくなってしまった。

リケート洗いを試してみても、日本の洗濯機のように複雑で繊細な動きをするわけではない。なにせ、コースを選ぶのはダイヤル式なのだ。だからネットは絶対の必需品だ。私は渡米前に日本の100円ショップで大小さまざまな洗濯ネットを買い込んできた。これが正解で、ネットは毎日のように大活躍している。靴下のことで懲りたので、細かいものはほとんどネットに入れてしまっている。

う大丈夫、この洗濯機にも慣れたわいと思っていたら、先日また失敗してしまった。風呂場のマットを洗ったら、ゴムで出来た裏の滑り止めコーティングがボロボロにはがれ落ちてしまったのだ。風呂場のマットの品質表示は洗濯機で洗えると書いてあったのに・・・。散らばるコーティングのカスがあちこちにくっついてしまったマットを修復するのは、まるでポケットに入れっぱなしでティッシュペーパーを洗ってしまった時のように大変だった。この〜、やっぱり車も洗濯機も、日本製は素晴らしいよ!!


Apr 1, 2003

月が始まったというのに、なんてこった!授業が終わったら外は雪である。暖かい日が来たと浮かれていたら、こうやってきまぐれに雪が降るからこちらの天気は油断できない。まさに三寒四温とはこのことである。考え様によっては、これも春らしい現象なのだといえるかもしれない。そういえば雪が降っても気温自体はそれほど下がっていないようで、雪質が粉から水っぽくなっている。もう降り納めの雪なのかも・・・。

東の桜が咲き始め、今週がいよいよお花見シーズン本番の様子。いいなぁ、私も桜の下で少し早いピクニック&屋外昼寝がしたい。花見こそ、私が愛する春のメインイベントである。日本にいた頃、私は毎年誰かとお花見に行かなくては春が来た気がしなかった。私だけではなく、日本全体がお花見ムード一色になるのだから、日本人という国民はみんな花見が好きなのだろう。

ぜ日本人は花見が好きなのだろうか。理由は数あれど、私は日本の企業や学校が採用している“年度制”が桜好きを生む大きな要因のように思う。桜の咲く3月から4月は人々にとって区切りの季節であり、この頃に卒業や新しい門出というような思い出深い出来事がある。子供の頃から大人になるまでに人生の区切りというシーンが数々あるとしたら、季節柄その背景にはいつも桜が咲いている。だから満開の桜の下でふと昔を思い出したりするのだろう。

年度は、会社や大学の歓迎会などで楽しくお酒を酌み交わしたりする。私にとっては数年間の会社勤めだったけれど、桜の頃は「また新しい1年が始まる」と気持ちを引き締める時期だった。会社の飲み会帰りは、ちょっと火照った顔や春物のジャケットを通り抜けてゆく風がやたら気持ちよかったのを覚えている。なんだか初々しい思い出である。

浜ではよく三ツ沢公園に花見をしに行った。川崎では等々力公園、それに多摩川(うわっローカル!!)。世田谷区の多摩川台公園の桜なんて、遠くから見たら淡いピンクの小山みたいだったっけ・・・。考えていたら無性にお花見がしたくなってきてしまったので、花が咲く頃になったら植物園にでも行こう。




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