誇大広告の定番、AS SEEN ON TV。テレビ通販という手法で消費者に「さも便利で魅力的な発明品」であるかのように印象付ける、ちょっと怪しいのについ欲しくなる商品群・・・。日本の深夜通販で火がついたボディビルマシーンや腹筋ベルトや洗剤などは、大抵アメリカで売っているAS
SEEN ON TVの商品だ。
これらのCMの手法はいたって単純である。比較広告のように従来品を使って上手く行かないことを、AS
SEEN ON TVの商品ならこんなにも素晴らしく出来ますよ、というストーリーになっている。のこぎりを使っても切れないような肉が、スパスパと切れてしまう魔法の包丁や、何を使っても洗っても落ちないシミが一瞬で落ちる洗剤などなど・・・絶対にウソだと思うことを、わざわざ実写でCMにしている。もちろん街頭の消費者に使わせて、「すばらしいわ!」と言わせたりする素人っぽさも忘れないところがミソだ。
AS SEEN ON TVの赤いロゴが印刷された商品は、実は普通のホームセンターのような店でも売っている。TVで見るよりもディスカウントされていたりするので侮れない。箱を開けてみると、たいていかなり安っぽい作りだったり、商品名はシールを貼り付けただけだったりする。本当に使えるかどうか、遊び心半分で試すくらいでちょうどよい。
今日は、近所の広場でフリーマーケットがあり、少し覗いてみた。フリーマーケットやタグセールはAS
SEEN ON TV商品のUSEDが売られている事が多い。テレビで見て、そのCMの誇大広告にまんまと乗せられてしまった人も、一度使ってみればさほど便利でもなく、必要ないものだったと気づくのだろう。
でも私は今日、わずか2ドルでAS SEEN ON TVを一つ買ってしまった。未開封の新品がいくつか放出されていたので、試しに1つ買う事にしたのだ。それは、「Multi-Use
Strap Wrench」という、固いビンのふたや水道管などを開く為のものだ。使えなくても、2ドルなら許せる。さて、その使い心地はいかなるものか。(多分つづく。)
それなのに。どうしていつも彼はかわいそうな結末になる役回りを受け持っているのだろう。彼のように歌が上手くても、声が渋くて太くて低い、ミュージカルの低音配役にはうってつけの存在は、大抵ヒーローになりえない。今日のPlaybillに付いていた役者さんのプロフィールを見ても、やっぱり彼は陰のある役ばっかり担当していた。それでも歌声がとても美しいからなのか、「Les
Miserables」のJavertや「Phantom of the Opera」のファントムなど、非常に重要な役どころを抑えている。今回の「OKLAHOMA!」だって、町の嫌われ者のJudを怪演していた。
午後に学校から帰って、夕食の買い物をしないまま一息ついていたら、あっという間に夕方になっていた。買い物には行かなければならないので慌しく出かけて行った。ついでに明日の分の素材も買い込んでしまおうと肉売り場へ行ったら、ひき肉が「buy
one get one free(一つ買うと、もう1つはタダ)」になっていた。はっきり言ってこのサービスは気が利かない。かなりアメリカ式、だと思う。
アメリカのお店では、ことあるごとに○○day saleと銘打って小粒なバーゲンを行うので、今日は私たちも雨にも負けず、Labor
day saleを狙ってアウトレットモールへ行った。この季節の売り物は、新しい秋冬物の衣料品と夏の残り物が多い。今日はセーターを羽織ってもまだ寒いくらいの天気だったので、見た目も手触りも暖かそうな服につい心惹かれてしまう。