Minimu's
DAY BY DAY

みにむー日記

おやっ?
みにむーなの?


★minimuと泳ぐ、17週間★

いよいよ本格的になってきた体重増加に焦りだし、水泳を始めることにした。晩秋まで自転車は時々乗っていたけれど、さすがにNYの冬は寒い。寒いというだけで出不精になる私には、外でスポーツをする根性など無い。それでも水泳ならば、なんとか実現出来そうに思えた。

水泳を始める上での最大の難関は「着替えが面倒くさい」という点に尽きる。プールに入るのだから、タオルやシャワー用品など手荷物も多い。そもそもこんな基本的なことを面倒臭がっている人間にはスポーツをする資格など無さそうである。しかしこれも他ならぬminimuのためである。というか、私の体重が何よりもまずい。水泳ならば全天候型のスポーツだし、泳ぎには多少の経験があるし、何よりも自分のペースで続けられるのがよい。

そんな訳で近所のYWCAに通いだした。通い始めてすぐ、私は水泳の面白さを思い出した。体力の衰えはあるものの、泳ぐのはやはり気持ちが良かった。相変わらず着替えは面倒だし、アメリカのプールはかなり塩素臭いのだが、やっていて楽しい事ならば続けられる。とりあえず、ゆっくりでも毎回1000ヤード(1km弱)泳げるようにという目標を立てた。

水着はかろうじて普通のものでも着られたけれど、すぐに使い物にならなくなりそうだった。私の水着はワンピース型だから、おなかに当たる部分が出っ張ってくる分だけ下に引っ張られてしまい、胸の部分の布が足りなくなっていた。早めに次の水着を買わなければならない。

それからしばらく、私はスポーツ用品店とマタニティ洋品店をハシゴした。しかし季節が真冬であるためなのか、普通の店で日本人体形の私に合う水着を探すのは難しく、結局インターネットでXSサイズのマタニティ水着を探して買った。タンクトップ型のセパレートタイプなので長く使えそうなのが良い。ちなみにアメリカの水着には胸パットが付いていないので自分で縫いつけた。


★minimu日本初上陸、20週間★

年が明けて、2003年に突入した。私も順調に妊娠6ヶ月目を迎えることが出来た。

月末から学校の新学期が始まるので、その前に10日間ほどを日本で過ごすことにした。今回も自分1人での帰国だったけれど、これを逃したらしばらくは日本に帰るチャンスが無さそうだった。それにしても困った。日本に帰国するということは、新しい食べ物の探索は避けられない。せっかく日本にいて、素晴らしい食べ物を制御するなんて不可能だ。きっとモリモリ食べてしまうことだろう。・・・そんな自分が目に浮かぶ。まあいいか、ここはアメリカ流に「体重増加はエクセレント」と思うことにして。

この一時帰国中、私はそれぞれの実家に行ったり友人に会ったりと元気いっぱいに過ごした。私は1人なのに、実はminimuも一緒だ。外から見た私の体形には「言われたら分かる程度」の膨らみがあるけれど、真冬ともなると体形をカバーするような長いコートを着たりして厚着になるため、妊娠していることは分かりづらい。内緒にしておいた人達に打ち明けても「全然分からなかったー!」という反応が返って来る。

妊婦にとって気になるのは、行きと帰りの長時間の飛行機である。密室状態の乾燥した機内で12時間以上も過ごさなくてはならない。身体もむくみやすく、運動不足になるのは妊娠していなくたって憂鬱のタネだ。

私の一番の希望は隣に誰も座らないでくれることだった。行きの機内は比較的空いていたので何の問題もなく過ごせた。それでも帰りは少し混んでいるようだった。チェックインの時点で改めて混雑の状態を聞いてから、私は通路側の席を希望した。トイレや運動の為に何度も立ち上がるのだから、内側の席には座れない。

機内に入ると残念ながら隣に人が入っていた。そこで、アテンダント用としてブロックされていた席(前に座席が無い、リクライニングの角度が浅い席)に移動させてもらう事にした。飛行機に乗ると、私はいつも後ろの席の人に遠慮してしまってフルにリクライニング出来ないのだ。だから少しぐらいリクライニングが浅くても関係なかった。それよりも前に座席が無く、隣に誰もいない席のほうがずっと快適に過ごせるというものだ。

飛行機に乗る際、自分から「妊娠しているので」と断っておくと便宜を図ってもらえることも多い。私はそれほどおなかが大きい訳でもなく、まだまだ大変な時期ではなかったので、改めて自分から言うことも無いかなぁと思って黙っていた。でも、飛行機内で楽が出来るようにおなかの圧迫が少ないダボダボした格好をしておいた。機内ではコートを脱ぐので、この格好からアテンダントの人も私が妊娠していることに気付いたのかもしれない。いつもよりも親切に対応されたような気がする。さすがは日系飛行機会社は気遣い上手・・・。余談ながら、これでもしアメリカの飛行機会社を使っていたらどうだったか?現地人のアテンダントさんはきっと私を妊婦だとは思わないだろう。アジア人の妊婦はとても小柄なのだ。

疲れも知らずに歩き回ったり、美味しい物を食べたりと、妊娠前と同様に健康でいられるのはとてもラッキーである。もちろん過度の遊びや無理は禁物だし、自覚の無さで体調を崩したりするのは愚かしい。とはいえ思い通りに行動できるうちは自分に相談しつつ、色々なことを積極的になって楽しんでも良いと思う。せっかくの妊娠期間だから、minimuと一緒に素敵な思い出をたくさん作ろう。この満足感は、不安や悩みを小さくしてくれる。

私の日本ですっかり羽を伸ばして、精気を蓄えてアメリカに戻った。来週からは学校が始まる。そしてこの学期が終われば間もなく出産となる。「頑張らなくちゃ。」と、自分の中で決心を再確認をした。気持ちを引き締めて行こう。



妊娠18〜20週になる頃、アメリカでは精度の高い超音波検診がある。胎児の重要器官がほぼ形成される時期なので、身体の細かい部分ごとに発達の状態を観察する。言い換えれば、妊娠中期に入ったこの時期を最後に、特に問題が無ければ今後超音波で赤ちゃんを見ることもなくなる。ここで性別が判れば教えてもらうことも出来るし、判らなければ産まれる日までのお楽しみ・・・ということになる。我がminimuはというと、順調・健康ということで一安心!性別の方は、ヒミツである。






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