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My Dictionary

miyamuの単語帳

 第8回 INなのか、ONなのか  

うでもいいけど、どうでもよくないような。別に気にしなくたっていいけど、ちょっと気になるような。今日はそんなお話。でも甘く見てはいけない。私の宿敵、前置詞や副詞にまつわることなのだ。

は前置詞や副詞の使い分けが苦手である。建物の中に居る「in」なのか、建物の敷地内で「at」なのかというように、かなり初歩的なところでつまづいているのだ。文脈の中と前後の関係で決まるのだからと、英語センス抜群で前置詞ごときで悩みもしない人々の中に混じって、辞書を引いてしまう。簡単のようで、難しい。



メリカ暮らしの中で、私がよく使うようになったセリフに「Are you in line?」がある。これはとても便利だし、生活の上で使わないわけには行かないセリフなので覚え得かもしれない。あらゆる行列で使う決まり文句なのだ。チケット売り場で、スーパーのレジで、試着室の前で、トイレの入り口でなど、目的地に到着したとたんに長い列が目に飛び込んで来ると「あちゃ〜・・・」となるが、とにかく並ばなくては始まらない。

こで、最後尾と思われる場所を見つけたら、並んでいる人に聞くのが、「Are you in line?」だ。明らかに行列だと分かる場合は見れば分かるし聞かなくても分かりそうだが、ごちゃごちゃした場所で、並んでいるのか誰かを待っているのかもよく分からない場合などは、「あなたは並んでいるんですか?」と一言確認したほうがよい。こうすれば全然関係無い場所に並んでしまうこともない。

性の場合、トイレの前に行列が出来ている事が多いので、そういう時に私はこのセリフをよく使うし、逆に誰かに聞かれたりもする。狭いトイレの通路には、まるで列に並んでいるような格好で子供や友達を待っている人もいるので紛らわしい。並んでいるのかどうか分からない場合には「Are you in line?」と聞く方が良いことがある。何しろ、自己主張が強いアメリカ人だから、もしも並んでいるのに気づかないで横入りしてしまったときの逆襲がコワイ。「後ろに並んでちょうだいっ!」だとか、怒られるのはご勘弁だ。

談ながら、アメリカのトイレ行列は個室の前に立たずに個室の手前側に一列になって待つ。そうして空いた部屋に、列の前から順に入ってゆくのだ。この方法は秩序的で良いこともあるが、空室が奥にあるのに気付かないままいつまでも並んでしまうという欠点もある。ちなみに詳しいトイレ事情はコチラをどうぞ。



本でレジ係の人が次のお客を呼ぶ時に、「お次にお待ちのお客様、こちらへどうぞ!」と言う様に、英語にもそれに当たるセリフがある。それは「Next on line!」である。直訳すると「次の人!」という感じで、日本の敬語とは対照的だ。(注:もちろん決まり文句は1つではないので、もっと丁寧な言い方とか違う表現は沢山ある。お店のグレードによって、店員さんも異なるのだ。でも、これは一般的。)

は上に“自分が行列に並ぶ時は「Are you in line?」と聞く”と書いたが、ある時洋品店のレジで並んでいたら、あることに気がついた。自分が聞く時は「in line」なのに、お店の人に呼ばれる時は「on line」なのはなぜだろう?そしてちょっと想像してみたのは、こんな感じのことだった。

の場合、私は行列の中に入っているのだから「in」しているけれど、これを逆にお店の人から見れば、並んでいる人は行列上にいるから「on」なのかも・・・。かなり些細なことなのだが、この微妙なニュアンスの違いで使う単語が違う事に気付いた時は、ああ、なぁるほどね〜と思ったのだ。



なみに辞書ではin lineという熟語には沢山の意味があるけれど、単に並ぶという意味だけを抜粋するならば「 一線になって、〔…を求めて〕列をなして、横隊になって」となる。「Are you in line?」は「Are you waiting in line for ○○?」をシンプルに言った日常会話なのだ。

n lineにも複数の意味があるけれど、 「Next on line.」と相手に言われるのは、やはり流れ(列)にのっている状態を表しているからなのだろう。それにもう1つ、「on」には何らかの作業の途中にいる状態というの意味合いがあるので、並んでいる人を呼ぶのにはonを使う方がベターなのだ。

を外から眺めるのと列の中に入っているのとでは、言葉や動作の方向性が変わるだなんておもしろい。もちろん「Next on line!」と言っても「Next in line!」と言っても、同じように意味は通じるのだからOKなのだろうが、言う人のいる立場によって言葉を変形するのは口語ならではで、これぞ活きた英語ということなのかもしれない。




※我流の英語&単語たちですので、話の正確さの保障はできせん。
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