Minimu's
DAY BY DAY

みにむー日記

おやっ?
みにむーなの?


★minimuがいた。5週間★

初秋の2002年10月、minimuがいた。思い切って妊娠検査薬を試したら、陽性反応が出たのだ。

CVSで買った妊娠検査薬には予定日1日過ぎから使えると書いてあった。異様な緊張感にドキドキしながら検査薬のスティックを取り出す。妊娠を確認しようと試みる瞬間は、きっと誰でもこんな気持ちになるのだろう。せっかくの検査薬である。開封したからには使わないと無駄になってしまう。

結果が出るまで目をそらしておいて、数分後にいざ「どうだった!?」と確かめる気にもならず、私はじわじわと検査窓に尿がしみこんでゆく様子を見詰めていた。色がつく・・・。うっすらと、ぼんやりと。半信半疑、でも、間違いなく色がついている。・・・ということは、やっぱり陽性なのか!?んまぁっっ!minimuがいる〜っっ!

一応、疑い深い私は辞書を片手に英文の説明書をじっくり読みかえした。この検査薬の精度は95%以上で、薄くても結果が浮き出れば陽性だという。仮に陰性だった場合は、検査窓はウンともスンとも言わないのだ。これは間違いない。本当にminimuがいるのだ。

この頃、私の体調はいつもと同じで、毎日ひたすら眠くって仕方が無いくらいだった。強いて言うならばちょっとポカポカとして風邪っぽいかもしれないなぁという程度。それはまさしく妊娠の初期症状である。

カレンダーを片手に計算する。胎児の成長のカウントが始まるのは最終月経の開始日からなので(本当ならこの時はminimuはいないのに不思議なのだが。)もしminimuがいるのならば、すでに5週間サイズということになるらしい。とにかく、病院に行かなくては始まらない。



正直、もしかしたらいるんじゃないか?と感じていたくせに、いざいると分かると胸中は複雑であった。minimuの出現に初めは戸惑いを感じずにはいられなかった。・・・色々やりたいこともあるし中途半端なのに・・・アメリカで出産するのか・・・もう好きにやってられないな・・・。そもそも初めてのことなので、不安でいっぱいなのだ。ただ、結婚をした時点で私は自分の家庭の基盤を築いたのだし、minimuがいつ登場しても慌てる必要など無いという心の強みはあった。

本当にminimuがいるなら話は別だ。今後の計画を楽しく変更しようではないか。実感は無いけれど、minimuがいる。これからしばらくは1人(I)で2人(We)の共同生活になるのだ。自己中心的にあれこれ進められないし、もっと色々気遣って暮らさなくては。夫と2人という時間も大事にしよう。

そして何より、今の私は異国で生きているのだから、もっとシッカリしなければならない。



★minimu確認、6週間★

とりあえず、ちょうど妊娠中の友人に相談してみた。こんな近くに、同じように暮らしている人がいることはかなり心強い。アメリカ式に事を進めるには、妊娠の兆候がある人はまず最初にファミリードクターにかかり、妊娠を確認した後に適任な産婦人科医を紹介してもらうらしい。

私は幸いこれまでアメリカで大きな病気にかかっていないので、正式にはファミリードクターなる先生を決めていなかった。でも一度だけ、高熱を出して緊急の時に近所の日本人内科医の先生にお世話になったことがあった。この先生にファミリードクターになってくださいとご挨拶をした訳でもないが、なんとなく自動的に一度診て貰った先生の所に行くことに決めた。結局のところ、出産後のケアや子供の病気などでお世話になるのはこの先生になるのだ。

病院の日、私は最初に「妊娠しているようだ」と伝え、尿検査と血液検査を行った。別室でしばらく待っていたら、突然先生がドアを開けて登場し、開口一番「おめでとうございます」と言った。う〜ん、めでたいね。

妊娠が確定したのを受け、今後のケアを受ける産婦人科の先生を紹介してもらう。ここで紹介される先生は患者の加入している保険の種類によって異なるらしい。私は最初ベテランの腕利きドクターという男性を紹介されたのだが、女医の先生を希望したいと伝えたため他の先生になった。その女医のV先生は私の友人もお世話になっていたので、安心できそうだった。病院から血液検査の結果を産婦人科の方へFAXしておくと言われ、診察は終わった。

家に帰ってから、その日の検査の様子を夫に伝えた。女医の先生の方がメンタル面でのフォローが期待できそうだという結論に達し、翌日さっそく産婦人科のV先生に予約を取った。アメリカの場合、初診は8週以降に行うのが一般的らしい。私はちょうど8週目になる頃、予約が取れた。


★minimuカール、8週間★

産婦人科を予約した日が来る前、最初にかかった内科から電話があった。血液検査の結果を伝えるための電話だった。看護婦さんは現地の人なので、かなりハイテンションである。「miyamu、あなたの血液検査は陽性よ!おめでとうっっ!!」興奮気味で、声高らかに喜んでくれたその様子たるや「コォ〜ングラッッッッチュレィショォーーーン!!」という感じ。ありがとうございます・・・。自分よりも周りの方が派手に喜んでくれるので、「ああそうか、嬉しい事なんだよね」と不思議に客観的に思えた。それから、産婦人科をV先生に決めたから検査結果のFAXを頼んでおいた。

初診の日。最初なので夫と一緒にV先生のオフィスへ行った。V先生自身も3人の母で、堂々たる出で立ちからして頼もしい感じの人だった。心強い限りである。

この日、minimuの姿を初めて見た。カブトムシの幼虫か、はたまたお菓子のカールにも似た小さな物体が画面に映った。その小ささにも関わらず、中心には点滅する丸い粒がはっきりと見えた。この元気な心臓の動きは先生からも喜ばれ、私と夫(とminimu)は再び「コーングラッチュレイショーン!」と激励されたのだった。アメリカって妊婦や子供の誕生に対して優しい社会なのかな?






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