Minimu's
DAY BY DAY

みにむー日記

おやっ?
みにむーなの?


★minimuでかでか。37週間★

とうとう生期産とされる37週目に入った。仮にminimuが明日産まれたとしても、私はこの妊娠期間を正常に全うしたということになるわけだ。(妊娠37週から41週までの間に産まれるのが生期産。それ以前は早産、それ以降は過期産という。)もういつ出てきてもおかしくない。受け入れる準備を万全にしなくては。

準備は完璧かというと、実はまだである。育児の必需品の中でも細々とした物をそろえていない。どこまでものん気な私。でも大丈夫、その時がきたらなんとかなるものだろう。便利なものなど何も無かった時代だって、常に子供は生まれてきたのだから。・・・この根拠の無い安心感は危険である。

私の体重増加はすでに日本でいう赤信号レベルに達しているというのに、V先生はいつも「エクセレント」という。アメリカ人とは体質が違うとはいえ、こうも食事指導が異なるというのは驚きである。私は自分に都合の良い解釈をしているので相変わらず食事管理をしていない。脂肪の付きすぎは難産の原因になるというけれど、もう今更何をしても無駄のような気がする。無理に運動したりしていきなり産気付いても困るし、現状維持である。

今まで健康妊婦を自負していた私だが、いい加減に身体の不調を訴えることが多くなってきた。minimuの成長に拍車がかかってくるにつれ、だんだん身体が不自由になってゆくのを実感している。まず、足元が全く見えない。おなかが邪魔になり、屈む姿勢がしにくい。靴下や靴が履きにくい。入浴後に下半身を拭くのがやりにくい。洗い物をしたいのに、流し台がどんどん遠ざかってゆく。高いものを取るのが大変。歩くスピードが遅くなる。口癖はヨイショ・・・等々。

臨月になってから顕著に現れだした変化として、歩いている途中で突然足と胴体をつなぐ筋が痙攣を起こしたりする。これが起こると、思わず笑えるくらい痛い。鋭くてつるような痛みなので、症状があらわれると足を一歩も前に出すことが出来なくなる。少し座るか立ち止まってやり過ごすしかない。これは妊婦にはよくある症状らしいけれど、着実にminimuが下に降りてきて、足を圧迫し始めているということなのだろう。

minimuはとても良く動く。体内でかなり窮屈な思いをしているのか、minimuが動く時はその身体の輪郭が分かるくらいに私のおなかがデコボコになっている。未知の生物がうごめいている!というような感触である。私の身体を揺らすような強い振動で蹴られるので、小さいながらminimuもパワーを付けて来ているようだ。これは足かな?お尻かな?などと突っついていると、ちょっと楽しい。



今週でようやく学校が終わった。次々とやってくる課題の波に追われ、自分の限界に挑戦したかのような数ヶ月だった。長くて大変な時期だったけれど、何よりも素晴らしい経験が出来た数ヶ月だった。学校も最後の日、クロージング・パーティの席で忘れられない出来事があった。

「miyamuとbabyに、クラスの皆から贈り物があります!」

なんと、ESL114の教授とクラスメイト達が私に内緒で、最後にサプライズの贈り物を用意してくれていたのだ。新生児用のスーツと、カラフルな赤ちゃん用おもちゃと、ふわふわのテディ・ベアである。それに、1人1人のメッセージが寄せ書きになったカードも・・・。私は一斉に拍手に包まれた。胸の詰まるような瞬間だった。思いも寄らない展開だったので、私は突然の事にびっくりしてしまい、とても嬉しいのに上手くお礼が言えなかった。

毎日「調子はどう?」と尋ねてくれた教授。自分自身の子供の話を色々と聞かせてくれたり、minimuをおなか越しに撫でて、一緒に喜んでくれたクラスメイトたち。本当に私は恵まれていたのだと心から感じた。周りの温かさに最後まで励まされ続けていた。その事は何よりも私が学校に通う活力になっていたのだ。学校、最後まで頑張ってよかった。

感激の気持ちは後から後からやってきた。帰り道、私は大きな紙袋を抱えて皆の優しさに涙ぐんでいた。この気持ちをすぐに伝えたかったのに・・・
上手く言葉に言い表せなかった。もどかしさの募る中で、minimuに話かけた。「君はとても幸せ者だね。」

minimuが無事にこの世界に出てきたら、さっそくminimuに贈り物の服を着せてあげよう。そして写真を撮って、皆に送ろう。最大のありがとうの気持ちを込めて。






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